05月28日の出来事 - 戦争・紛争 | calendar.web-standard.org

紀元前585年

日食の戦い。メディア王国がリュディアに攻め込むが、偶然起こった日食を不吉に感じて戦争をやめ、戦場となったハリス川を国境に定める。

紀元前585年、偶然の皆既日食がメディアとリュディアの戦いを停止させ、和平のきっかけとなった不思議な歴史的事件。

紀元前585年5月28日、メディア王国がリュディアに侵攻した際、ハリス川畔で大規模な戦闘が始まった。天文学者タレスの予言通りに日食が発生すると、両軍はこれを神の警告と受け止めて攻撃を止めた。その結果、長年続いていた戦争は突如として終結し、ハリス川を境界線とする和平条約が締結された。この出来事は史上最も古く正確に日付が記録された天文現象とされ、タレスの予言の的中でも知られる。戦争と天文学が結びついた劇的なエピソードは、後世に語り継がれる古代史の名場面の一つです。

紀元前585年日食の戦いメディア王国リュディア日食ハリス川

621年

虎牢の戦い。唐の李世民軍が竇建徳軍に勝利。

621年、唐の将軍李世民が竇建徳の軍勢を撃破し、唐王朝の政権基盤を固めた戦い。

隋末の群雄割拠の中、李世民は虎牢山で竇建徳の大軍と激突した。指揮官の優れた戦略と兵士の士気により、唐軍は劣勢を覆して敵軍を撃破。この勝利により李世民は朝廷内での影響力を強化し、後の皇位継承に有利な立場を築いた。戦いの詳細は史書によって異なるが、虎牢の地形を活かした戦術が功を奏したとされる。結果的に隋王朝の残党鎮圧を加速させ、唐王朝成立への大きな一歩となった。

621年虎牢の戦い李世民竇建徳

1588年

スペインの「無敵艦隊」がイングランド遠征のためリスボンを出発。

1588年、スペインの無敵艦隊がイングランド侵攻を目指してリスボンを出帆した歴史的事件。

1588年5月28日、スペイン王国の大規模艦隊「無敵艦隊」がイングランド侵攻のためリスボンを出港。当初スペイン海軍は支援艦隊と連携し、英仏海峡で上陸作戦を計画していた。艦隊は約130隻、2万人以上の兵を乗せ、当時世界最大規模と評された。しかし英海軍の陽動作戦や嵐によって被害を受け、結局イングランド本土への上陸には至らなかった。この企画は史上に残る大規模な海外遠征の一つとして知られ、海戦史に大きな影響を与えた。

1588年スペイン無敵艦隊リスボン

1871年

「血の1週間」の戦闘が終結。パリ・コミューンが瓦解し、パリ統治が終了。

1871年、血の1週間の激戦が終結し、パリ・コミューンは政府軍により鎮圧された。

1871年3月に樹立されたパリ・コミューンは、フランス政府と対立する自治的政権。同年5月21日から始まった“血の1週間”と呼ばれる一連の戦闘はパリ市内で激化。政府軍は圧倒的な兵力を背景に通りごとに包囲・掃討作戦を敢行。 5月28日には最後の抵抗拠点が陥落し、最終的な鎮圧が完了。激しい戦闘と大量処刑により数千人規模の犠牲者を出し、コミューンは瓦解した。この事件は労働運動と社会主義思想の発展に大きな影響を与えた。

1871年パリ・コミューンパリ

1905年

イルティッシュ号投降事件

1905年イルティッシュ号投降事件

1927年

第1次山東出兵。中国の北伐軍に対抗して、日本政府が居留民と権益の保護のために山東省へ出兵。

1927年、北伐軍の進出を警戒した日本が山東省へ第1次出兵を行いました。

第1次山東出兵は1927年5月28日に開始された日本軍の軍事行動です。北伐を進める中国国民党軍に対抗し、山東省に住む日本人居留民と日本の権益保護を目的として実施されました。日本軍は青島を拠点に進軍し、現地の治安維持と国際的な影響力確保を図りました。この出兵は第一次世界大戦後の東アジアにおける列強の軍事介入の一例とされ、日中関係に緊張をもたらしました。

山東出兵北伐山東省

1940年

第二次世界大戦: ベルギーの戦いでベルギー国王レオポルド3世がナチス・ドイツから要求された無条件降伏を受諾。

1940年、ベルギーの戦いでレオポルド3世国王がナチス・ドイツへの無条件降伏を受諾しました。

1940年5月28日、第二次世界大戦中の「ベルギーの戦い」でベルギー国王レオポルド3世が無条件降伏を受諾しました。ドイツ軍の電撃戦によりベルギー軍は戦闘継続が困難と判断しました。国王の降伏受諾は国内外で大きな議論を呼び、政治的対立を引き起こしました。降伏後、ベルギーはドイツ占領下に置かれ、亡命政府は抵抗運動を続けました。この出来事は西部戦線におけるドイツの戦略的勝利を象徴しています。

1940年第二次世界大戦ベルギーの戦いベルギーレオポルド3世ナチス・ドイツ無条件降伏

1991年

エチオピアからの独立を目指すエリトリアの勢力がエチオピアの首都アディスアベバに突入し、エチオピアの軍事政権が倒された。

エリトリア独立勢力が首都を制圧し、エチオピア軍事政権を崩壊させました。

1991年5月28日、エリトリア独立戦線がアディスアベバに突入しエチオピアの軍事政権を崩壊させた。独立を目指すエリトリア人民解放戦線（EPLF）の軍事行動が決定的な勝利を収める。長年にわたるエチオピアとの紛争はこの転機を迎え、1993年に正式独立へ。アフリカの分離独立運動史における重要な出来事。地域の政治地図を塗り替える大きな変革となった。

1991年エチオピアエリトリアアディスアベバ