06月18日の誕生日 - 科学者・研究者

享保17年5月26日

中井履軒

(1732 - 1817)

儒学者

江戸時代中期の儒学者。朱子学や経世思想を研究し、藩校教育に尽力。

1732年に江戸で生まれ、朱子学を中心に学問を修める。各地の藩校で教鞭を執り、多くの武士や官僚を育成。著書『履斎文集』などで経世済民の思想を説き、実学の重視を訴えた。幕府の学問顧問としても活躍し、江戸学問界に影響を与えた。 1817年に没し、その学風は後世にも受け継がれた。

1732年享保 5月26日中井履軒儒学者 1817年

1799年

ウィリアム・ラッセル

(1799 - 1880)

天文学者

イギリスの天文学者。二重星観測で知られる。

1799年にチェシャーで生まれ、若くして天文学に興味を抱く。二重星の角距離測定技術を改良し、多数の新星や複数星系を発見。天文観測所を設立し、詳細な星表を作成。論文や観測記録を発表し、国際的にも高く評価された。 1880年に没し、近代天文学の発展に寄与した。

1799年ウィリアム・ラッセル天文学者 1880年

1838年

エドワード・モース

(1838 - 1925)

動物学者

アメリカの動物学者・考古学者。貝類研究や日本の貝塚発掘で知られる。

1838年にアメリカで生まれ、ハーバード大学で自然史を学ぶ。主に貝類の分類学研究を行い、日本に渡って東京近郊の貝塚を発掘し日本考古学の先駆者となった。東京博物館に勤務し、日本美術や文化にも造詣を深める。帰国後は東洋美術の紹介にも尽力し、1925年に没するまで幅広い学術活動を展開した。

1838年エドワード・モース動物学者 1925年

1845年

シャルル・ルイ・アルフォンス・ラヴラン

(1845 - 1922)

病理学者

フランスの病理学者。マラリア原虫を発見し1907年にノーベル医学賞を受賞した。

1845年にフランスのパリで生まれ、医師となって軍医としてアルジェリアに赴任。1880年にマラリア患者の血液中で寄生虫を発見し、これがマラリアの病原体であることを証明した。帰国後はパスツール研究所で寄生虫学の研究を継続し、1907年にノーベル生理学・医学賞を受賞。病理学と寄生虫学の先駆者として後進の育成にも力を注いだ。

1845年シャルル・ルイ・アルフォンス・ラヴラン病理学者 1922年

1865年

フリードリッヒ・ポッケルス

(1865 - 1913)

物理学者

1865年フリードリッヒ・ポッケルス物理学者 1913年

1886年

デービッド・M・S・ワトソン

(1886 - 1973)

生物学者

イギリスの生物学者・古生物学者。脊椎動物の進化研究で知られる。

ケンブリッジ大学で比較解剖学と古生物学を教え、多数の化石研究を指導。初期脊椎動物の進化過程に関する学説を構築し、王立協会フェローとして科学界に貢献。一般向け著作『人類の物語』などで科学普及にも尽力し、その体系的な研究は学界の基礎となった。

デービッド・M・S・ワトソン生物学者 1973年

1918年

ジェローム・カール

(1918 - 2013)

物理化学者

ジェローム・カールは、1985年にノーベル化学賞を受賞したアメリカの物理化学者です。

ジェローム・カールは、放射線結晶学の分野で画期的な研究成果を挙げた科学者です。 X線回折法を用いて、分子構造の解析手法を確立し、原子レベルでの物質理解を飛躍的に深めました。 1985年には共著者とともにノーベル化学賞を受賞し、その功績は化学・材料科学の発展に大きく寄与しました。大学や研究所で後進の教育にも力を注ぎ、多くの研究者を育成しました。 2013年に逝去しましたが、彼の研究は現在も多くの分野で引用されています。

1918年ジェローム・カール物理化学者 2013年

1918年

フランコ・モディリアーニ

(1918 - 2003)

経済学者

フランコ・モディリアーニは、ノーベル経済学賞を受賞した著名な経済学者です。

フランコ・モディリアーニは、マクロ経済学や金融理論の研究で知られる学者です。特にコーポレートファイナンスに関する「モディリアーニ＝ミラーの定理」や、個人の消費行動を分析する「ライフサイクル仮説」を提唱しました。これらの業績により、1985年にノーベル経済学賞を受賞しました。世界各地の大学で教鞭を執り、多くの研究者や学生に影響を与えました。 2003年に亡くなりましたが、その理論は現代の経済学研究においても基礎的な位置を占めています。

フランコ・モディリアーニ経済学者 2003年

1922年

ドナルド・キーン

(1922 - 2019)

日本文学研究家

ドナルド・キーンは、日本文学研究の第一人者として知られるアメリカ出身の学者です。

ドナルド・キーンは、英語圏における日本文学研究を牽引した思想家です。大学教授として数多くの著作を執筆し、『源氏物語』をはじめとする古典から近現代文学まで幅広く研究しました。日本文化の魅力を世界に紹介し、翻訳・講演活動を通じて国際的な交流に貢献しました。 2008年には日本国籍を取得し、日本で晩年を過ごしました。彼の業績は日本文学の普及と理解深化に多大な影響を与えました。

1922年ドナルド・キーン日本文学 2019年

1926年

アラン・サンデージ

(1926 - 2010)

天文学者

アメリカの天文学者。宇宙の膨張率測定など宇宙論研究に貢献。

1926年6月18日生まれ。カリフォルニア工科大学で博士号を取得。セファイド変光星を用いた銀河の距離測定を改善し、ハッブル定数の精緻化に貢献。マウントウィルソン天文台やパロマー天文台で研究を進める。学術論文を多数発表し、学生教育にも尽力。 2010年に逝去。その業績は現代宇宙論の基礎となった。

1926年アラン・サンデージ天文学者 2010年

1929年

ユルゲン・ハーバーマス

社会学者、哲学者

社会学者哲学者

ドイツの社会学者・哲学者。公共圏論などで現代社会理論に大きく貢献。

1929年6月18日、ドイツ生まれ。マルクス主義やフランクフルト学派の理論を発展させる。『コミュニケーション的行為の理論』で公共圏概念を提唱。合意形成や民主主義における対話の重要性を論じた。政治哲学や法哲学の分野でも多くの著作を発表。世界的に影響力を持つ批判理論の中心的人物。現在も現代社会の問題に取り組み続けている。

1929年ユルゲン・ハーバーマス社会学者哲学者

1932年

ダドリー・ハーシュバック

化学者

アメリカの化学者。1986年にノーベル化学賞を受賞。

1932年6月18日生まれ、アメリカ出身。化学反応の動力学研究で先駆的業績を挙げる。ポテンシャルエネルギー面を用いた分子衝突過程の理論解析を推進。 1986年にノーベル化学賞を受賞し、国際的な評価を得る。ハーバード大学で教鞭をとり、多くの研究者を育成。科学普及活動にも尽力し、一般向け講演や執筆を行う。

ダドリー・ハーシュバック化学者