ゴデチア (色待宵草)

学名: Clarkia amoena
科名: アカバナ科

花言葉

  • 不変の愛
  • お慕いいたします

特徴

花色:

説明

北アメリカ原産のアカバナ科の一年草で、初夏に発色の良い鮮やかなカップ形の花が開花します。草丈は50~80cmで、5月頃に花径3~5cmくらいの赤や紅、ピンク、白、サーモンピンクなどの4弁花を多数開きます。花びらは薄く繊細で布地のサテンと雰囲気が似ているため、英名ではSatin Flowerと表現されます。透明感のある明るい色調の花で、株元から分枝して頂点に蕾をつけ、切り花にしても小さな蕾まで開花します。花弁にはつやがあり、まるで紙細工のようで美しい花です。和名では同じアカバナ科の待宵草に似ていることから、色待宵草(イロマツヨイグサ)や大輪待宵草(タイリンマツヨイグサ)と呼ばれています。

豆知識

  • 英名のSatin Flowerは花びらがサテンのような光沢を持つことから付きました
  • 好光性種子のため種まき時に覆土する必要がありません
  • 支柱を立てて摘心すると枝分かれして花数が増えます
  • 「Farewell to Spring」という英名は春の終わりに咲くことから付きました

利用方法

観賞用
  • 庭植え(春から初夏の花壇)
  • 切り花(長持ちし美しい)
  • 鉢植え(コンテナガーデン)
薬用
  • 北アメリカ先住民は軽い傷の治療に使用していました

注意: 薬用使用は専門家の指導のもとで行ってください

食用

食用には適しません

その他
  • ドライフラワー(色が美しく保たれる)
  • 園芸教育(栽培しやすい)

毒性

症状: 毒性は報告されていません

アスター (蝦夷菊)

学名: Callistephus chinensis
科名: キク科

花言葉

  • 信じる心
  • 思い出
  • 追憶
  • 変化
  • 変化を好む
  • 私を信じてください
  • 恋の勝利

特徴

花色:

説明

中国北部原産のキク科エゾギク属の半耐寒性一年草です。江戸時代中頃に日本に渡来した花で、気取りのない素朴さが魅力的で、夏の花として長く愛されてきました。近年では園芸種が増え、姿、色共に多彩になりました。花は3センチほどの小輪から10センチほどの大輪まであり、花色も白、ピンク、紫、赤など豊富にあります。また花形も一重や八重咲き、ポンポン咲きなど様々です。夏から秋にかけて開花し、7月~8月頃に開花します。学名のCallistephus(カリステファス)は、ギリシャ語の「callos(美しい)+ stephos(冠)」が語源で、美しい冠状の花姿から名付けられました。

豆知識

  • 江戸時代に中国から渡来し、当初は珍しい外来の花として珍重されました
  • 品種改良によって花の形態が増えていったことが「変化」の花言葉の由来です
  • 寒い地方では割合よく育ちますが、暖地では栽培が困難です
  • 学名の「美しい冠」という意味が花の形をよく表しています

利用方法

観賞用
  • 庭植え(夏から秋の花壇)
  • 切り花(長持ちし美しい)
  • 鉢植え(コンテナガーデン)
薬用
  • 中国伝統医学では花を解熱剤として使用していました

注意: 薬用使用は専門家の指導のもとで行ってください

食用

食用には適しません

その他
  • 仏花(お盆や法事)
  • ドライフラワー(色が美しく保たれる)
  • 園芸教育(栽培しやすい)

毒性

症状: 毒性は報告されていません

スイートピー

学名: Lathyrus odoratus
科名: マメ科

花言葉

  • やさしい思い出
  • 門出
  • 蝶のように飛翔する
  • 優美
  • 私を覚えていて

特徴

花色:

説明

地中海沿岸、南イタリア、シチリア島原産のマメ科レンリソウ属の一年草です。つる性で、他の植物や支柱に巻きひげで絡みながら成長し、高さ1~2mまで伸びます。4月~6月頃に開花し、花は蝶形花冠で直径2~3cm、色は白、ピンク、紫、赤、青、黄色など豊富です。特徴的な甘い香りがあり、香水の原料としても使用されます。花の形が蝶が羽を広げたような美しい形をしており、「蝶のように飛翔する」という花言葉の由来となっています。切り花としても人気が高く、花束やブーケによく使用されます。日本では大正時代から栽培が始まり、春の代表的な花として親しまれています。

豆知識

  • 1695年にイタリアで発見され、その後世界中に広まりました
  • イギリスのエドワード7世が愛した花として有名です
  • 種子には神経毒があり、かつて食糧難の際に中毒事故が起こりました
  • 切り花の水揚げが良く、1週間程度楽しめます

利用方法

観賞用
  • 庭植え(つる性植物として)
  • 切り花(ブーケや花束)
  • 鉢植え(支柱栽培)
薬用
  • ヨーロッパの民間療法では軽い神経症に使用されました

注意: 種子には毒性があるため薬用使用は禁止されています

食用

食用には適しません(種子に毒性あり)

その他
  • 香水の原料(花の精油)
  • アロマテラピー
  • 化粧品の香料

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 種子, 豆

症状: 種子を摂取すると神経症状、筋肉の痙攣、呼吸困難などの中毒症状を起こす可能性があります

ルリハコベ (瑠璃繁縷)

学名: Anagallis arvensis f. coerulea
科名: サクラソウ科

花言葉

  • 変わり身
  • 恋の出会い
  • 約束
  • 追想

特徴

花色: 青紫

説明

ユーラシア大陸原産のサクラソウ科ルリハコベ属の一年生草本です。暖地の海岸沿いを好み、日本では紀伊半島、四国、九州、伊豆七島、琉球諸島などに分布しています。茎は斜上又は直立し、高さ10~30cm、4稜形で、普通基部で分枝します。花は直径1cm程で青紫色、花期は3月から5月です。光や温度によって花が開いたり閉じたりすることから、英名では「poor man's weather-glass(貧者の天気予報器)」という名前も付けられています。青色花の変種がルリハコベで、赤色花のアカバナルリハコベよりもずっと多く見られます。道端や海岸などに咲き、雑草とは思えないようなとても可憐な花です。

豆知識

  • 花が光や温度で開閉するため「貧者の天気予報器」と呼ばれます
  • 青色花のルリハコベは赤色花よりもずっと多く見られます
  • 1年草であることから零れ種から殖えることはあまりありません
  • 園芸植物としても普及しており、アナガリスの名で流通しています

利用方法

観賞用
  • 野草観察(自然散策)
  • ロックガーデン(小さな花として)
  • 海岸植物園(生態展示)
薬用
  • ヨーロッパの民間療法では軽い皮膚炎に使用されました

注意: 薬用使用は専門家の指導のもとで行ってください

食用

食用には適しません

その他
  • 天気予報(民間の知恵)
  • 環境指標植物(海岸環境)
  • 教育材料(植物の生態学習)

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 大量摂取すると軽度の胃腸不快感を起こす可能性があります