06月04日の命日 - 科学者・研究者

1585年

ムレトゥス

(1526 - 1585)

人文主義者

フランス出身のルネサンス期人文主義者。古典研究と教育で名を馳せた。

1526年に南フランスで生まれ、ラテン語古典の研究に秀でた。トゥールーズ大学やイタリアで教鞭をとり古典文学を普及。教会との対立により一時追放されるなど波乱の生涯を送る。詩や劇作、散文で多彩な作品を残し後世に影響。イタリアで高い評価を受け、貴族や教会から招聘される。 1585年に没し、人文主義運動の重要人物として記憶される。

1585年ムレトゥス英語版 1526年

1843年

イッポーリト・ロッセリーニ

(1800 - 1843)

エジプト学者

19世紀初頭にエジプト学の先駆者として活躍した学者。

1800年に生まれ、パリ大学やフィレンツェ大学で学ぶ。ジャン＝フランソワ・シャンポリオンと共同でナイル流域を探査し、古代エジプト文明研究を推進。ヒエログリフの解読に取り組み、学術的資料の収集に尽力。大量の写本や碑文を記録し、『エジプトの碑文』などの業績を残す。エジプト学の体系化に貢献し、後世の研究者に影響を与えた。 1843年に没し、研究の成果は現在も評価される。

1843年イッポーリト・ロッセリーニ英語版 1800年

1894年

ヴィルヘルム・ロッシャー

(1817 - 1894)

経済学者

ドイツの歴史学派経済学者。経済学史の研究で知られる。

ヴィルヘルム・ロッシャー（Wilhelm Roscher、1817年 – 1894年6月4日）はドイツの経済学者です。経済学の歴史的研究を重視する「歴史学派」の創始者の一人とされています。代表作『国民経済学史』では古代から近代までの経済理論の発展を体系的にまとめました。社会的・歴史的文脈を踏まえた分析手法を提唱し、経済学研究に新たな視点をもたらしました。ドイツおよびヨーロッパ各国の大学で教鞭を執り、多くの弟子を育成しました。

1894年ヴィルヘルム・ロッシャー経済学者 1817年

1905年

ヤン・ミクリチ・ラデツキ

(1850 - 1905)

医師

ポーランド出身の外科医。内視鏡手術の先駆者。

ヤン・ミクリチ・ラデツキ（Jan Mikulicz-Radecki、1850年 – 1905年6月4日）はポーランド出身の外科医です。世界初の胃検鏡を開発し、内視鏡手術の基礎を築きました。滅菌手術技法を導入し、手術感染症の予防に大きく貢献しました。ドイツ・クレーフェルトやケルンの大学で教授を務め、多くの外科医を育成しました。外科手技や器具の改良にも取り組み、現代外科の発展に寄与しました。

1905年ヤン・ミクリチ・ラデツキ英語版 1850年

1938年

フェルディナン＝ジャン・ダリエ

(1856 - 1938)

皮膚科医

フランスの皮膚科医で、遺伝性皮膚疾患の研究に貢献した。

フェルディナン＝ジャン・ダリエ（1856-1938）はフランスの皮膚科医である。主に遺伝性皮膚疾患の研究を行い、『ダリエ病』という名の皮膚症候群を初めて報告した。パリの病院で臨床と研究を両立し、皮膚病理学の発展に貢献した。多くの論文を著し、皮膚科学の教育にも携わり後進の育成に努めた。その業績は皮膚疾患の理解と治療法確立に大きな影響を与えた。 1938年に亡くなり、彼の名は今日でも皮膚科学の領域で知られている。

1938年フェルディナン＝ジャン・ダリエドイツ語版 1856年

1938年

廣池千九郎

(1866 - 1938)

法学者、歴史学者、道徳教育者

法学者歴史学者道徳教育者

日本の法学者・歴史学者で、道徳教育の普及に尽力した。

廣池千九郎（1866-1938）は日本の法学者・歴史学者である。東京帝国大学で教鞭を執り、法学と歴史学の両面から研究を進めた。また、道徳教育の重要性を説き、私塾を通じて倫理教育の普及に努めた。著書『倫理講話』などで倫理思想を平易に解説し、一般市民にも影響を与えた。戦前日本の教育界における道徳教育の礎を築いた人物の一人とされる。その思想は戦後の人間教育論にも引き継がれた。

廣池千九郎法学者歴史学者 1866年

1961年

ウィリアム・アストベリー

(1898 - 1961)

物理学者、生化学者

物理学者生化学者

イギリスの物理学者・生化学者で、DNA構造研究の先駆者。

1898年に生まれ、ケンブリッジ大学で物理学を学ぶ。 X線回折を用いてタンパク質やDNAの繊維構造を解析し、分子生物学の基礎を築いた。特にDNA結晶と結晶化タンパク質のX線写真を取得し、二重らせん構造の発見に道を開いた。戦間期から戦後にかけて学術論文を多数発表し、国際的に高い評価を得る。教育者としても後進の育成に注力し、多くの研究者を輩出。 1961年に逝去後も、その先見性ある研究はDNA研究の礎となった。

1961年ウィリアム・アストベリー物理学者 1898年

1967年

ロイド・バークナー

(1905 - 1967)

電波物理学者、海軍士官、アメリカ人工衛星計画最高指導者

電波物理学者海軍士官アメリカ人工衛星計画最高指導者

アメリカの電波物理学者・海軍士官。地球大気研究と人工衛星計画に貢献した。

ロイド・ヴィエル・バークナー（1905年–1967年）は、アメリカの電波物理学者および海軍予備役士官である。カリフォルニア工科大学などで学び、大気電離層の研究を進めた。国際地球観測年（IGY）の推進に携わり、Vanguard計画など初期の人工衛星プロジェクトで指導的役割を果たした。戦後には地球物理学の国際協力組織を設立し、国際連合などとも連携した。多岐にわたる業績が評価され、米国科学アカデミー会員に選出された。

1967年ロイド・バークナー英語版 1905年

1973年

モーリス・ルネ・フレシェ

(1878 - 1973)

数学者

フランスの数学者。距離空間の概念を初めて定式化し、関数解析学の基礎を築いた。

1878年、フランスに生まれる。 1904年にパリ大学で博士号を取得。以後、複数の大学で教鞭を執りながら研究を続けた。距離空間の概念を初めて定式化し、関数解析学およびトポロジーの発展に大きく貢献した。フレシェ微分やフレシェ空間と呼ばれる概念は、現代数学の基盤となっている。統計学や確率論への応用も示し、多岐にわたる分野で影響を残した。 1973年に95歳で世を去った。

1973年モーリス・ルネ・フレシェ 1878年

1982年

ジュリアン・アシュキン

(1920 - 1982)

核物理学者

ジュリアン・アシュキン英語版 1920年

1983年

塩野谷九十九

(1905 - 1983)

経済学者、名古屋大学名誉教授

経済学者名古屋大学名誉教授

1983年塩野谷九十九名古屋大学 1905年

1992年

メルビン・ドレシャー

(1911 - 1992)

数学者

アメリカの数学者。ゲーム理論の基礎研究に貢献し、囚人のジレンマの概念を発展させた。

1911年に生まれ、ミシガン大学で数学を学ぶ。戦後、ランド研究所でオペレーションズリサーチやゲーム理論の研究に従事。マーリル・フラッドと協働し、囚人のジレンマを数理モデルとして定式化した。経済学や政治学、社会科学への応用を広げ、ゲーム理論の発展に寄与。教師としても活躍し、多数の後進を育成した。 1992年に没した。

1992年メルビン・ドレシャー英語版 1911年