寛保2年5月1日

主に九州から東北にかけての日本列島の広い範囲で皆既日食が観測される。

日本列島で広範囲に観測された1742年の皆既日食。
寛保2年5月1日(1742年6月3日)、九州から東北にかけて広い範囲で皆既日食が観測されました。 当時の日本では天文現象が吉凶を分ける兆候とされ、多くの地域で異変として伝承に残ります。 観測記録は諸藩や寺社にも伝えられ、後の天文学研究の史料としても重要視されました。 この皆既日食の記録は日本における近世天文学の発展と、天文観測の文化史的意義を示しています。
1742年 寛保 5月1日 皆既日食
1844年

オオウミガラスが絶滅。

泳げない海鳥オオウミガラスが最後の個体を失い、1844年に絶滅しました。
オオウミガラスは北大西洋沿岸に生息していた飛べない海鳥で、船乗りや捕食者の影響で激減しました。 19世紀初頭から乱獲が続き、食用や羽毛、標本目的に大量に捕らえられました。 1844年6月3日、アイスランドのヘイマイ島で最後の二羽のオオウミガラスが射殺され、これを最後に絶滅が確認されました。 この種の絶滅は人間活動による生物多様性の損失を象徴する事例となりました。 以後、絶滅危惧種保護の必要性が国際的に認識される一因となりました。
1844年 オオウミガラス