1887年

ハーマン・ホレリスがパンチカード式計算機の特許を取得。

ハーマン・ホレリスがパンチカード式計算機の特許を取得した日です。事務処理の自動化に向けた画期的な一歩となりました。
アメリカの技術者ハーマン・ホレリスは大規模なデータ処理を効率化するため、パンチカード式計算機の開発に取り組みました。1887年6月8日に特許を取得し、国勢調査などの集計作業が飛躍的に簡略化されました。この技術は後のタビュレーティングマシンとして発展し、最終的にIBMの前身となる企業の設立にも寄与しました。パンチカードの概念はコンピュータのデータ記録方式にも影響を与え、現代の情報処理技術の基礎を築きました。ホレリスの発明は事務機器産業の礎と評価されています。
1887年 ハーマン・ホレリス パンチカード 特許
1902年

フランスの気象学者レオン・ティスラン・ド・ボールにより成層圏が発見される。

レオン・ティスラン・ド・ボールが成層圏を発見した日です。大気構造の理解が飛躍的に進みました。
フランスの気象学者レオン・ティスラン・ド・ボールは気球観測を重ね、対流圏上部で気温の上昇が確認される層を発見しました。1902年6月8日に発表されたこの成果により、彼はこの層を『成層圏』と命名しました。本発見は従来の大気モデルを一変させ、航空機の飛行特性や気候変動研究に大きな影響を与えました。後に成層圏にはオゾン層が存在することが解明され、地球の放射バランス維持に重要な役割を果たすことが判明しました。ド・ボールの研究は近代大気科学の基礎を築いたと評価されています。
1902年 気象学者 レオン・ティスラン・ド・ボール 成層圏
1959年

アメリカ郵政公社が米海軍の潜水艦バーベロを用いて、ロケットで手紙を届けるミサイル・メールの最初で最後の実験を行う。

アメリカ郵政公社が米海軍潜水艦を使い、ロケットによる手紙配達実験「ミサイル・メール」を実施した。
ミサイル・メールは郵便物をロケットで輸送する構想であり、コストや安全性が課題でした。当時バーベロ潜水艦に郵便物を搭載し、発射管を改造して小型ロケットを発射しました。ロケットは約20キロ飛行し、目標地点に手紙を投下しました。この実験は技術的には成功とされましたが、コストと実用性の面で課題が多く、結局最初で最後の試験に終わりました。その後、郵便物輸送は航空機や自動車へと主流が移り、ミサイル・メールは歴史の一幕として語り継がれています。
1959年 アメリカ郵政公社 バーベロ ミサイル・メール
1995年

ラスマス・ラードフがプログラミング言語PHPの最初の版をリリース。

ラスマス・ラードフがウェブ開発向けスクリプト言語PHPの初版をリリースしました。
1995年6月8日、デンマーク出身のプログラマー、ラスマス・ラードフが動的ウェブページ作成を目的としたプログラミング言語PHP(Personal Home Page Tools)の最初のバージョンをリリースしました。当初はCGIベースのツールとして開発され、HTMLに埋め込んで利用できるシンプルさが特徴でした。その後コミュニティベースで機能が拡張され、現在はPHP: Hypertext Preprocessorとして世界中のウェブサイトで広く採用されています。オープンソースコミュニティの成長を促し、ウェブアプリケーション開発の標準技術の一つとなりました。
1995年 ラスマス・ラードフ PHP
2004年

130年ぶりに金星が太陽面通過。詳細は金星の太陽面通過を参照のこと。

130年ぶりに金星が太陽面を通過する天文現象が観測されました。
2004年6月8日、日本を含む世界各地で金星が太陽面を横切る金星の太陽面通過が観測されました。金星の太陽面通過は非常に珍しく、前回は1874年、次回は2117年とされます。観測には専用の太陽望遠鏡やフィルターが必要で、各地の天文台やアマチュア天文家が注目しました。この現象は太陽系内惑星の軌道研究や天文学教育に貴重な機会を提供し、広く一般にも天文ブームを巻き起こしました。写真撮影やライブ中継などを通じて多くの人々が参加し、国際的な協力観測も展開されました。
2004年 金星 太陽 金星の太陽面通過
2011年

World IPv6 Dayを実施。

2011年6月8日、World IPv6 Dayが初めて実施され、主要ウェブサイトとネットワーク事業者がIPv6接続の実証実験を行いました。
World IPv6 Dayは2011年6月8日に初めて実施されたインターネットの実証実験日です。 世界中の主要ウェブサイトやネットワーク事業者が24時間IPv6での接続対応を行いました。 この取り組みはIPv6普及促進と技術的課題の洗い出しを目的としています。 参加企業はGoogle、Facebook、Yahoo!など約400社以上に上りました。 実験結果からIPv6導入の課題が明らかになり、普及への実務的対策が進む契機となりました。
2011年 IPv6