カンパニュラ (風鈴草)

学名: Campanula medium
科名: キキョウ科

花言葉

  • 望み
  • 感謝
  • 誠実

特徴

花色:

説明

カンパニュラは南ヨーロッパ原産のキキョウ科の植物で、ラテン語で「小さな鐘」を意味する名前の通り、釣鐘状の美しい花を咲かせます。5月から7月にかけて青、紫、白、ピンクの花を咲かせ、花の形から風鈴草とも呼ばれています。中世ヨーロッパでは修道院の庭で薬用・食用として栽培され、現在では世界中で観賞用として親しまれています。

豆知識

  • 学名「Campanula」は「小さな鐘」を意味するラテン語「campana」に由来
  • イギリスの童謡「オレンジとレモン」に登場する教会の鐘を表現している
  • 中世の修道院では「聖なる鐘の花」として大切にされていた
  • 現在では300種以上の品種が知られている

利用方法

観賞用
  • 庭園の境界植栽
  • コテージガーデンの主要植物
  • 切り花として
  • 鉢植えでの観賞用
薬用
  • 中世ヨーロッパでは喉の痛みの治療に使用された
  • 民間療法では消炎作用があるとされた

注意: 現代医学では薬効は確認されておらず、医療目的での使用は推奨されない

食用
  • 若い葉
その他
  • ドライフラワーとしての利用
  • 押し花制作の材料
  • 庭園の背景植物として

毒性

症状: 特に毒性は報告されておらず、歴史的に食用としても利用されてきた

ナツツバキ (夏椿)

学名: Stewartia pseudocamellia
科名: ツバキ科

花言葉

  • 愛らしい人
  • はかない美しさ
  • 哀愁

特徴

花色:

説明

ナツツバキは日本から朝鮮半島にかけて自生する落葉高木で、6月から7月にかけてツバキに似た白い5弁花を咲かせます。花は朝に開き夕方には花全体が落下する一日花で、その儚い美しさから「沙羅双樹」とも呼ばれます。樹皮は滑らかで美しい斑模様があり、四季を通じて観賞価値が高い樹木として庭園や公園に植栽されています。

豆知識

  • 学名の「pseudocamellia」は「ツバキに似た」という意味
  • 平家物語の「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」で有名
  • 樹皮の美しい斑模様は「猿滑り」とも呼ばれる
  • アメリカでは「Japanese Stewartia」として人気の庭園樹

利用方法

観賞用
  • 庭園のシンボルツリー
  • 公園や街路樹として
  • 和風庭園の主要樹木
  • 盆栽としての楽しみ
薬用
  • 民間療法では樹皮が止血や鎮痛に使用された
  • 漢方では消炎効果があるとされた

注意: 現代医学では薬効は確認されておらず、医療目的での使用は推奨されない

食用

食用には適さない

その他
  • 材は硬く、床柱や工芸品の材料として利用
  • 樹皮の美しい模様を活かした装飾材
  • 炭材としても使用される

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

シャクヤク (芍薬)

学名: Paeonia lactiflora
科名: ボタン科

花言葉

  • 恥じらい
  • 慎ましさ
  • 清浄

特徴

花色:

説明

シャクヤクは中国・シベリア原産のボタン科の多年草で、5月から6月にかけて大輪の美しい花を咲かせます。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉で美人の代名詞とされ、古くから観賞用として愛されています。根は漢方薬として重要で、現在でも薬用植物として栽培されています。花色は白、ピンク、赤、黄色など多彩で、香りも豊かです。

豆知識

  • 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」は美人の容姿を表現した有名な言葉
  • 学名「Paeonia」はギリシャ神話の医神パイエオーンに由来
  • 中国では2000年以上前から栽培されている歴史ある花
  • 現在では世界中で3000以上の品種が存在する

利用方法

観賞用
  • 庭園の主要な観賞植物
  • 切り花として高級花材
  • 花壇の中心植物
  • 和風・洋風庭園両方で利用
薬用
  • 漢方薬「白芍」「赤芍」として重要な生薬
  • 鎮痛・抗炎症・鎮痙作用がある
  • 婦人科疾患の治療に使用される

注意: 医療目的での使用は専門家の指導の下で行うべき

食用
  • 花弁
その他
  • 香水や化粧品の香料原料
  • 精油の抽出
  • 染料としての利用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 根, 種子

症状: 根の大量摂取により胃腸障害、下痢、嘔吐を起こす可能性がある。妊娠中は特に注意が必要

チューベローズ (夜来香)

学名: Polianthes tuberosa
科名: キジカクシ科

花言葉

  • 危険な快楽
  • 官能的
  • 夜の女王

特徴

花色:

説明

チューベローズはメキシコ原産の球根植物で、7月から9月にかけて白い6弁花を穂状に咲かせます。最大の特徴は夜間に放つ強烈で官能的な香りで、「夜の女王」とも呼ばれます。この香りは香水の原料として非常に重要で、シャネルNo.5などの高級香水にも使用されています。花は夕方から夜にかけて特に強く香り、昼間はほとんど香りません。

豆知識

  • シャネルNo.5の主要成分として使用されている世界で最も有名な香料の一つ
  • 1グラムの精油を得るために約3600個の花が必要
  • 夜に香るのは夜行性の蛾を呼び寄せるため
  • フランスのグラースでは今でも手摘みで収穫されている

利用方法

観賞用
  • 夜香を楽しむ庭園植物
  • 切り花として高級花材
  • 香りの庭園での主役植物
  • ムーンガーデンの重要な要素
薬用
  • メキシコの民間療法では鎮静・催眠効果に使用
  • インドのアーユルヴェーダでは精神安定に利用

注意: 医学的効果は確認されておらず、精油の使用には注意が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 高級香水の原料として最重要
  • 精油の抽出(非常に高価)
  • 化粧品の香料成分
  • アロマテラピーでの利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 球根, 葉

症状: 球根の摂取により軽度の胃腸障害を起こす可能性があるが、重篤な中毒報告は少ない