06月21日の誕生日 - 科学者・研究者

1710年

ジェームズ・ショート

(1710 - 1768)

望遠鏡製作者、天文学者

望遠鏡製作者天文学者

18世紀の望遠鏡職人兼天文学者で、高精度の反射望遠鏡を製作しました。

ジェームズ・ショート（1710-1768）はスコットランド出身の望遠鏡製作者・天文学者です。ロンドンに工房を構え、主に鏡面研磨に優れた反射望遠鏡を大量生産しました。彼の望遠鏡は光学性能が高く、当時の天文観測者から高い評価を受けました。製作された望遠鏡はヨーロッパ各地の天文台に納入され、観測精度の向上に貢献しました。自身も観測記録を残し、光学技術の発展と普及に重要な役割を果たしました。

1710年ジェームズ・ショート望遠鏡天文学者 1768年

享保15年5月7日

本居宣長

(1730 - 1801)

国学者

江戸時代中期を代表する国学者。『古事記伝』で国学の基礎を確立しました。

本居宣長（1730-1801）は松阪藩の医家に生まれ、古典研究を通じて国学を大成しました。代表作『古事記伝』では神話・歴史・言語を総合的に考察し、日本固有の文化と精神性を明らかにしました。和歌を重視する「もののあはれ」の概念を提唱し、近世文学や美学にも大きな影響を与えました。多くの門人を育成し、後の復古主義運動や尊皇思想の礎を築きました。書簡や随筆にも優れ、幅広い知識と独自の感性で評価され続けています。

1730年享保 5月7日本居宣長国学者 1801年

1781年

シメオン・ドニ・ポアソン

(1781 - 1840)

数学者、物理学者

数学者物理学者

フランスの数学者・物理学者。ポアソン分布やポアソン方程式で知られる。

1781年6月21日、フランスで生まれる。微分方程式や確率論に革新的な理論を提唱。ポアソン分布やポアソン方程式は物理学や統計学で広く応用。王立協会など多くの学会で評価を受けた。 1840年に没し、現代科学に多大な影響を残した。

1781年シメオン・ドニ・ポアソン数学者物理学者 1840年

1791年

ロバート・ネイピア

(1791 - 1876)

技術者

スコットランド出身の技術者。蒸気機関の改良を通じて19世紀の船舶工業の発展に寄与した。

1791年にスコットランドで生まれた。自身の造船所で蒸気機関を搭載した船を建造し、性能向上を実現。 1821年にグラスゴー近郊に造船所「Napier & Sons」を創設。高圧蒸気機関の改良や新鋼材の導入を推進。これらの技術革新が「キールサイド・ネイピア」と称される所以となった。 1876年にその生涯を閉じたが、海運産業への影響は大きい。

1791年ロバート・ネイピア英語版技術者 1876年

1792年

フェルディナンド・クリスチャン・バウアー

(1792 - 1860)

神学者

ドイツのプロテスタント神学者。テュービンゲン学派を代表し、新約聖書批評で知られる。

1792年にドイツで生まれた。神学者としてチュービンゲン大学で教鞭を執る。『イエスの生涯』など新約聖書の歴史批判的研究を展開。キリスト教初期の歴史的背景解明に大きく貢献。保守的神学との論争を繰り広げつつ、近代聖書学の基礎を築いた。 1860年に逝去。

1792年フェルディナンド・クリスチャン・バウアー神学者 1860年

1805年

チャールズ・トーマス・ジャクソン

(1805 - 1880)

博学者

アメリカの博学者。医師や地質学者として多方面で活躍した。

1805年にアメリカで生まれた。ハーバード大学で医学を学び、医師免許を取得。地質学と鉱物学の研究を行い、米国内の試掘調査に従事。エーテル麻酔の実用化を巡る論争で名前が挙がる。多岐にわたる学術活動を展開し、博覧強記の学者として知られた。 1880年に亡くなった。

1805年チャールズ・トーマス・ジャクソン英語版博学者 1880年

1811年

カルロ・マテウッチ

(1811 - 1868)

物理学者

イタリアの物理学者。電磁気学の研究で世界的に注目された。

1811年にイタリアで生まれた。電気と磁気の関係を実験的に検証し、磁力線の存在を確証。 1831年には電磁的誘導の法則を発見、電信技術の発展に寄与。自身の装置で電気信号の伝達速度を測定する試みを行った。後年はフィレンツェ大学で教授を務め、後進の育成に尽力。 1868年に逝去。

1811年カルロ・マテウッチ物理学者 1868年

1825年

ウィリアム・スタブス

(1825 - 1901)

歴史家

イギリスの歴史家、聖公会の司教。中世イングランド史の権威。

1825年にイングランドで生まれた。オックスフォード大学で歴史を研究し、学術キャリアを開始。中世イングランドの憲法史や教会史を詳細に著述。『中世イングランドの立憲史』などの代表作で知られる。 1868年には聖公会司教に任命され、教会と学界の橋渡し役を果たした。 1901年に逝去し、その業績は後世の歴史学に影響を与え続けた。

1825年ウィリアム・スタブス英語版歴史家 1901年

嘉永3年5月12日

柴田承桂

(1850 - 1910)

薬学者

嘉永 5月12日柴田承桂薬学者 1910年

1863年

マックス・ヴォルフ

(1863 - 1932)

天文学者

ドイツの天文学者。写真乾板観測法を用いた小惑星探査で多くの発見を行ったパイオニア。

マックス・ヴォルフは1863年にドイツのハイデルベルクで生まれた天文学者です。天体写真を用いた微光天体の観測法を確立し、数百もの小惑星や彗星の発見に貢献しました。 1888年にエーベルスベルク天文台の所長に就任し、精密な写真乾板観測を推進しました。 1914年にはハレー彗星再来の観測などを行い、近代天文学の発展に大きく寄与しました。 1932年に没するまで、多くの研究成果を後進に伝えました。

1863年マックス・ヴォルフ 1932年

1864年

ハインリヒ・ヴェルフリン

(1864 - 1945)

美術史家

スイスの美術史家。形式主義的美術史の理論を確立し、現在も研究手法に大きな影響を与えている。

ハインリヒ・ヴェルフリンは1864年にスイスで生まれた美術史家です。形式主義的な美術史研究の先駆者として知られ、著書『美術史的基礎概念』(1915)で五つの対比概念を提唱しました。彼の理論は絵画の様式を分析する手法として広く受け入れられ、現代の美術研究にも影響を与えています。チューリヒ大学教授として多くの後進を育成し、美術教育改革にも尽力しました。 1945年に逝去しましたが、その理論的枠組みは現在も美術史学の基盤となっています。

1864年ハインリヒ・ヴェルフリン美術史家 1945年

1868年

エドウィン・スティーブン・グッドリッチ

(1868 - 1946)

動物学者

イギリスの動物学者・比較解剖学者。脊椎動物の発生学と進化研究で知られる。

エドウィン・スティーブン・グッドリッチは1868年にイギリスで生まれた動物学者です。比較解剖学と発生学を専門とし、脊索動物の形態と進化に関する研究で知られます。ケンブリッジとオックスフォードで教鞭を執り、多くの論文と教科書を執筆しました。特に脊椎動物の体節構造(メタメリズム)に関する研究は、その後の発生生物学に大きな影響を与えました。 1946年に没し、動物学界に長くその功績が語り継がれています。

1868年エドウィン・スティーブン・グッドリッチ英語版動物学者 1946年