1667年
フランスの医師ジャン=バティスト・ドニーが、世界初の人間の間での輸血を行う。
1667年、フランスの医師ジャン=バティスト・ドニーが世界初の人間同士の輸血を成功させました。
医師ドニーはそれまで動物からの輸血による実験を行っていましたが、この日は人間同士で初の輸血を試みました。患者は重篤な貧血を患っていた貴族で、献血者として若い男性が適用されました。手技は当時の技術として非常に革新的であり、血液型の概念が確立する前の試みでしたが、短期間は改善が見られました。その後、輸血に伴う合併症や倫理的問題が浮上し、フランスでは一時禁止されることになります。医療史において輸血技術の黎明期を象徴する画期的な出来事です。
1667年
ジャン=バティスト・ドニー
英語版
輸血
1752年
ベンジャミン・フランクリンが、凧を用いた実験で雷が電気であることを証明する。
1752年、ベンジャミン・フランクリンが凧の実験で雷が電気現象であることを証明しました。
フランクリンはフィラデルフィアで凧に鍵を結びつけ、雷雨の雲に向けて飛ばしました。雷に帯電した雲から電荷を集めることで、金属製の鍵に電気火花を観察します。この実験により雷が自然界の電気であることが科学的に証明されました。フランクリンはさらに避雷針の開発を進め、建物の防護技術として応用しました。電気学の発展に大きく貢献した業績であり、後の技術革新の基礎となりました。
1752年
ベンジャミン・フランクリン
凧
雷
電気
1844年
チャールズ・グッドイヤーがゴムの強化のための加硫についての特許を取得。
チャールズ・グッドイヤーがゴムの加硫法で特許を取得しました。
1844年6月15日、ゴムの耐久性を飛躍的に向上させる加硫技術で特許を取得。
加硫法はゴムに硫黄を加えて加熱・化学結合を促進し、弾性や耐水性を高めます。
グッドイヤーの発明は工業製品に革命をもたらし、ゴム産業の発展を支えました。
自動車タイヤや防水製品など、多様な用途でのゴム利用が広がる契機となりました。
失敗を重ねながらも実験を続けたとされる彼の努力は、発明史における感動的なエピソードです。
1844年
チャールズ・グッドイヤー
ゴム
加硫
1919年
ジョン・オールコックとアーサー・ブラウンが初の大西洋横断飛行に成功。
1919年6月15日、ジョン・オールコックとアーサー・ブラウンが初の大西洋無着陸横断飛行に成功しました。
1919年6月15日、イギリス空軍のジョン・オールコックとアーサー・ブラウンがカナダ・ニューファンドランド島から離陸しました。
改造したヴィッカース・ヴィミー機を用いて約16時間かけて大西洋を無着陸で横断しました。
飛行中は夜間や悪天候の中で航法を行い、多くの技術的困難を克服しました。
着陸地点のアイルランド・コヴェイに到達し、史上初の無着陸飛行を成功させました。
この功績は航空史に大きな一歩を刻み、国際航空輸送の発展を促しました。
1919年
ジョン・オールコック
大西洋横断飛行
1952年
メキシコの考古学者アルベルト・ルスがユカタン半島・パレンケの「碑文の神殿」で石室墳墓を発見。
1952年6月15日、考古学者アルベルト・ルスがユカタン半島パレンケの碑文の神殿で石室墳墓を発見。
アルベルト・ルスはチチェン・イッツァとは別のマヤ遺跡パレンケで調査中、内部に王族の石棺を伴う石室墳墓を発掘しました。
周囲には精緻なレリーフやヒエログリフが刻まれ、マヤ文明の宗教観や埋葬儀礼を解明する貴重な資料となりました。
とくにパカル王の墓と推定される石棺からは、王の死生観や社会構造を示す手がかりが得られました。
この発見は考古学界に大きな衝撃を与え、その後の発掘研究やマヤ文明解明の基礎を築きました。
現在ではパレンケ遺跡は世界遺産に登録され、多くの研究者や観光客が訪れる名所となっています。
1952年
アルベルト・ルス
ユカタン半島
パレンケ
2007年
ひまわり5号による観測が困難になった2003年から2005年まで代わりに観測を行ったアメリカの気象衛星GOES9号が運用終了。
アメリカの気象衛星GOES9号が運用終了し、ひまわり5号故障時の観測を担った役割を終えました。
2007年6月15日、アメリカの静止気象衛星GOES9号の運用が正式に終了しました。
GOES9号は2003年から2005年にかけて、同時期に観測が困難だった気象衛星ひまわり5号の代替任務を担っていました。
アジア太平洋地域の気象観測データを提供し、台風や豪雨などの予測精度向上に貢献しました。
運用終了後は後継機にデータ提供が移行され、GOESシリーズのミッションが継続されました。
GOES9号の活躍は衛星観測の国際協力の好例とされています。
衛星は地上に安全に退役し、その観測成果は気象科学の発展に寄与しました。
2007年
ひまわり5号
GOES9号
2012年
改正臓器移植法施行後初めて6歳未満の男児が脳死と判定され、臓器移植手術が行われる。
改正臓器移植法施行後初めて、6歳未満の男児が脳死判定を受け臓器移植手術が行われました。
2012年6月15日、改正臓器移植法施行後初めて6歳未満の男児が脳死判断を受け、臓器移植手術が実施されました。
改正法では臓器提供者の対象年齢が拡大され、家族の同意要件が見直されていました。
本件手術では、複数の臓器が国内の必要とされる患者に提供され、命をつなぐ成果を上げました。
これまで対象外だった幼児の移植が可能となり、児童医療の選択肢が大きく広がりました。
一方、倫理的・宗教的懸念も議論され、今後の運用ガイドライン整備が求められました。
法改正後の初事例としてメディアでも大きく報道され、臓器移植制度の社会的理解が深まりました。
改正臓器移植法