シャクナゲ (石楠花)

学名: Rhododendron ponticum
科名: ツツジ科

花言葉

  • 警戒心

特徴

花色:

説明

シャクナゲは主に、中国西部からヒマラヤの原産です。シャクナゲが広く厚い葉を持つのは、空中湿度の高いモンスーン地帯の風土に適応したためと考えられています。美しく大きな花を房状に咲かせる姿は非常に見応えがあり、花木の女王や花の王とも言われています。19世紀に中国からヨーロッパにもたらされ、品種改良が盛んに行われました。

豆知識

  • 学名のRhododendronは、ギリシャ語の「Rhodon(赤いバラ)」と「dendron(木)」を合わせた「赤いバラのような花木」という意味
  • セイヨウシャクナゲが明治時代に日本に輸入され、今では福島県や滋賀県の県花として親しまれている
  • 種から育てるには10年くらいかかるため、株分けや挿し木で増やすのが一般的
  • ネパールの国花として指定されており、現地では神聖な花として扱われている

利用方法

観賞用
  • 庭園樹として植栽
  • 公園や植物園での展示
  • 盆栽としての利用
薬用
  • 伝統医学では一部の種が薬用利用されることがある

注意: 有毒成分グラヤノトキシンを含むため、薬用利用は専門家の指導が必要

食用

食用不可

その他
  • 蜂蜜の原料(ただし毒性のある蜂蜜となるため注意が必要)
  • 木材として一部利用

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 葉, 花, 蜜

症状: グラヤノトキシン(ロドトキシン)による中毒症状:嘔吐、下痢、血圧低下、呼吸困難などの症状が現れる

ミムラス

学名: Mimulus × hybridus
科名: ハエドクソウ科

花言葉

  • 援助の申し出
  • 笑顔を見せて
  • おしゃべり

特徴

花色:

説明

赤やオレンジの目立つ花色で、大きな斑点が入る品種もあります。株はこんもりと茂り、最盛期の5月から6月には葉が見えないほど沢山の花を咲かせます。北アメリカ原産の多年草ですが、園芸上では秋まき一年草として扱います。高温に弱く、初夏から初秋まで花を咲かせます。

豆知識

  • ミムラスという名前は、ラテン語で「道化」という意味の「mimus」、またはギリシャ語で「猿」を表す「mimo」が語源
  • フラワーレメディのエッセンスとして体内に取り込まれることがあり、心をリラックスさせる効果があるとされている
  • 独特の香りを放つ花で、赤、黄色、白、オレンジなど豊富な花色がある
  • 鉢植えのほか、ハンギングバスケット向きの植物として人気

利用方法

観賞用
  • 鉢植え
  • ハンギングバスケット
  • 花壇の縁取り
薬用
  • フラワーエッセンスとして恐怖心を和らげる効果があるとされる

注意: 医学的効果は科学的に証明されていない

食用

一般的に食用ではない

その他
  • アロマテラピー
  • フラワーエッセンス

毒性

症状: 毒性は報告されていない

マツヨイグサ (待宵草)

学名: Oenothera stricta
科名: アカバナ科

花言葉

  • ほのかな恋

特徴

花色:

説明

草丈30cm~1m程度、花径は3~4cm、色は黄色、花びらは4枚です。夜に明るい黄色の花を咲かせ、翌朝にはオレンジ色に色を変えて萎れていく一日花で、宵(日が暮れてから)を待って開花するので「待宵草」というのが和名の由来です。江戸時代に日本に渡来し、各地で自生するようになった帰化植物です。

豆知識

  • ツキミソウ(月見草)は白い花を咲かせる別の種類で、マツヨイグサとは植物学上別の種類
  • 江戸時代に日本に渡来し、各地で自生するようになった帰化植物
  • 開花期は5月~9月で、夜に咲いて朝にはしぼむ一日花の性質がある
  • 竹久夢二の詩「宵待草」で有名になったが、実際は別の植物を指していた可能性がある

利用方法

観賞用
  • 野草園での栽培
  • 自然風庭園の植栽
  • 月光庭園のアクセント
薬用
  • 全草や種子を鎮痙薬として利用
  • 咳や風邪の症状緩和

注意: 民間療法であり、医学的効果は十分に証明されていない

食用
  • 若葉
その他
  • 種子からオイル抽出
  • 野生動物の食料源

毒性

症状: 毒性は報告されていない

オダマキ (苧環)

学名: Aquilegia vulgaris
科名: キンポウゲ科

花言葉

  • 勝利への決意

特徴

花色:

説明

オダマキという名前は、花の形が機織りの際につかう苧環という糸玉に由来します。日本にも数種自生しており、特にミヤマオダマキは本州中部の高山地帯から北部に分布し、ヤマオダマキは北海道から九州の山野に自生しています。春から初夏と秋から冬は日当たりが良く、真夏は半日陰程度になる風通しの良い環境が適しています。

豆知識

  • 英名の「コランバイン(Columbine)」は、ラテン語で「鳩のような」の意味で、つぼみの形が鳩に似ていることから名付けられた
  • コロラド州の州花として指定されており、現地では「Rocky Mountain Columbine」として親しまれている
  • 株の寿命は短いが丈夫でこぼれ種からも増える性質がある
  • 4月上旬~5月上旬頃、5月~6月に開花し、紫紅色の美しい花を咲かせる

利用方法

観賞用
  • 花壇での栽培
  • 山野草園での展示
  • 切り花として利用
薬用
  • ヨーロッパでは伝統的に薬草として利用されていた

注意: キンポウゲ科の植物で有毒成分を含む可能性があるため、薬用利用は避けるべき

食用

食用不可

その他
  • 園芸療法での利用
  • アートやデザインのモチーフ

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 種子

症状: キンポウゲ科特有の有毒成分により、皮膚炎や消化器症状を引き起こす可能性