06月21日の誕生日 | calendar.web-standard.org

1002年

レオ9世

(1002 - 1054)

第152代ローマ教皇

11世紀に教会改革を推進したローマ教皇。東方教会との関係調整にも尽力した人物です。

レオ9世（本名ヒューゴ、1002-1054）は、1049年に選出された第152代ローマ教皇です。在位中は聖職売買や腐敗した聖職者の免官を積極的に行い、教会の規律回復を図りました。1054年には東方教会との対立が深まり、東西教会の大分裂（シスマ）の契機にもなりました。彼はローマ教皇権の強化を目指し、ヨーロッパ各地に巡察使を派遣して教区の監督体制を強化しました。その改革精神と行政手腕は、後の教会運営にも大きな影響を与えました。

1002年レオ9世ローマ教皇 1054年

1007年

欧陽脩

(1007 - 1072)

政治家、詩人

政治家詩人

北宋時代を代表する文人政治家で、詩文の革新に大きく貢献した人物です。

欧陽脩（1007-1072）は北宋の政治家・文学者として活躍し、文章八大家の一人に数えられます。若くして科挙に合格し、官僚として地方行政や中央政界で手腕を発揮しました。詩文や散文の創作に秀で、『新五代史』の編纂にも参与しました。彼の文体は簡潔明快で後世の文章に多大な影響を与え、文学だけでなく政治改革の推進役としても知られています。政争に巻き込まれながらも、清廉な人格と豊かな学識で宋代文化の発展に寄与しました。

1007年欧陽脩政治家詩人 1072年

1226年

ボレスワフ5世

(1226 - 1279)

ポーランド大公

13世紀のポーランド大公で、慈善と中立政策を重視した統治者です。

ボレスワフ5世（1226-1279）はシロンスク出身のポーランド大公で、『清純公（the Chaste）』の呼称を持ちます。彼は宗教的寛容策を取り、ユダヤ人や医療機関の保護を行い社会福祉にも努めました。内政では領邦貴族との協調を図り、対外的にはドイツ騎士団との衝突を回避しつつ平和を維持しました。終身独身を貫いたことで知られ、政治的結婚による同盟構築を避けたことも異例とされています。晩年は慈善事業に打ち込み、その美徳は伝説的に語り継がれました。

1226年ボレスワフ5世ポーランド大公 1279年

1528年

マリア・デ・アブスブルゴ

(1528 - 1603)

神聖ローマ皇帝の皇后

神聖ローマ皇帝フェルディナント1世の皇后として、王室外交を支えた女性です。

マリア・デ・アブスブルゴ（1528-1603）はオーストリア大公マクシミリアン2世の妹として生まれ、1546年に弟フェルディナント1世と結婚し皇后となりました。政治的同盟を背景にフランスやハンガリーとの交渉に関与し、王室間の結びつきを強化しました。裁判所では文化的センターを形成し、芸術や学問の庇護者としても知られました。夫の死後は修道院に隠退し、晩年は宗教儀式の運営に専念しました。彼女の存在はハプスブルク家の国際関係において重要な役割を果たしました。

1528年マリア・デ・アブスブルゴ神聖ローマ皇帝皇后 1603年

1639年

インクリース・マザー

(1639 - 1723)

政治家

マサチューセッツ植民地の政治家として活躍し、植民地行政の基礎を築きました。

インクリース・マザー（1639-1723）はマサチューセッツ湾植民地で政治活動を行い、植民地評議会のメンバーとして行政に携わりました。1685年からハーバード大学の総長を務め、教育制度の整備にも貢献しました。英王権との折衝で代表使節としてロンドンを訪れ、植民地の権益保護に努めました。晩年は宗教と政務の調停役として信望を集め、その博識ぶりと調整力は高く評価されました。アメリカ初期植民地政治の重要人物の一人です。

1639年インクリース・マザー英語版政治家 1723年

1640年

アブラハム・ミグノン

(1640 - 1679)

画家

バロック期の静物画家で、精緻な花や果実の描写が特徴です。

アブラハム・ミグノン（1640-1679）はオランダに移住したドイツ系静物画家で、師ヤーコブ・マレルのもとで技術を磨きました。主に花や果物、食器などをモチーフに描き、光と影を巧みに操って立体感を表現しました。作品は詳細な描写と色彩の豊かさで高く評価され、ヨーロッパ全域の貴族や商人に愛されました。短い生涯ながら多くの作品を残し、バロック静物画の一翼を担いました。死後も構図と色彩表現の参考とされ続けています。

1640年アブラハム・ミグノン画家 1679年

1646年

マリー・フランソワーズ・ド・ヌムール

(1646 - 1683)

ポルトガルの王妃

ポルトガル王アフォンソ6世の王妃として波乱の宮廷生活を送った女性です。

マリー・フランソワーズ・ド・ヌムール（1646-1683）はフランス貴族出身で、1666年にポルトガル王アフォンソ6世と結婚し王妃となりました。在位中は夫の健康問題や宮廷内の権力抗争に直面し、政治的駆け引きに巻き込まれました。特に王弟ペドロとの対立が激化し、最終的に母国フランスへ追放されるなど激動の生涯を送りました。芸術や文化の保護者としても知られ、宮廷礼拝堂の装飾事業に関与しました。ポルトガル史における異国の王妃として独特の存在感を放ちました。

マリー・フランソワーズ・ド・ヌムールポルトガル王妃 1683年

1676年

アンソニー・コリンズ

(1676 - 1729)

哲学者

イギリスの啓蒙思想家で、デイアイズム（自然宗教論）の先駆者です。

アンソニー・コリンズ（1676-1729）はロンドンで活躍した哲学者・思想家です。著書『自由思想に関する講演』などで伝統的なキリスト教教義を批判し、理性に基づく宗教観を主張しました。デイアイズムの立場から神の存在を認めつつも聖職者の権威を否定し、宗教的寛容と自由思想を訴えました。当時の聖職者や学者との論争を通じて、イギリス啓蒙思想の発展に大きく寄与しました。彼の著作はフランス啓蒙思想家にも影響を与え、近代思想の基礎を築いた一人とされています。

1676年アンソニー・コリンズ英語版 1729年

1710年

ジェームズ・ショート

(1710 - 1768)

望遠鏡製作者、天文学者

望遠鏡製作者天文学者

18世紀の望遠鏡職人兼天文学者で、高精度の反射望遠鏡を製作しました。

ジェームズ・ショート（1710-1768）はスコットランド出身の望遠鏡製作者・天文学者です。ロンドンに工房を構え、主に鏡面研磨に優れた反射望遠鏡を大量生産しました。彼の望遠鏡は光学性能が高く、当時の天文観測者から高い評価を受けました。製作された望遠鏡はヨーロッパ各地の天文台に納入され、観測精度の向上に貢献しました。自身も観測記録を残し、光学技術の発展と普及に重要な役割を果たしました。

1710年ジェームズ・ショート望遠鏡天文学者 1768年

享保15年5月7日

本居宣長

(1730 - 1801)

国学者

江戸時代中期を代表する国学者。『古事記伝』で国学の基礎を確立しました。

本居宣長（1730-1801）は松阪藩の医家に生まれ、古典研究を通じて国学を大成しました。代表作『古事記伝』では神話・歴史・言語を総合的に考察し、日本固有の文化と精神性を明らかにしました。和歌を重視する「もののあはれ」の概念を提唱し、近世文学や美学にも大きな影響を与えました。多くの門人を育成し、後の復古主義運動や尊皇思想の礎を築きました。書簡や随筆にも優れ、幅広い知識と独自の感性で評価され続けています。

1730年享保 5月7日本居宣長国学者 1801年

1732年

ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ

(1732 - 1795)

作曲家

ドイツの作曲家。J.S.バッハの五男として生まれ、バロックと古典派の要素を融合した作品で知られる。

1732年6月21日、ドイツ・ライプツィヒに生まれる。父は著名な作曲家ヨハン・セバスティアン・バッハ。生涯を通じて室内楽や協奏曲など多彩なジャンルで作品を発表した。その作風はバロックの技巧と古典派の明快さを兼ね備えている。 1795年に死去し、数多くの作品が後世に影響を与え続けている。

1732年ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ作曲家 1795年

1736年

イーノック・プーア

(1736 - 1780)

アメリカ陸軍の司令官

アメリカ独立戦争期の陸軍将軍。コンチネンタル軍で活躍し、戦略的な防衛線構築に貢献した。

1736年6月21日、マサチューセッツ植民地に生まれる。独立戦争ではコンチネンタル軍の将軍として南部戦線で活躍。移動式防衛線を構築し、戦略的撤退を成功させた。士気を重んじる指揮法で部隊の信頼を集めた。 1780年に42歳で没し、戦友たちから敬意を払われた。

1736年イーノック・プーア英語版アメリカ陸軍司令官 1780年