スターチス

学名: Limonium sinuatum
科名: イソマツ科

花言葉

  • 知識
  • 変わらぬ心
  • しとやか
  • 愛の喜び

特徴

花色:

説明

地中海沿岸の海辺が原産で、乾燥した大地と吹きつける烈風に耐えられるように、花を守る萼(花びらに見える部分)が極端に発達しています。実際の花は萼の中に小さく存在する黄色や白の部分で、一般的に花と思われている色鮮やかな部分は萼です。草丈60~90cm程度で、枝分かれしながら伸びた花茎の先に穂のように複数の花が集まって咲きます。花色は青やピンク、黄色、白、紫、赤など豊富で、ドライフラワーにしても色褪せないため、永遠の花とも呼ばれています。

豆知識

  • スターチスの名前は下痢止めの効果から「statizo(止める)」に由来します
  • 実際の花は萼の中の小さな黄色や白の部分で、色鮮やかな部分は萼です
  • ドライフラワーにしても2年以上色褪せないため「永遠の花」と呼ばれます
  • 切り花の状態でも1-2週間は新鮮さを保つことができます

利用方法

観賞用
  • 切り花(特に長持ちする)
  • ドライフラワー(最も人気の高い花の一つ)
  • 庭植え(海岸地域に適している)
薬用
  • 根は下痢止めとして古代から使用されています
  • 収斂作用による傷の治療

注意: 薬用使用は専門家の指導のもとで行ってください

食用

食用には適しません

その他
  • 染料(花から紫や青の色素)
  • ポプリの材料

毒性

症状: 毒性は報告されていません

バビアナ

学名: Babiana stricta
科名: アヤメ科

花言葉

  • 薄れゆく愛情

特徴

花色:

説明

南アフリカ原産の球根植物で、紫や青が基本色で、春に小さな花を上向きに咲かせる姿は魅力的です。フリージアに似ていますが、こちらの方がずっと丈夫です。背丈20~40cm、横幅15~25cmで、葉っぱの形はアヤメやグラジオラスに似て細長い剣状で直立し、縦方向に走る葉脈の部分が盛り上がっており葉の表面の凹凸がはっきりと筋のように見えるのが特徴です。4~5月に花茎を伸ばして穂状に花を咲かせます。

豆知識

  • 名前の由来はオランダ語でヒヒを表す「babianer」から来ています
  • 球根が年々深くもぐるため、鉢植えは毎年植え替えが必要です
  • フリージアに似ていますが、バビアナの方が耐寒性に優れています
  • 南アフリカの「ケープバルブ」の一つとして分類されています

利用方法

観賞用
  • 鉢植え(密植で美しい)
  • 地植え(暖地では可能)
  • 切り花(短期間楽しめる)
薬用
  • 南アフリカの伝統医学では球根を薬草として使用

注意: 球根の薬用使用は専門家の指導が必要です

食用

食用には適しません

その他
  • 研究用(南アフリカ固有植物の研究)

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 球根

症状: 球根を大量摂取すると胃腸に不快感を与える可能性があります

ペンステモン (釣鐘柳)

学名: Penstemon digitalis
科名: オオバコ科

花言葉

  • 美しさへの憧れ
  • あなたに見とれています
  • 勇気

特徴

花色:

説明

北アメリカ西部からメキシコを中心に約250種の原種がある多年草です。釣り鐘形や筒状でふっくらした形の愛嬌のある花が連なるように咲き、まるでカラフルな熱帯魚が群れをなして泳いでいるようにも見えます。花色は白、赤、ピンク、紫、青と豊富です。背丈30~80cm、横幅25~50cmで、木立ち性のものから這い性のものまで形状はさまざまです。日本のようなムシムシした高温多湿の夏は苦手なため、一部の品種は秋まきの一年草として扱われています。

豆知識

  • 名前はギリシャ語の「pente(5つ)」と「stemon(雄しべ)」の合成語です
  • 実際の雄しべは4個ですが、仮雄しべが目立つことからこの名前となりました
  • 英名のBeardtongueは仮雄しべの形が舌に似ていることから付きました
  • 約250種もの原種があり、園芸品種も数多く開発されています

利用方法

観賞用
  • 庭植え(宿根草花壇)
  • 鉢植え(テラスガーデン)
  • 切り花(短期間楽しめる)
薬用
  • 北アメリカ先住民は咳止めとして使用していました
  • 傷の治療に葉を湿布として使用

注意: 薬用使用は専門家の指導のもとで行ってください

食用

食用には適しません

その他
  • 蜂蜜源植物(蜂や蝶を引き寄せる)
  • 生態系保全(在来種保護)

毒性

症状: 毒性は報告されていません

イチハツ (一初)

学名: Iris tectorum
科名: アヤメ科

花言葉

  • 火の用心
  • 使者

特徴

花色:

説明

中国原産でアヤメ科アヤメ属の多年草です。アヤメの類で一番先に咲くので「一初(イチハツ)」の名があります。4月下旬~5月中旬頃に開花し、花は径10cmほどになり、藤紫色で、外花被片は倒卵形で先が丸く、内花被片は小型でともに平開します。花のところから白いとさか状のもじゃもじゃが出ているのが特徴で、外花被片に濃紫色の斑点が散らばり、基部から中央にかけて白色のとさか状の突起があります。昔はかやぶき屋根の頂上部分にたくさん植えて屋根を締め付けて守りました。

豆知識

  • 英語では「Roof iris(屋根のアヤメ)」と呼ばれています
  • アヤメ属の中で最も乾燥に強い品種の一つです
  • 白花品種や斑入り品種も存在します
  • 屋根に植える習慣は火災予防と強風対策が目的でした

利用方法

観賞用
  • 庭植え(乾燥に強い)
  • 鉢植え(春の鑑賞)
  • 切り花(短期間楽しめる)
薬用
  • 根茎は中国伝統医学で解毒剤として使用
  • 消炎作用による外用薬

注意: 薬用使用は専門家の指導のもとで行ってください

食用

食用には適しません

その他
  • 屋根材料(伝統建築)
  • 土壌安定化(斜面保護)
  • 染料(根茎から青紫色)

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 根茎

症状: 根茎を摂取すると胃腸の不快感や軽度の中毒症状を起こす可能性があります