05月28日の出来事 - 政治・行政 | calendar.web-standard.org

1503年

スコットランド王ジェームズ4世がイングランド王ヘンリー7世の娘マーガレット・テューダーと結婚。

1503年、スコットランド王ジェームズ4世がイングランド王ヘンリー7世の娘マーガレットと結婚し、両国関係を大きく強化した出来事。

スコットランド王ジェームズ4世は、英スコ同盟強化を狙い1503年5月28日にイングランド王ヘンリー7世の娘マーガレット・テューダーと婚姻。両国王家の縁組は長年対立関係にあった英蘇間の緊張緩和を意図した外交政策の一環。教会や貴族の祝賀を経て、スコットランド国内でも華やかな結婚式が行われた。この結婚からは後のスコットランド女王メアリー・ステュアートなど多くの王族が誕生。後年、マーガレットはスコットランド王妃として人気を博し、英蘇婚姻の象徴的存在となった。

1503年スコットランドジェームズ4世イングランドヘンリー7世マーガレット・テューダー

1830年

アンドリュー・ジャクソン米大統領がインディアン移住法に署名。涙の道として知られる地域で、数千人のアメリカ先住民の強制移住が始まった。

1830年、アンドリュー・ジャクソン米大統領がインディアン移住法に署名し、先住民の強制移住が始まった。

アメリカ第7代大統領アンドリュー・ジャクソンは1830年5月28日、インディアン移住法に署名。同法は南部の先住民部族をミシシッピ川以西の“インディアン領土”へ移住させるものであった。強制移住により多くのチェロキー族などが「涙の道」を通過し、厳しい環境下で多数が死亡。この政策はアメリカ政府による先住民排除の象徴として、今日も深い悲劇として語り継がれている。法の成立は民主主義政策の弊害と人権侵害の議論を生み、後世の歴史家に批判的に評価されている。

1830年アンドリュー・ジャクソンインディアン移住法涙の道

1858年

ロシア帝国と清が璦琿条約に調印。アムール川以北が清からロシアに割譲。

1858年、ロシア帝国と清が璦琿条約に調印し、アムール川以北がロシア領に割譲された。

清国とロシア帝国はアムール川流域を巡る領土問題を解決するため、1858年5月28日に璦琿条約に調印。同条約により、アムール川以北の広大な地域が清からロシアへと割譲されることとなった。ロシア側は軍事的圧力を背景に有利な条件を勝ち取り、“不平等条約”の一例とされる。清国は列強の侵略を受け入れる形となり、東北アジアの勢力図が大きく変動。この条約は後の黒竜江条約（1860年）などさらなる領土割譲の契機ともなった。

1858年ロシア帝国清璦琿条約

1926年

ポルトガルで1926年5月28日クーデターが起こる。ポルトガル第一共和政が終結し、エスタド・ノヴォへ移行。

1926年ポルトガルでクーデターが発生し、第一共和政が終焉、エスタド・ノヴォへ移行。

1926年5月28日、ポルトガル軍の将校たちによるクーデターがリスボンで発生。これにより1910年に樹立されたポルトガル第一共和政は事実上終焉。クーデターは無血行進と短時間の衝突で完了し、新たな軍事独裁政権“エスタド・ノヴォ”の道を開いた。後にサラザールらが政権を掌握し、長期にわたる権威主義体制が確立。この転換はポルトガル現代史における重要なターニングポイントとされる。

1926年ポルトガル 1926年5月28日クーデターポルトガル第一共和政エスタド・ノヴォ

1937年

ネヴィル・チェンバレンがイギリスの60代首相に就任し、挙国一致のチェンバレン内閣が発足。

1937年、ネヴィル・チェンバレンがイギリス第60代首相に就任し、挙国一致内閣を発足させました。

1937年5月28日、ネヴィル・チェンバレンが第60代イギリス首相に就任しました。チェンバレンは保守党の支持をまとめ、広く挙国一致の内閣を組織しました。彼の政権は外交安定と平和維持を最優先とし、宥和政策を展開しました。その後の欧州情勢を巡る政策は賛否を呼び、第二次世界大戦前夜の英国内政を象徴する出来事となりました。

1937年ネヴィル・チェンバレンイギリス挙国一致

1953年

ソ連が東ドイツ管理委員会を廃止し民政に移行。

1953年、ソ連が東ドイツ管理委員会を廃止し、東ドイツに民政移行を決定しました。

1953年5月28日、ソ連は東ドイツ管理委員会（SMAD）の廃止を宣言しました。これにより占領下の東ドイツでは軍事政権から市民統治への移行が開始されました。民政移行は後のドイツ民主共和国政府樹立に向けた重要な一歩となりました。東ドイツ内では行政機構の独自化や経済組織の再編が進められました。冷戦下の東西ドイツ分断を一層深める契機ともなりました。

1953年ソ連東ドイツ

1964年

パレスチナ解放機構（PLO）設立。

パレスチナ解放機構が設立され、パレスチナ人の統一組織が誕生しました。

1964年5月28日、エジプト・カイロで開催された第1回パレスチナ会議でPLOが結成された。アラブ連盟の後援のもと、ヤーセル・アラファトが初代議長に就任。パレスチナの民族解放を目指し、政治的・軍事的活動を展開。設立はパレスチナ人の結束強化や国際的承認を促す契機となった。現在に至るまで中東和平プロセスに大きな影響を与えている。

1964年パレスチナ解放機構

1982年

ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が歴代のローマ教皇史上初めてイギリスを訪問。教皇はエリザベス女王2世、イングランド国教会首長らと会談し、ローマ・カトリック教会とイングランド国教会の和解が450年ぶりに成立した。

教皇ヨハネ・パウロ2世が英国を訪問し、両教会の450年ぶりの和解を実現しました。

1982年5月28日、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が史上初めてイギリスを訪問。エリザベス女王2世やイングランド国教会首長と会見し、450年ぶりの和解を実現。宗教改革以来の対立が緩和され、カトリックと英国国教会の関係改善に大きな一歩。訪問は国際社会でも注目を集め、エキュメニカル運動に新たな局面をもたらした。教皇の歴史的な旅は宗教間対話の重要性を象徴している。

1982年ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世イギリスエリザベス女王2世イングランド国教会ローマ・カトリック教会

1987年

19歳の西ドイツ人マチアス・ルストが操縦するセスナ機がモスクワの赤の広場に強行着陸。

マチアス・ルストがソ連の防空網を突破し、赤の広場に着陸する衝撃の事件が発生。

1987年5月28日、19歳の西ドイツ人マチアス・ルストがセスナ機で赤の広場に強行着陸。想定外の侵入にソ連防空網の脆弱性が露呈され、軍上層部の責任問題に発展。事件はゴルバチョフ政権のグラスノスチとペレストロイカに一石を投じる結果に。ルストは逮捕・投獄されたが、のちに釈放され政治的象徴となった。冷戦終結の一幕としても語り継がれる衝撃的な出来事。

1987年西ドイツマチアス・ルストモスクワ赤の広場

1993年

エリトリアとモナコが国連に加盟。

1993年5月28日、エリトリアとモナコが国際連合への加盟を果たし、新たな国際的地位を獲得しました。

1993年5月28日、エリトリアとモナコが国際連合への加盟を果たしました。エリトリアはエチオピアから独立した後、アフリカ最年少国家として国際舞台に登場。モナコは欧州で最も小さな独立国家であり、国連加盟は主権承認の象徴となりました。両国の加盟により国連は193か国体制となり、全世界の地域をほぼ網羅。現在もそれぞれの国は国連での活動を通じて国際問題に参与しています。

1993年モナコ

2004年

イラク統治評議会がイヤード・アッラーウィーをイラク暫定政権の首相に選出。

2004年5月28日、イラク統治評議会がイヤード・アッラーウィーを暫定政権首相に選出しました。

2004年5月28日に連合軍統治下のイラク統治評議会（IGC）がイヤード・アッラーウィー氏を暫定政権の首相に指名。アッラーウィー氏は元首相経験者であり、国内外の合意形成を図るリーダーとして期待されました。当初は安定化と復興を優先課題とし、治安回復や基本インフラの再建に着手。国内の宗派間対立やテロの脅威の中で政権運営は困難を極めましたが、暫定期間中の統治体制を構築。この選出はイラク移行期の重要な一歩とされ、後の憲法制定や選挙実施への橋渡しとなりました。

2004年イラク統治評議会イヤード・アッラーウィーイラク暫定政権

2007年

農林水産大臣の松岡利勝が自殺。現職大臣の自殺は阿南惟幾（陸軍大臣、1945年8月15日死亡）以来で、現憲法下では初。

2007年5月28日、当時の農林水産大臣・松岡利勝氏が自ら命を絶ち、日本の戦後政治に衝撃を与えました。

2007年5月28日、松岡利勝農林水産大臣は自宅で拳銃自殺を図り、死去しました。現職閣僚の自殺は1945年の陸軍大臣・阿南惟幾以来であり、現憲法下では初の事例となりました。背景には政治資金を巡る疑惑や党内外からの批判があり、精神的な追い詰めが指摘されています。この事件は政治家のメンタルヘルスや資金管理の在り方に対する議論を喚起しました。政府や与党は再発防止策として倫理規範の見直しや情報公開の強化を図りました。

2007年農林水産大臣松岡利勝阿南惟幾陸軍大臣 1945年 8月15日