06月18日の命日 - 科学者・研究者

1741年

フランソワ・プルフール・デュ・プチ

(1664 - 1741)

解剖学者、医者

解剖学者医者

神経解剖学の先駆者で、視覚神経交差の研究を行った生理学者。

フランソワ・プルフール・デュ・プチ（1664-1741）はフランスの解剖学者・医師。視覚神経の交差部（プルフォーの交差）を発見し、その構造と機能を詳細に記述した。パリ大学で医学を教授し、多くの学生を指導して近代解剖学の基礎を築いた。臨床医としても活躍し、解剖実験と臨床観察を融合させた研究で高く評価された。 1741年に没し、その業績は神経科学史に大きな足跡を残している。

1741年フランソワ・プルフール・デュ・プチ解剖学者医者 1664年

1753年

クロード・F・ジョフロア

(1729 - 1753)

化学者

ビスマスを独立した元素と確認した、若くして功績を残した化学者。

クロード・F・ジョフロア（1729-1753）はフランスの化学者。ビスマスを他の金属から区別し、独立した元素として確認した。パリ・モンペリエ・アカデミーで研究を行い、金属の分類に新たな視点をもたらした。わずか24歳で夭折したが、その論文は化学元素理論の発展に寄与した。死後も彼の研究成果は後続の化学者たちに引き継がれた。

1753年クロード・F・ジョフロア化学者 1729年

1772年

ゲラルド・ファン・スウィーテン

(1700 - 1772)

医師

オーストリアで活躍した医師。マリア・テレジアの宮廷医師として医学教育改革を推進した。

1700年にオランダのライデンで生まれ、ライデン大学で医学を学んだ。ウィーンに移り、1745年にマリア・テレジアの宮廷医師に就任し、ウィーン医科大学の教育改革を主導した。臨床教育の導入や病院制度の整備を行い、医学図書館の編纂にも携わった。著作『医学師範』などで当時の医療界に大きな影響を与え、欧州各地の医師育成に貢献した。1772年にウィーンで没した。

1772年ゲラルド・ファン・スウィーテン 1700年

1905年

ペール・テオドール・クレーベ

(1840 - 1905)

化学者、地質学者

化学者地質学者

スウェーデンの化学者・地質学者。希土類元素の研究で知られる。

1840年にストックホルムで生まれ、ウプサラ大学で化学と地質学を修めた。1879年にホルミウムとテルビウムの元素をそれぞれ特定し、無機化学の発展に寄与した。地質学においても鉱物の成因研究を行い、学術論文や講義録を多数発表した。大学教授として後進の育成にも尽力し、1905年に逝去した。

1905年ペール・テオドール・クレーベ化学者地質学者 1840年

1922年

ヤコブス・カプタイン

(1851 - 1922)

天文学者

オランダの天文学者。銀河系の構造研究で知られる。恒星分布の観測で近代天文学に貢献した。

ヤコブス・カプタインは1851年にオランダで生まれた。ライデン大学で学び、星の運動研究に従事した。二重星系や変光星の観測を行い、天球写真法を発展させた。銀河系円盤の厚さと形態を初めて定量的に分析し、“カプタイン銀河研究”の基礎を築いた。彼の成果は後の星団研究や宇宙論発展に大きく寄与した。 1922年に逝去した。

1922年ヤコブス・カプタイン 1851年

1934年

古在由直

(1864 - 1934)

農学者

日本の農学者。農業技術の発展と普及に尽力した。作物改良や肥料研究で知られる。

古在由直は1864年に東京で生まれた。東京農林学校（現東京大学農学部）で学び、農学博士号を取得した。イネや野菜の品種改良を手がけ、収量向上に貢献した。肥料学の研究を進め、科学的農業技術の普及に尽力した。大学や農業試験場で教育・研究を行い、多くの農学者を育成した。 1934年に逝去し、日本の農業発展に多大な影響を残した。

1934年古在由直農学者 1864年

1936年

宇良田唯

(1873 - 1936)

医師、眼科医

医師眼科医

日本の医師・眼科医。明治時代から昭和初期にかけて眼科診療の発展に貢献した。

1873年に生まれた日本の眼科医。明治から昭和初期にかけて眼科診療に従事し、多くの患者の治療に尽力した。眼科医療の普及に努め、視覚障害の予防と治療に貢献。後進医師の指導にも携わり、眼科領域の発展を支えた。 1936年にその生涯を閉じた。

宇良田唯 1873年

1939年

アーサー・エドウィン・ケネリー

(1861 - 1939)

電気工学者

アメリカの電気工学者。電離層の理論研究など、無線通信技術の基礎を築いた。

1861年アメリカで生まれ、電気工学の研究に従事。ケネリー・ハイヴァーシヴ層（電離層）の存在を予測し、無線通信技術の理論的基盤を築いた。送電や変圧器の設計など、電力技術の実用化にも寄与。多くの論文を発表し、後進の技術者育成にも尽力。 1939年に逝去。現代の無線通信技術の礎を築いた先駆者として知られる。

1939年アーサー・エドウィン・ケネリー 1861年

1942年

ダニエル・アロミア・ロブレス

(1871 - 1942)

作曲家、音楽学者

作曲家音楽学者

ペルーの作曲家・音楽学者。民族音楽の研究を通じて「コンドルは飛んで行く」を作曲した。

1871年ペルーで生まれる。民俗音楽に深い関心を抱き、各地の伝統音楽を収集・研究。 1913年に作曲した「コンドルは飛んで行く」は後に世界的な名曲となった。教育者としても活動し、音楽院で教鞭を執り後進を指導。音楽学の視点から民族文化の保存と普及に寄与。 1942年に逝去。ペルー音楽史に大きな足跡を残した。

ダニエル・アロミア・ロブレス 1871年

1960年

石山脩平

(1899 - 1960)

教育学者、東京教育大学初代教育学部長

教育学者東京教育大学初代教育学部長

日本の教育学者。東京教育大学初代教育学部長として教育制度の改革と人材育成に力を注いだ。

1899年生まれの教育学者。戦後の学制改革期に東京教育大学教育学部初代学部長を務め、教育制度の整備に尽力。児童教育や教員養成の研究を推進し、現場と理論を結びつけるアプローチを展開。教育方法やカリキュラム開発にも携わり、多数の教科書や論文を執筆。 1960年に逝去。日本の教育学の発展に大きく貢献した。

1960年石山脩平東京教育大学 1899年

1971年

パウル・カラー

(1889 - 1971)

化学者

スイスの化学者で、色素やビタミン研究を通じて1937年にノーベル化学賞を受賞した。

1889年、スイスのラーンで生まれる。チューリッヒ工科大学で学び博士号を取得後、1925年にチューリッヒ大学化学研究所の教授に就任。カロテノイドやフラビンの構造解析に取り組み、ビタミンAやビタミンB2の構造を解明した業績で1937年のノーベル化学賞を受賞。第2次世界大戦後も化学研究および教育に尽力し、多くの研究者を育てた。 1971年にチューリッヒで没した。

1971年パウル・カラー 1889年

1972年

ミルトン・ヒューメイソン

(1891 - 1972)

天文学者

アメリカの天文学者。銀河の赤方偏移観測で貢献。

1891年、米国カリフォルニア州に生まれる。学位を持たないままマウントウィルソン天文台で助手として雇われ、卓越した観測技術を発揮。エドウィン・ハッブルと共に銀河の赤方偏移を測定し、宇宙膨張の基礎となるデータを提供した。多くの星雲や恒星の分光観測を行い、観測天文学の発展に寄与。 1972年に没するまで精力的に研究を続けた。

1972年ミルトン・ヒューメイソン 1891年