06月09日の命日 - 科学者・研究者

1842年

マリア・ダッレ・ドンネ

(1778 - 1842)

医師、ボローニャ大学学長

医師ボローニャ大学学長

イタリアの医師・教育者。女性として初めてボローニャ大学の学長に就任。

1778年にイタリアで生まれ、医学を学ぶ。女性として稀有な医師資格を取得し、産科・婦人科を専門とする。ボローニャ大学で教鞭を執り、1829年に同大学の学長に就任。女性教育の推進者としても知られ、多くの女性医師を育成。 1842年に没し、医学界に先駆的な功績を残した。

1842年マリア・ダッレ・ドンネ英語版ボローニャ大学 1778年

1897年

アルヴァン・グラハム・クラーク

(1832 - 1897)

望遠鏡技術者

米国の望遠鏡技術者。大型屈折望遠鏡の製作で知られる。

1832年に生まれ、父アルヴァン・クラークとともにクラーク社を率いた望遠鏡製作者。大口径屈折望遠鏡の開発で知られ、1862年にはシリウスBの発見に寄与した。米国と欧州の天文台向けに高精度の光学機器を供給し、天文学の発展に貢献した。1897年6月9日に逝去し、その業績は現在も高く評価されている。

1897年アルヴァン・グラハム・クラーク望遠鏡 1832年

1922年

ウィリアム・ゴーランド

(1842 - 1922)

冶金・化学技術者、考古学者

冶金・化学技術者考古学者

イギリス出身の冶金・化学技術者で日本考古学の先駆者。

1842年に英国で生まれ、ロンドン王立造幣局で技術を磨いた。後に日本に渡り、大阪造幣局の冶金技術指導を担当しながら考古学調査を実施。大仙陵古墳の石室調査などで学術成果を挙げ、『日本考古学の父』とも称された。1922年6月9日に逝去した。

1922年ウィリアム・ゴーランド冶金化学考古学者 1842年

1931年

ウィリアム・デニング

(1848 - 1931)

天文学者

イギリスの天文学者。流星観測の先駆者。

1848年に生まれ、法律家として働く傍ら天文学に情熱を注いだ。独自の観測手法で数千の流星を記録・分類し、流星群の放射点を特定するなど功績を残した。英国天文学協会の流星部門設立に関わり、学術誌に多数の論文を発表した。1931年6月9日に逝去した。

1931年ウィリアム・デニング天文学者 1848年

1933年

E. M. ラングレー

(1851 - 1933)

数学者、ラングレーの問題提唱者

数学者ラングレーの問題提唱者

英国の数学者。ラングレーの問題を提唱した。

1851年に生まれ、イギリスで数学教育と研究に従事。幾何学に関する教育的パズル『ラングレーの問題』を提案し、数学愛好者の間で広く知られるようになった。学術誌や講演を通じて数学の普及に尽力し、1933年6月9日に逝去した。

1933年 E. M. ラングレーラングレーの問題 1851年

1959年

アドルフ・ヴィンダウス

(1876 - 1959)

化学者

ドイツの化学者。ステロール研究でノーベル化学賞を受賞した。

1876年にドイツで誕生し、ミュンヘン大学で化学を学ぶ。ステロール化合物の構造解析に取り組み、コレステロールの研究で先駆的成果を挙げた。ビタミンDの生理活性解明にも貢献し、生化学分野の発展に寄与した。 1928年にノーベル化学賞を受賞し、国際的な評価を確立した。戦間期から戦後にかけて多くの研究者を育成し、ドイツ化学界に影響を与えた。 1959年に逝去。

1959年アドルフ・ヴィンダウス化学者 1876年

1961年

カミーユ・ゲラン

(1872 - 1961)

獣医師、細菌学者、免疫学者、BCG共同開発者

獣医師細菌学者免疫学者 BCG共同開発者

フランスの獣医師・細菌学者。BCGワクチンの共同開発者。

1872年にフランスで生まれ、獣医学を学ぶ。細菌学者としてカルメットと協力し、結核菌の弱毒化株を開発。これがBCGワクチンとして結核予防に革新をもたらした。ワクチンは世界中で接種され、多くの命を救うことに貢献。生涯を通じて免疫学研究と後進の育成に尽力した。 1961年に逝去。

1961年カミーユ・ゲラン英語版 BCG 1872年

1961年

知里真志保

(1909 - 1961)

言語学者

アイヌ語研究の先駆者。アイヌ文化の言語世界を後世に伝えた言語学者。

1909年に北海道で生まれ、アイヌの家系に育つ。東京帝国大学で人類学と言語学を学び、アイヌ語の体系的研究を開始。『アイヌ神謡集』の編纂・翻訳を手がけ、アイヌの口承文学を世界に紹介。アイヌ語–日本語辞典の編纂にも貢献し、学術的基盤を構築。アイヌ文化の保存と普及に生涯を捧げ、後の研究者に大きな影響を与えた。 1961年に逝去。

知里真志保言語学者 1909年

1977年

雨宮綾夫

(1907 - 1977)

物理学者、東京大学名誉教授

物理学者東京大学名誉教授

日本の物理学者。東京大学名誉教授として教育と研究に尽力した。物理学の発展に貢献し、多くの後進を育てた。

1907年に生まれ、東京大学で物理学を学ぶ。卒業後は同大学の教壇に立ち、長年にわたり教育と研究に携わった。専攻分野は物理学全般で、特定の研究領域は不明ながら多くの研究者を指導した。また、学会活動にも積極的に参加し、国内の物理学界の発展に寄与した。退官後は名誉教授に就任し、後進の育成に尽力した。 1977年6月9日に逝去した。

雨宮綾夫東京大学 1907年

1989年

ジョージ・ウェルズ・ビードル

(1903 - 1989)

遺伝学者

アメリカの遺伝学者。1958年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。

1903年にアメリカで生まれ、ショウジョウバエを用いた遺伝学研究に従事した。後に大学や研究所で教鞭を執り、多くの研究者を育成した。 1958年にノーベル生理学・医学賞を受賞。遺伝の基本原理の解明に貢献し、分子生物学の発展を牽引した。学界に大きな影響を残した。 1989年6月9日に逝去した。

1989年ジョージ・ウェルズ・ビードル遺伝学者 1903年

1994年

堀健夫

(1899 - 1994)

物理学者、元北海道大学低温科学研究所所長

物理学者元北海道大学低温科学研究所所長

1994年堀健夫北海道大学低温科学研究所 1899年

1994年

ヤン・ティンバーゲン

(1903 - 1994)

経済学者、ノーベル経済学賞受賞者

経済学者ノーベル経済学賞受賞者

オランダの経済学者、初のノーベル経済学賞受賞者。

1903年オランダ生まれの経済学者で、計量経済学の創始者の一人。 1969年にノーベル経済学賞を受賞し、経済現象を数学的モデルで解析する手法を確立した。戦後のヨーロッパ復興計画にも参画し、実証的データに基づく政策提言を行った。アムステルダム大学で教鞭を執り、多くの後進を育成した。主な著作に『理論経済計量学』などがあり、その影響は現代経済学まで広く及んでいる。

ヤン・ティンバーゲン経済学者ノーベル経済学賞 1903年