06月20日の命日 - 科学者・研究者

1917年

ジェームス・クラフツ

(1839 - 1917)

化学者

アメリカの化学者。フリーデル＝クラフツ反応の開発者。

1839年に生まれ、イェール大学で化学を学んだ後、パリ大学でフリーデルと共同研究。1898年に芳香族化合物のアルキル化・アシル化を可能にするフリーデル＝クラフツ反応を発見し、有機合成の基礎を築く。アメリカ化学会会長などを務め、化学教育にも貢献。1917年に逝去し、その功績は現代化学にも影響を与え続けている。

1917年ジェームス・クラフツ化学者 1839年

1958年

クルト・アルダー

(1902 - 1958)

化学者

ドイツの化学者で、Diels–Alder反応の発見によりノーベル化学賞を受賞しました。

1902年にドイツのレバークーゼンで生まれたクルト・アルダーは、ケルン大学やキール大学で化学を学びました。1928年にオットー・ディールスと共同で発見した環状付加反応は「ディールス–アルダー反応」として知られ、有機合成化学の基本手法となりました。1950年にはその功績によりノーベル化学賞を受賞し、学界で広く認められました。大学教授として後進の指導にもあたり、多くの優秀な研究者を育成しました。反応の実用性は医薬品や高分子材料の開発に欠かせないものとなり、現代化学の発展に大きく寄与しました。1958年に急逝しましたが、その功績は現在も世界中の化学者に影響を与え続けています。

1958年クルト・アルダー 1902年

1966年

ジョルジュ・ルメートル

(1894 - 1966)

カトリック司祭、天文学者

カトリック司祭天文学者

ビッグバン理論の基礎を築いた、ベルギー出身のカトリック司祭兼天文学者。

ジョルジュ・ルメートルは1894年ベルギーのシャルルロワに生まれたカトリック司祭兼天文学者です。カトリック大学ルーヴェンで物理学を学び、ケンブリッジ大学やMITで研究を深めました。 1927年に宇宙が膨張していることを示す論文を発表し、後のビッグバン理論の基礎を築きました。 1933年には「原初の原子」仮説を提唱し、宇宙の起源に新たな視点をもたらしました。宗教者としての信仰と科学的探究を両立させ、晩年まで研究と教育に尽力。 1966年に72歳で亡くなりました。

1966年ジョルジュ・ルメートルカトリック司祭天文学者 1894年

1977年

大熊信行

(1893 - 1977)

経済学者

日本の経済学者で、戦後日本の経済思想に大きな影響を与えた学者。

大熊信行は1893年に東京で生まれ、東京帝国大学経済学部を卒業しました。ケインズ経済学をはじめとする西洋の理論を日本に紹介し、戦後の経済政策論をリード。大阪商業大学教授として後進を育成し、『現代経済学』などの著書で広く知られています。産業政策や財政学の研究を通じて日本経済の復興に寄与。 1977年に逝去し、その業績は今日の経済学界にも受け継がれています。

1977年大熊信行経済学者 1893年

2002年

エルヴィン・シャルガフ

(1905 - 2002)

生化学者

オーストリア出身の生化学者。DNAの塩基対相補性を示す『チャーガフの法則』で知られる。

エルヴィン・シャルガフは1905年生まれのオーストリア出身の生化学者です。アメリカに渡り、コロンビア大学で研究を行いました。 DNA塩基の組成比率に関する研究から『チャーガフの法則』を提唱しました。この発見はワトソンとクリックによるDNA二重らせんモデルの構築に大きく貢献しました。科学界で高い評価を受け、多くの栄誉を獲得しました。 2002年6月20日に亡くなりました。

エルヴィン・シャルガフ生化学者 1905年

2005年

ジャック・キルビー

(1923 - 2005)

電子技術者、集積回路開発者

電子技術者集積回路開発者

アメリカの電子技術者。半導体集積回路の発明で知られ、2000年にノーベル物理学賞を受賞した。

ジャック・キルビー（1923年生）は電子技術者としてキャリアを積み、1958年に世界初の集積回路（IC）を発明しました。この発明は現代のコンピュータやスマートフォンなど電子機器の小型化・高性能化を可能にしました。 2000年にはノーベル物理学賞を単独で受賞し、マイクロエレクトロニクスの父と称されました。キャリアを通じて数々の特許を取得し、テキサス・インスツルメンツ社で重要な役割を果たしました。後年も研究活動を続け、2005年6月20日に82歳で逝去しました。

2005年ジャック・キルビー集積回路 1923年