元禄16年5月7日
大坂・竹本座で近松門左衛門作の人形浄瑠璃『曽根崎心中』が初演。
近松門左衛門の名作『曽根崎心中』が人形浄瑠璃として初めて上演された。
1703年6月20日(元禄16年5月7日)、大坂の竹本座で近松門左衛門作の人形浄瑠璃『曽根崎心中』が初演された。本作は恋愛悲劇を描いた世話物で、当時の庶民感情を色濃く反映している。公徳心と個人の情念が衝突する物語構成は観客の共感を呼び、以後の浄瑠璃・歌舞伎文学に大きな影響を与えた。竹本座を拠点とする人形浄瑠璃は大坂の文化を象徴し、後世に名作として語り継がれることとなった。曽根崎心中は人形浄瑠璃の技術的見所も多く、当時の演出や人形遣いの巧みさも評価された。
1703年
元禄
5月7日
近松門左衛門
曽根崎心中