06月17日の誕生日 - 科学者・研究者

1800年

ウィリアム・パーソンズ

(1800 - 1867)

天文学者

レヴィアタン望遠鏡で銀河の渦巻き構造を発見したアイルランドの天文学者。

1800年にアイルランド貴族の家系に生まれ、レターケニーで育った。1839年に世界最大口径72インチの反射望遠鏡「レヴィアタン・オブ・パーソンズ」を完成させ、初めて銀河の渦巻き構造を詳細に観測した。彼の成果は銀河分類学と宇宙論の発展に大きく貢献した。英国王立協会フェローに選ばれ、数々の科学賞を受賞した。1867年に没し、その革新的な観測技術は後世に受け継がれた。

1800年ウィリアム・パーソンズ天文学者 1867年

1802年

ヘルマン・ゴルトシュミット

(1802 - 1866)

天文学者

ドイツ出身の天文学者。小惑星の発見で知られ、フランスで活動した。

1802年にドイツのギーセンで生まれた。主に1852年から1861年にかけて14個の小惑星を発見し、その軌道計算で功績を残した。彗星観測や天体写真の研究にも力を入れ、近代天文学の発展に寄与した。パリで観測所を設立し、天文学教育や後進の育成にも貢献した。 1866年にパリで没した。

1802年ヘルマン・ゴルトシュミット 1866年

1832年

ウィリアム・クルックス

(1832 - 1919)

化学者、物理学者

化学者物理学者

イギリスの化学者・物理学者。クルックス管の名で知られる真空管を発明。

1832年にロンドンで生まれた。放射能やスペクトルの研究に取り組み、スペクトル分析の技術を発展させた。クルックス管と呼ばれる真空放電管を発明し、電子の研究に大きく貢献した。また、放射性物質の性質解明や放電現象の研究で先駆的成果を上げた。 1919年に没するまで、多くの科学論文や学会で活躍した。

1832年ウィリアム・クルックス化学者物理学者 1919年

1841年

アントニオ・パチノッティ

(1841 - 1912)

物理学者

イタリアの物理学者。初期ダイナモの原理を発見した。

1841年にイタリアで生まれた。電磁誘導の研究に取り組み、パチノッティ環（初期のダイナモ）の原理を発見した。実験装置を通じて発電と電動の両方向性を示し、電気機械技術の発展に寄与した。フィレンツェ大学で教授として後進を育成し、科学教育にも尽力した。 1912年に没し、その業績は電気工学の基礎理論として評価される。

1841年アントニオ・パチノッティ 1912年

1844年

アルトヴィグ・ドランブール

(1844 - 1908)

言語学者

ドイツの言語学者。比較言語学の研究で知られる。

1844年にドイツで生まれた。比較言語学を中心に研究し、ゲルマン諸語の系統分類に取り組んだ。音韻論や語彙研究でも功績を残し、後の言語学発展に影響を与えた。大学で教鞭を執り、多くの門下生を育成した。 1908年に没し、その業績は言語学史に名を刻む。

1844年アルトヴィグ・ドランブール言語学者 1908年

1906年

トーマス・カウリング

(1906 - 1990)

天文学者

イギリスの天文学者。観測・理論研究の両面で活躍し、教育者としても後進の指導に尽力した人物。

トーマス・カウリングは1906年生まれ。英国の大学で天文学を専攻し、観測・理論研究の両面で活躍しました。特に銀河の形成や星間物質の研究に注力し、その成果は学術誌に多数発表されました。また教育者として大学で後進の指導にあたり、複数の学術団体の役職を務めました。学会活動や論文執筆を通じて国際天文学界へ貢献しました。 1990年に84歳で亡くなりましたが、天文学分野への貢献は現在も評価されています。

1906年トーマス・カウリング天文学者 1990年

1918年

村松定孝

(1918 - 2007)

国文学者

日本の国文学者。古典文学の研究者として多くの業績を残した学者。

村松定孝は1918年生まれ。国文学を専攻し、『源氏物語』や古今和歌集など日本古典文学の研究に従事しました。大学教授として古典作品の注釈や翻訳を手掛け、多数の専門書を刊行しました。また学会活動で中心的な役割を果たし、後進の研究者を指導しました。研究成果は国文学の教育や普及に寄与し、一般向けの解説書でも知られています。 2007年に89歳で逝去しました。

1918年村松定孝国文学者 2007年

1920年

フランソワ・ジャコブ

(1920 - 2013)

生物学者

フランスの生物学者。遺伝子制御機構の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した。

1920年6月17日生まれ。パリ大学で医学を学んだ後、分子生物学の研究に従事。 1953年にジャック・モノーと共にオペロン概念を提唱し、遺伝子発現の調節機構を解明した。 1965年にはアンリ・ルワールと共にノーベル生理学・医学賞を受賞。その後、パスツール研究所で研究室を設立し、多くの後進を育成した。 2013年に逝去。現代分子生物学の基礎を築いた偉大な研究者として知られる。

フランソワ・ジャコブ生物学者 2013年

1940年

ジョージ・アカロフ

経済学者

アメリカの経済学者。情報の非対称性に関する研究でノーベル経済学賞を受賞。

1940年6月17日生まれ。コーネル大学で学び、経済学の研究に従事。情報の非対称性に関する「レモン市場」モデルを提唱。 2001年にノーベル経済学賞を受賞し、学界で高く評価された。現在も研究や政策提言を行っている。

1940年ジョージ・アカロフ経済学者

1942年

モハメド・エルバラダイ

元国際原子力機関事務局長

エジプト出身の国際原子力機関（IAEA）元事務局長。核不拡散活動で国際的に評価され、ノーベル平和賞を受賞。

モハメド・エルバラデイは1942年6月17日にエジプト・カイロで生まれた。 1993年に国際原子力機関（IAEA）に入局し、1997年に事務局長に就任。 IAEAでは核査察や不拡散体制の強化を推進し、中東の核問題解決に尽力した。 2005年、核不拡散活動の功績でノーベル平和賞を受賞。帰国後はエジプトの民主化運動に参加し、暫定政府で副大統領代理を務めた。

モハメド・エルバラダイ国際原子力機関