ベニバナ (紅花)

学名: Carthamus tinctorius
科名: キク科

花言葉

  • 化粧
  • 装い
  • 特別な人

特徴

花色:

説明

ベニバナはエジプト原産のキク科の一年草で、5月から7月にかけてアザミに似た黄色からオレンジ色の花を咲かせます。花は咲き始めは黄色で、時間が経つと美しい紅色に変化します。古代から染料や化粧料として重要で、日本では特に山形県での栽培が有名です。現在では種子から採れるサフラワー油の原料としても世界的に重要な作物となっています。

豆知識

  • エジプトの古代ミイラからベニバナで染められた布が発見されている
  • 山形県では「紅の里」として観光地化されている
  • サフランより安価なため「貧者のサフラン」と呼ばれることもある
  • 現在でも高級化粧品の口紅に使用されている

利用方法

観賞用
  • 切り花として
  • ドライフラワーの材料
  • 花壇での観賞用
  • 野草風ガーデンでの利用
薬用
  • 漢方薬「紅花」として血行促進・瘀血改善に使用
  • 婦人科疾患の治療に利用される
  • 日本薬局方に収録されている重要な生薬

注意: 妊娠中は使用禁忌。医療目的での使用は専門家の指導が必要

食用
  • 種子から採れる油
  • 花弁(少量)
その他
  • 天然染料として紅色・黄色の染色
  • 化粧品(口紅・頬紅)の原料
  • 絵具の顔料
  • 工業用油脂の原料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 花(大量摂取時)

症状: 大量摂取により軽度の胃腸障害を起こす可能性があるが、適量であれば安全。妊娠中は禁忌

スイカズラ (吸葛)

学名: Lonicera japonica
科名: スイカズラ科

花言葉

  • 献身的な愛
  • 愛の絆

特徴

花色:

説明

スイカズラは東アジア原産の半常緑つる性低木で、5月から7月にかけて白い花を咲かせ、時間が経つと黄色に変化します。この花色の変化から「金銀花」とも呼ばれます。強い甘い香りがあり、夜間により強く香ります。つる性で他の植物に絡みつきながら成長し、垣根や壁面の緑化に利用されます。日本では古くから親しまれ、薬用植物としても利用されてきました。

豆知識

  • 花の蜜を子供たちが吸って遊んだことから「スイカズラ」の名前がついた
  • 夜により強く香るのは、夜行性の昆虫を引き寄せるため
  • 万葉集では「にほひぐさ」として詠まれている
  • アメリカでは一部の州で栽培が禁止されているほど繁殖力が強い

利用方法

観賞用
  • 垣根や塀の緑化
  • パーゴラやアーチの装飾
  • グランドカバーとして
  • 芳香を楽しむ庭園植物
薬用
  • 漢方薬「金銀花」として解熱・消炎に使用
  • 民間療法では風邪やのどの痛みの治療
  • 抗菌・抗ウイルス作用があるとされる

注意: 医療目的での使用は専門家の指導の下で行うべき

食用
  • つぼみ
その他
  • 香水や化粧品の香料原料
  • つるを編んで籠などの工芸品作り

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 果実, 葉(大量摂取時)

症状: 果実の大量摂取により軽度の胃腸障害を起こす可能性があるが、花は一般的に安全

フウセンカズラ (風船葛)

学名: Cardiospermum halicacabum
科名: ムクロジ科

花言葉

  • 一緒に飛びたい
  • 自由な心
  • 永遠にあなたと

特徴

花色:

説明

フウセンカズラは熱帯アメリカ原産のつる性一年草で、6月から9月にかけて小さな白い花を咲かせた後、風船のような緑色の果実をつけます。最大の魅力は、果実の中にできる黒い種子で、表面に白いハート模様があることから「ハートシード」とも呼ばれます。つるは2-3メートルまで伸び、緑のカーテンとしても人気があります。

豆知識

  • 種子のハート模様から「ラブシード」や「ハートシード」と呼ばれる
  • 果実は触ると「ポンッ」と音を立てて弾ける
  • 種子は水に浮くため、海流で世界中に広がった
  • 江戸時代には「風船唐綿」と呼ばれていた

利用方法

観賞用
  • 緑のカーテンとして
  • フェンスやトレリスの装飾
  • 種子をクラフト材料として
  • 子供の観察学習用
薬用
  • インドの伝統医学では関節炎の治療に使用
  • アフリカでは皮膚病の治療に利用される
  • 民間療法では利尿作用があるとされる

注意: 医学的効果は確認されておらず、自己判断での医療利用は危険

食用

食用には適さない

その他
  • 種子のクラフト利用(アクセサリー作り)
  • 自然観察の教材として
  • ドライフラワーアレンジメント

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子, 全草

症状: 種子や葉の摂取により軽度の胃腸障害を起こす可能性があるが、重篤な中毒報告は少ない

シロツメクサ (白詰草)

学名: Trifolium repens
科名: マメ科

花言葉

  • 約束
  • 幸運
  • 私を思って

特徴

花色:

説明

シロツメクサはヨーロッパ原産のマメ科の多年草で、4月から10月にかけて白い球状の花を咲かせます。通常は三つ葉ですが、稀に四つ葉が見つかることから幸運の象徴とされています。江戸時代にオランダからの輸入品の詰め物として日本に持ち込まれたため「詰草」の名前がつきました。現在では芝生の代用や牧草として世界中で利用されています。

豆知識

  • 四つ葉のクローバーが見つかる確率は約1万分の1
  • 江戸時代にオランダ商品の緩衝材として日本に来たため「白詰草」と命名
  • ナポレオンは四つ葉のクローバーを見つけて喜んだ直後に敵の弾丸をかわしたという逸話がある
  • 蜜の成分はハチミツの重要な原料の一つ

利用方法

観賞用
  • 芝生の代用として
  • グランドカバー植物
  • 野草風ガーデンでの利用
  • 花冠作りの材料
薬用
  • ヨーロッパの民間療法では咳止めに使用された
  • 外傷の治療に葉を湿布として利用
  • 血液浄化作用があるとされた

注意: 現代医学では薬効は確認されておらず、医療目的での使用は推奨されない

食用
  • 若い葉
その他
  • 牧草として家畜の飼料
  • 緑肥として土壌改良
  • 蜜源植物として養蜂業で重要
  • 押し花やクラフトの材料

毒性

症状: 特に毒性は報告されておらず、適量であれば安全に食用可能