06月19日の誕生日 - 科学者・研究者

1623年

ブレーズ・パスカル

(1623 - 1662)

哲学者、数学者、物理学者

哲学者数学者物理学者

フランスの数学者・物理学者・哲学者。確率論やパスカルの三角形、圧力に関する業績で知られる。

1623年にフランスのクレルモン＝フェランで生まれる。幼少期から数学の天才として認められ、19歳で『円錐曲線論』を発表。父と協力して計算機械「パスカリーヌ」を開発し、初期の機械式計算機に貢献。フェルマーとの通信で確率論の基礎を築き、流体圧力に関する『パスカルの原理』を確立。晩年は宗教的省察を深め、『パンセ』など神学的著作を残した。 1662年に39歳で没するまで、多岐にわたる分野で影響力を発揮した。

1623年ブレーズ・パスカル哲学者数学者物理学者 1662年

元禄11年5月12日

青木昆陽

(1698 - 1769)

蘭学者

江戸時代の蘭学者。甘藷（さつまいも）の栽培普及により飢饉対策に大きく貢献した。

1698年に江戸で生まれ、蘭学を学びオランダ語を習得。幕府の命を受けて甘藷の栽培実験を行い、1735年に成功。さつまいもの普及により江戸時代の飢饉被害を軽減し、『甘藷先生』とも呼ばれる。蘭学の他に軍事技術や測量学など幅広い分野に関心を示し、多数の著作を残す。 1769年に没し、その業績は日本の近代科学の発展に繋がったと評価される。

1698年元禄 5月12日青木昆陽蘭学者 1769年

1771年

ジョセフ・ディエス・ゲルゴンヌ

(1771 - 1859)

数学者

19世紀フランスの数学者。

1771年、フランスに生まれる。パリ大学で数学を学び、数論や解析学を研究。楕円関数や万有引力の理論に関する論文を発表。教育者として後進の指導にも尽力した。 1859年に没し、その業績は後世の科学者に影響を与えた。

1771年ジョセフ・ディエス・ゲルゴンヌ英語版フランス語版数学者 1859年

1783年

フリードリヒ・ゼルチュルナー

(1783 - 1841)

薬剤師

19世紀ドイツの薬剤師。

1783年、ドイツに生まれる。地方薬局の薬剤師として勤務し調剤を担当。植物薬や化学薬品の配合方法を研究した。薬学教育にも携わり、後進育成に貢献。 1841年に没し、地域医療の発展に尽力した。

1783年フリードリヒ・ゼルチュルナー薬剤師 1841年

1795年

ジェイムズ・ブレイド

(1795 - 1860)

外科医・催眠研究者

スコットランド出身の外科医・催眠研究者。

1795年、スコットランドに生まれる。外科医としての経験を積む中で催眠術に興味を抱く。 1840年代にハイプノシス（催眠）の科学的研究を開始。自身が命名した『ハイプノシス』は後に一般用語となる。 1860年に没し、心理学・精神医学に影響を与えた。

1795年ジェイムズ・ブレイド外科医催眠研究者 1860年

1840年

ゲオルク・カール・マリア・ザイトリッツ

(1840 - 1917)

昆虫学者

ドイツの昆虫学者。主に昆虫分類学の研究で知られる。

ゲオルク・カール・マリア・ザイトリッツは1840年生まれのドイツの昆虫学者。ヨーロッパ各地の昆虫採集・標本収集を行い、新種記載を多数発表。特にハチ目やカブトムシ類の分類学的研究で業績を残す。博物館や大学のコレクションを充実させ、後進の研究者育成にも貢献。 1917年に逝去し、彼の命名した学名は現在も学術文献で用いられている。

1840年ゲオルク・カール・マリア・ザイトリッツドイツ語版昆虫学者 1917年

1846年

アントニオ・アベッティ

(1846 - 1928)

天文学者

イタリアの天文学者。星表の作成や観測所運営で業績を残した。

アントニオ・アベッティは1846年生まれのイタリアの天文学者。パドヴァ天文台の所長として観測機器の改良と組織運営に尽力。恒星や星雲の観測、二重星の測定に重点を置き、詳細な星表を作成。息子ジョヴァンニ・アベッティとも共同研究を行い、多くの論文を発表。 1928年に逝去し、月のクレーター「アベッティ」にその名が刻まれるなど後世に影響を与えた。

1846年アントニオ・アベッティ天文学者 1928年

1850年

デイヴィッド・ジェイン・ヒル

(1850 - 1932)

政治家、外交官、歴史家、第24代アメリカ合衆国国務次官補

政治家外交官歴史家第24代アメリカ合衆国国務次官補

アメリカの政治家・外交官・歴史家。国務次官補として国際会議に参加した。

デイヴィッド・ジェイン・ヒルは1850年生まれのアメリカの政治家・外交官。学者としてコーネル大学などで哲学・歴史を教授し、教育界でも活躍。 1909年から1913年にかけて第24代アメリカ合衆国国務次官補を務め、国際会議に出席。第一次バルカン戦争後の和平交渉など外交舞台で手腕を発揮。また歴史学者として著作を残し、大学改革にも影響を与えた。 1932年に逝去した。

1850年デイヴィッド・ジェイン・ヒル外交官歴史家アメリカ合衆国国務次官補 1932年

1851年

スィルヴァナス・フィリップス・トンプソン

(1851 - 1916)

物理学者、エンジニア

物理学者エンジニア

イギリスの物理学者・エンジニア。電磁気学の普及と技術教育に貢献した。

スィルヴァナス・フィリップス・トンプソンは1851年にロンドン近郊で生まれた。ケンブリッジ大学で学んだ後、電磁気学の解説書を執筆し、知識を一般に広めた。ジェームズ・クラーク・マクスウェルの著作を翻訳して多くの研究者に影響を与えた。エンジニアとしても交流電流の応用研究に携わり、技術の発展に貢献した。 1916年に没するまで、教育者として後進の育成と学術普及に尽力した。

1851年スィルヴァナス・フィリップス・トンプソン英語版物理学者 1916年

1854年

Hjalmar Mellin

(1854 - 1933)

数学者

フィンランドの数学者。メルリン変換の考案者として知られる。

ヒャルマー・メルリンは1854年にフィンランドで生まれた。ヘルシンキ大学で数学を学び、数論や解析学に関する業績を残した。特にメルリン変換と呼ばれる積分変換は複素解析や応用数学において重要な手法となった。その理論はウェーブレット解析や信号処理など現代の科学技術にも応用されている。 1933年に没するまで教育者として後進の育成にも尽力した。

Hjalmar Mellin 数学者 1933年

1868年

ハインリヒ・シェンカー

(1868 - 1935)

音楽学者

オーストリアの音楽理論家。シェンカー・分析の創始者。

ハインリヒ・シェンカーは1868年にウィーンで生まれた。音楽学者として研究を重ね、作品構造を深く分析する独自の手法を確立した。この理論はシェンカー・分析と呼ばれ、和声進行や動機の発展を理解する基礎となる。教育者として多くの門下生を育成し、現代の音楽理論に多大な影響を与えた。 1935年に亡くなった後も、彼の著作は音楽学の標準的参考文献として使われ続けている。

1868年ハインリヒ・シェンカー音楽学者 1935年

1872年

セオドア・ペイン

(1872 - 1963)

庭師、生物学者

庭師生物学者

カリフォルニアの園芸家・植物学者。ネイティブプランツ保全の先駆者。

セオドア・ペインは1872年にイングランドで生まれ、後にカリフォルニアに移住した。ロサンゼルスで先住の植物を専門に育種・普及させる園芸業を営んだ。希少な在来種の種子を収集し、保護活動を推進して生物多様性の維持に貢献した。彼の設立した財団は現在もネイティブプランツの研究と普及を続けている。 1963年に没し、その功績は地元の自然保護運動で高く評価されている。

1872年セオドア・ペイン英語版 1963年