三枝祭(大神神社摂社の率川神社の例祭)

国・地域: 日本

飛鳥時代から続く日本最古のお祭りの1つ。ゆりまつりとも呼ばれ、本社である大神神社で行われる鎮花祭と共に、疫病を鎮めることを祈る。三輪山に咲くゆりの花で飾った酒樽で、お酒を神前に供えた後、4人の巫女が三枝のゆりを手に持ち、神楽舞を奉納する。また、午後には奈良市内を巡行する七媛女(ななおとめ)・ゆり姫・稚児行列も行われる。

飛鳥時代から続くゆり祭りで、三輪山のゆりの花を捧げて疫病退散を祈願します。 巫女がゆりを手に神楽舞を奉納し、華やかな雰囲気を醸し出します。 午後には七媛女や稚児行列が奈良市内を巡行し、古風な風情が楽しめます。
三枝祭は飛鳥時代から続く日本最古級の花祭りの一つで、正式には鎮花祭と称されます。 本社の大神神社と摂社の率川神社で同時に行われ、かつては宮廷をはじめ全国に広まりました。 祭りでは三輪山に自生するゆりの花で装飾した酒樽を神前に供え、疫病や悪霊を鎮める祈りが捧げられます。 奉納されたゆりを手にした4人の巫女が厳かに神楽舞を舞い、その優雅な所作が見る者を魅了します。 午後には七媛女、ゆり姫、稚児の行列が奈良市中心部を巡行し、平安の雅を彷彿とさせます。 現在も地域住民や参拝客に親しまれ、古代からの祈りと美しい花々が響き合う祭典として知られています。
大神神社 率川神社 日本 飛鳥時代

興教大師降誕会

国・地域: 日本

嘉保2年6月17日(1095年7月21日)、真言宗中興の祖にして新義真言宗の始祖でもある興教大師覚鑁が、肥前国藤津庄(現:佐賀県鹿島市納富分)で生誕。これを記念し、興教大師ゆかりの寺院で降誕会が催される。

真言宗中興の祖・興教大師覚鑁の生誕を祝う仏教行事です。 ゆかりの寺院で法要や御影供が執り行われ、信徒が偉業を偲びます。
嘉保2年6月17日(旧暦)に生まれた興教大師覚鑁は、新義真言宗を開き密教発展に大きく寄与しました。 毎年この日にゆかりの寺院では降誕会(ごうたんえ)が執り行われ、僧侶による読経や法話が行われます。 信徒は大師の教えに触れ、その精神を継承するために参拝し、護摩祈祷などにも参加します。 覚鑁の著書や彫刻作品も展示される寺院もあり、その博学と技術への敬意が示されます。 日本各地の真言宗新義派寺院で行われ、地域ごとの特色ある行事が見られるのも魅力です。
日本 嘉保 1095年 7月21日 真言宗 新義真言宗 覚鑁 佐賀県 鹿島市

身延山開闢の日

国・地域: 日本

文永11年(1274年)5月、鎌倉で日蓮の辻説法を聞いて深く感銘した地頭の南部実長は、日蓮を波木井郷へと招いた。5月17日、日蓮は身延山に入山し、6月17日より鷹取山のふもとの西谷に構えた草庵を住処とした。このことから、6月17日日は身延山開闢(かいびゃく)の日とされ、久遠寺では毎年法要が営まれている。

日蓮聖人が身延山に入山し、草庵に住まわれたことを記念する日。 久遠寺で法要や唱題行脚が行われます。
1274年6月17日、日蓮聖人は南部実長の誘いを受け、身延山西谷の草庵に入山し教えを広めました。 これを開基とし、日蓮宗身延山久遠寺の起源とされる重要な日です。 毎年6月17日には久遠寺で開闢法要が営まれ、僧侶や信徒が集い唱題行脚が行われます。 境内には聖人の像やゆかりの遺品が祀られ、参拝者は祈願や写経に励みます。 山上の静寂と信仰の深さを感じられるこの行事は、日蓮宗信者だけでなく多くの参拝客を魅了します。
日本 文永 日蓮 南部実長 5月17日 久遠寺