1738年

カスパー・バルトリン

(1655 - 1738)

解剖学者

解剖学者
デンマークの解剖学者。女性の外陰部腺を記載したことで知られる。
1655年にコペンハーゲンで生まれ、コペンハーゲン大学で解剖学を専攻した。1694年に学長に就任し、多くの解剖学書を著した。女性外陰部にある大前庭腺(バルトリン腺)を詳細に記載し、その名を後世に残した。人体構造の精緻な観察で解剖学の発展に貢献した。1738年に没し、その業績は現代医学にも引き継がれている。
1738年 カスパー・バルトリン 解剖学者 1655年
1743年

ジョン・ストレイチー

(1671 - 1743)

地質学者

地質学者
英国の地質学者。地層累列理論の先駆者として知られる。
1671年にイングランド南西部で生まれ、地質調査を通じて岩石や地層の観察を重ねた。地層の重なりと年代の関係を示す累列理論を提唱し、後の地質学研究に大きな影響を与えた。特に南西イングランドの鉱山地帯での調査成果が有名である。1734年には王立協会フェローに選出された。1743年に没し、地史学の先駆者として評価される。
1743年 ジョン・ストレイチー 1671年
1817年

ウィリアム・グレゴール

(1761 - 1817)

鉱物学者

鉱物学者
イギリスの鉱物学者。チタン元素を初めて発見し、『チタニウム』命名の礎を築く。
1761年、イングランド南西部に生まれる。 化学と鉱物学に興味を持ち、地方教会の牧師を務めながら研究を続けた。 1791年、コーンウォールで黒色鉱石(後のイルメナイト)を分析し、新元素チタンを特定。 発見は当初公表されず、後にヘンリー・ウィリアム・ドルトンによって命名が行われた。 1817年6月11日に没し、その功績は後の元素化学研究に大きな影響を与えた。
1817年 ウィリアム・グレゴール 鉱物学者 1761年
1839年

アレクサンドル・ルノワール

(1761 - 1839)

考古学者、美術史家

考古学者 美術史家
フランスの考古学者・美術史家。革命期に文化財を保護した先駆者。
1761年、パリに生まれる。 フランス革命後に廃止予定の王家や教会の彫刻・美術品を集め、保護活動を開始。 1795年、国立古美術館(Musée des Monuments Français)を創設し、先史時代から中世までの遺産を展示。 資料収集と研究によりフランス美術史の基礎を築き、後の博物館学にも多大な影響を与えた。 1839年6月11日に没し、文化財保護運動の先駆者として記憶される。
1839年 アレクサンドル・ルノワール 考古学者 美術史家 1761年
1895年

ダニエル・カークウッド

(1814 - 1895)

天文学者

天文学者
アメリカの天文学者。小惑星帯の空隙『カークウッド間隙』を発見した人物。
1814年、ペンシルベニア州に生まれる。 インディアナ大学で数学と天文学を教えつつ観測研究を重ねた。 1857年、小惑星の軌道解析から小惑星帯に特定の空隙(カークウッド間隙)を発見。 惑星と小惑星の軌道共鳴の概念を初めて提唱し、惑星力学の研究に大きく貢献。 1895年6月11日には没し、軌道力学の基礎研究で知られる。
1895年 ダニエル・カークウッド 天文学者 1814年
1928年

アウグスト・フォン・ハイエク

(1871 - 1928)

医師、植物学者

医師 植物学者
オーストリアの医師・植物学者。アルプス植物の研究で知られる。
1871年にウィーンで生まれ、医学を学んだ後に植物学へ転向した。オーストリアや中央ヨーロッパの高山植物の調査を行い、多数の新種を記載した。ウィーン大学の教授として植物学を講義し、教科書『Flora von Österreich』の刊行に貢献した。経済学者フリードリヒ・フォン・ハイエクは息子として知られる。1928年に逝去し、その学術的業績は今日も高く評価されている。
1928年 アウグスト・フォン・ハイエク 医師 植物学者 1871年
1934年

レフ・ヴィゴツキー

(1896 - 1934)

心理学者

心理学者
ソビエト連邦の心理学者。文化・歴史的アプローチを提唱し、教育心理学に多大な影響を与えた。
レフ・ヴィゴツキー(1896-1934)はソビエトの心理学者で、文化と社会が人間の認知発達に与える役割を重視した。 彼の「最近接発達領域(ZPD)」の概念は教育や発達心理学に革新的視点をもたらし、多くの研究者に影響を与えた。 言語と認知の関係を探り、社会的相互作用を学びの基盤と位置付けた。 初期に没したものの、その理論は後世に継承され、国際的に高く評価されている。 著作には『思考と言語』などがあり、日本でも教育現場で広く参照される。
1934年 レフ・ヴィゴツキー 心理学者 1896年
1952年

和田小六

(1890 - 1952)

工学者、元東京工業大学学長

工学者 元東京工業大学学長
日本の工学者。東京工業大学の学長として教育と研究を指導した。
和田小六(1890-1952)は日本の工学者で、東京工業大学にて教鞭を執り、学長を務めた。 産業復興期における技術者育成に尽力し、多くの研究者・技術者を輩出。 学内の研究施設整備やカリキュラム改革を推進し、戦後の学術基盤強化に貢献。 著書『工学原論』などを執筆し、工学教育の充実に寄与。 没後も教育者としての功績は高く評価され、記念講座が設けられている。
和田小六 東京工業大学 1890年
1963年

チャールズ・ソーンスウェイト

(1899 - 1963)

地理学者

地理学者
アメリカの地理学者。気候分類と水収支の研究で知られる。
1899年アメリカ合衆国オハイオ州生まれ。地理学と気候学を専攻し、気候区分に新たな視点を導入。 1931年に発表したソーンスウェイト気候区分法は、降水量と蒸発散量のバランスに基づき世界中で広く活用された。 同時に農業気象学の分野で水収支モデルを提唱し、農業計画や環境管理に貢献。 学際的なアプローチで気候と人間活動の相互作用を解明し、地理学の発展に寄与した。 1963年に64歳で没し、その業績は現在も地理学・環境学の基礎理論として生き続けている。
チャールズ・ソーンスウェイト 地理学者 1899年
1967年

ヴォルフガング・ケーラー

(1887 - 1967)

心理学者

心理学者
ドイツの心理学者。ゲシュタルト心理学の創始者の一人として認知過程の研究を行った。
1887年エストニア(当時ロシア帝国)生まれ。ミュンヘン大学で学び、ヴェルトハイマーやコフカとともにゲシュタルト心理学を確立。 チンパンジーを用いた問題解決実験により「洞察学習(インサイト)」の概念を提唱。 1917年著書『チンパンジーの精神』で動物の認知過程を科学的に分析し、行動主義に対抗する新たな視点を示した。 その後アメリカに移住し、マサチューセッツ工科大学などで教鞭を執り、教育心理学の発展に寄与。 認知心理学の礎を築いた業績は今日の認知科学にも大きな影響を与えている。 1967年に79歳で逝去。
1967年 ヴォルフガング・ケーラー 1887年
1967年

高柳賢三

(1887 - 1967)

法学者

法学者
高柳賢三 法学者
2002年

庭瀬康二

(1939 - 2002)

医師

医師
日本の医師。地域医療に尽力し、多くの患者を支えた。
1939年生まれ。 大学卒業後、内科医として地域医療に従事。 高度医療と患者ケアの両立を追求し、後進の指導にも熱心だった。 学会発表や論文執筆を通じて医療技術の向上に貢献。 2002年6月11日に逝去し、多くの患者に慕われた。
庭瀬康二 1939年