06月10日の誕生日 - 科学者・研究者

1706年

ジョン・ドロンド

(1706 - 1761)

光学者

18世紀イギリスの光学者。色収差を補正するアクロマートレンズを発明し、精密望遠鏡の発展に貢献。

ジョン・ドロンド（1706年-1761年）はイギリスの光学者。アクロマートレンズの開発により色収差を大幅に改善。ロンドンに光学器械製作所を設立し、精密望遠鏡を製造。 1752年には王立協会フェローに選出され、光学界を牽引。 1761年に死去、その業績は現代の光学技術にも影響を与えた。

1706年ジョン・ドロンド光学者 1761年

1804年

ヘルマン・シュレーゲル

(1804 - 1884)

鳥類学者、動物学者

鳥類学者動物学者

ドイツ出身の鳥類学者・動物学者。ライデン大学で研究し、多数の新種を記載した博物学者。

ヘルマン・シュレーゲル（1804年-1884年）はドイツ出身の鳥類学者・動物学者。ライデン大学で学び、オランダ国立博物館の館長を務めた。世界各地の鳥類標本を収集し、新種の記載を多数発表。両生類や爬虫類の研究も行い、動物分類学に大きく貢献。 1884年に没し、博物学の発展に寄与した。

1804年ヘルマン・シュレーゲル鳥類学者動物学者 1884年

1832年

ニコラウス・オットー

(1832 - 1891)

発明家

ドイツの発明家。世界初の実用的な4ストローク内燃機関（オットーサイクル）を開発。

ニコラウス・オットー（1832年-1891年）はドイツの発明家。世界初の実用的な4ストローク内燃機関（オットーサイクル）を開発。オットー・ウント・ランゲン社を設立し、エンジン産業の基礎を築いた。さまざまな機械分野への応用で産業革命に貢献。 1891年に没し、その発明は自動車や機械工学の礎となった。

1832年ニコラウス・オットー発明家 1891年

1861年

ピエール・デュエム

(1861 - 1916)

物理学者、科学哲学者

物理学者科学哲学者

フランスの物理学者・科学哲学者。科学理論の統一性を追求し、科学哲学に大きな影響を与えた。

ピエール・デュエム（1861年-1916年）はフランスの物理学者・科学哲学者。熱力学や物理理論の体系化を目指し、デュエム・クワイン論文連関説を展開。中世科学史の研究にも取り組み、古典文献を復刻・解説。著書『世界体系』で科学理論の統一的理解を提唱。 1916年に逝去し、現代科学哲学の礎を築いた。

1861年ピエール・デュエム物理学者科学哲学者 1916年

1882年

長谷部言人

(1882 - 1969)

人類学者

日本の人類学者で、民族学や考古学の研究に貢献。大学教授として多くの研究者を育成した。

1882年に千葉県で生まれ、東京帝国大学で学んだ後、人類学と民族学の研究に従事。縄文文化やアイヌ民族の研究を通じて、日本人の起源や文化史に関する論考を発表。フィリピンや南太平洋地域のフィールドワークも行い、比較民族学の視点を拓いた。戦後は旧制高校や大学で教鞭をとり、後進の指導に尽力。1969年に没し、その卓越した業績は今日も高く評価されている。

1882年長谷部言人人類学者 1969年

1895年

イマヌエル・ヴェリコフスキー

(1895 - 1979)

科学者、精神分析家

科学者精神分析家

ロシア生まれの精神分析家・作家で、独自の歴史観を提唱した論客。

1895年に帝政ロシアで生まれ、ドイツで精神分析を学ぶ。第二次世界大戦前にアメリカへ移住し、コロンビア大学などで研究活動を行う。著書『世界大異変論』などで天体衝突による地球変動説を主張し、学界から激しい批判を受けた。古代文明の謎にも言及し、一般向けの著作で広く読まれた。1979年に逝去し、議論を呼び起こし続ける異端学者として知られる。

イマヌエル・ヴェリコフスキー科学者精神分析家 1979年

1910年

アルメン・タハタジャン

(1910 - 2009)

植物学者

植物分類学の発展に貢献した植物学者。

1910年6月10日生まれ。旧ソ連で学んだ後、世界的な植物相研究を指導した。タクソノミー（分類学）の分野で多くの新種記載や系統分類を行った。国際的な研究ネットワークを構築し、植物研究の基盤を築いた。主要著作は学界で広く引用され、後世に影響を与えた。 2009年に没した。

アルメン・タハタジャン植物学者 2009年

1911年

ラルフ・カークパトリック

(1911 - 1984)

チェンバロ奏者、音楽学者

チェンバロ奏者音楽学者

古楽復興を牽引したチェンバロ奏者・音楽学者。

1911年6月10日生まれ。チェンバロ奏者としてドメニコ・スカルラッティのソナタ全集録音で高く評価された。音楽学者としてバッハ研究や古楽器の研究を行い、多くの著作を残した。 20世紀の古楽復興運動を牽引し、演奏と研究の両面で貢献。後進の演奏家や学者にも影響を与えた。 1984年に没した。

1911年ラルフ・カークパトリックチェンバロ音楽学者 1984年

1918年

鶴見和子

(1918 - 2006)

社会学者

日本の社会学者。家族や女性の役割をテーマに先駆的な研究を行った。

鶴見和子は1918年、東京に生まれた。戦後の家族社会学やジェンダー研究の先駆者として、フィールドワークを重視した研究を展開した。女性の生活史を重視し、家族構造や性役割の変化を社会学的に分析した著作で注目を集めた。アメリカ留学経験を活かし、欧米の社会学理論を日本の現実に適用した研究を行った。教育者としても多くの学生を指導し、2006年に亡くなるまで社会学界を牽引した。

1918年鶴見和子社会学者 2006年

1929年

エドワード・オズボーン・ウィルソン

(1929 - 2021)

生物学者

アメリカの生物学者。社会生物学の父と称される。

1929年にアメリカで生まれる。社会生物学（エソシオロジー）の創始者として進化生物学に革新をもたらした。アリの行動研究を通じて生態系と社会構造の関係を解明。著書『生物多様性』『ビオフィリア』などで広く一般にも影響を与えた。 2021年にその学識と洞察力を称えられながら永眠した。

エドワード・オズボーン・ウィルソン生物学者 2021年

1932年

ヘドリー・ブル

(1932 - 1985)

国際関係論教授

国際関係論の権威で、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス（LSE）の教授として活躍した学者。

1932年にオーストラリア・シドニーで生まれる。オックスフォード大学で学んだ後、LSEで教鞭を執り、国際関係論の研究と教育に多大な貢献をした。主要著作『The Anarchical Society』（1977年）では、無政府状態における国家間秩序の形成を詳細に分析。いわゆる「イングリッシュ・スクール」の代表的理論家として知られ、国家の相互作用と国際法の役割を探求した。 1985年に逝去するも、その理論は国際関係論の学問的発展に今なお影響を与え続けている。

ヘドリー・ブル国際関係論 1985年

1935年

志賀貢

医師、作家

医師作家

志賀貢