05月27日

出来事 - 戦争・紛争

1807年

ナポレオン戦争: ダンツィヒのプロイセン守備隊が降伏。

ナポレオン戦争中、ダンツィヒのプロイセン守備隊がフランス軍に包囲され降伏しました。
1807年、ナポレオン戦争中のダンツィヒ包囲戦で、フランス軍に追い詰められたプロイセン守備隊が降伏しました。この降伏により、ナポレオンは東プロイセン方面での支配権を強化し、中央ヨーロッパにおける影響力を一層拡大しました。プロイセン側の敗北はティルジット条約締結への道を開き、ヨーロッパ政治地図に大きな変動をもたらしました。
1807年 ナポレオン戦争 ダンツィヒ
1860年

イタリア統一運動: ジュゼッペ・ガリバルディがパレルモへの進撃を開始。

ガリバルディ率いる千人隊がシチリア島パレルモへの進撃を開始し、イタリア統一運動の重要な一歩となりました。
1860年、イタリア統一運動（リソルジメント）の一環として、英雄ガリバルディがシチリア島パレルモへの進撃を開始しました。彼の「千人隊」は名も知れぬ義勇軍で構成され、その果敢な行動が諸国民の注目を集めました。この作戦は「千人隊の航海」として知られ、イタリア統一への気運を高める転機となりました。ガリバルディの進撃は短期間で成功し、南イタリア併合への道を開きました。
1860年 イタリア統一運動 ジュゼッペ・ガリバルディ パレルモ
1905年

日露戦争: 東郷平八郎が率いる日本海軍聯合艦隊とロシア海軍バルチック艦隊との日本海海戦（28日にかけて）。

日露戦争中の日本海海戦で、東郷平八郎率いる聯合艦隊がバルチック艦隊を撃破した歴史的勝利。
日本海海戦は1905年5月27日から28日にかけて行われ、東郷平八郎中将が率いる日本海軍聯合艦隊とロシア海軍バルチック艦隊が対峙しました。 日本艦隊は「逆T字戦法」を用いて旧式化したバルチック艦隊を包囲し、大きな打撃を与えました。 結果としてロシアは多数の艦艇を失い、戦力の大部分が壊滅しました。 この勝利は非西洋の国による欧州艦隊撃破として世界に衝撃を与えました。 戦後、ポーツマス条約の締結につながり、帝国主義時代の国際勢力図に影響を与えました。 戦術的な成功は日本海軍の威信を高め、後の海軍戦略にも大きな影響を残しました。
1905年 日露戦争 東郷平八郎 日本海軍 聯合艦隊 ロシア海軍 バルチック艦隊 日本海海戦
1941年

第二次世界大戦: ドイツ海軍の戦艦ビスマルクが沈没。

第二次世界大戦中、ドイツ戦艦ビスマルクがイギリス艦隊の攻撃を受けて沈没した。
ビスマルクはドイツ海軍の最新鋭戦艦として1939年に就役しました。 1941年5月24日にHMSフッドを撃沈した後、イギリス海軍は全力で追撃を開始しました。 5月27日、イギリス艦隊の砲撃と艦載機の魚雷攻撃を受け、操舵装置が損傷しました。 修復不能と判断された後、船体は艦砲射撃によりさらに破壊され沈没しました。 乗組員の多くが戦死または捕虜となり、その喪失はドイツ海軍に大きな打撃を与えました。 ビスマルク撃沈は大西洋における制海権争いの転機となりました。
1941年 第二次世界大戦 ドイツ海軍 戦艦 ビスマルク
1942年

第二次世界大戦: プラハでラインハルト・ハイドリヒがイギリスの支援下にあった暗殺部隊の襲撃を受ける。ハイドリヒは6月4日に死亡。（エンスラポイド作戦）

第二次世界大戦中、ナチス高官ラインハルト・ハイドリヒがチェコ・プラハで暗殺部隊の襲撃を受けました。
1942年5月27日、英軍が支援したチェコ亡命政府の特殊部隊による『エンスラポイド作戦』が発動され、プラハ郊外でラインハルト・ハイドリヒを襲撃しました。ハイドリヒはナチス親衛隊の高官であり、ボヘミア・モラヴィア総督として過酷な統治を行っていました。襲撃後、彼は重傷を負い病院で手当てを受けましたが、6月4日に死亡しました。作戦はチェコ民主化勢力の象徴的勝利とされ、一方でナチスはリディツェ村などで残虐な報復行動を実施しました。欧州戦線における抵抗運動の重要な転機となった事件です。戦後、この作戦は民間人抵抗の象徴として語り継がれています。
1942年 プラハ ラインハルト・ハイドリヒ イギリス エンスラポイド作戦
1964年

コロンビア革命軍が結成される。

コロンビアでゲリラ組織『コロンビア革命軍 (FARC)』が結成されました。
1964年5月27日、コロンビアで共産主義思想に基づくゲリラ組織『コロンビア革命軍（FARC）』が正式に結成されました。設立者のマヌエル・マルランダらが農民保護を名目に武装闘争を開始しました。南米の冷戦構造と貧困問題が背景にあり、政府軍との長期にわたる対立の火種となりました。その後、FARCは世界最古のゲリラ組織として存続し、和平交渉や国内紛争の中心的存在となりました。コロンビア内戦を象徴する組織の誕生として重要視されています。組織結成はラテンアメリカにおける革命思想の拡散とも関連しています。
1964年 コロンビア革命軍
1980年

光州事件: 大韓民国の陸軍部隊が戦車で光州市中心部に進出し、市内全域を制圧。市民に多数の死傷者が出る。

光州事件で韓国陸軍が市内を制圧し、多数の市民が犠牲となりました。
1980年5月27日、韓国・光州事件において大韓民国陸軍部隊が戦車を市内中心部に進出させ、光州市全域を制圧しました。戒厳司令部による武力鎮圧で多くの市民が犠牲となり、数百名規模の死傷者が出ました。民主化を求める市民運動に対する過度な軍事行動として国内外で批判を浴びました。この事件は後の韓国民主化運動における重要な転換点となりました。真相究明や責任追及の動きは現在も続いています。市民の抵抗精神は韓国現代史に大きな足跡を残しました。
1980年 光州事件 大韓民国 光州市
1996年

第一次チェチェン紛争の休戦が成立。

1996年5月27日、第一次チェチェン紛争でロシアとチェチェン側の休戦が成立し、一時的な戦闘停止が実現した。
ソ連崩壊後のチェチェン独立運動とロシア連邦の武力衝突として始まった第一次チェチェン紛争。 1994年から激化した戦闘は多くの民間人被害を生み、人道危機を招いていた。 1996年の和平交渉によって両者は5月27日に休戦合意に到達し、一時的に銃声が止んだ。 この休戦はチェチェン側の実質的な自治権拡大とロシア軍の戦術的撤退を伴い、暫定的な平和をもたらした。 しかし根本的解決には至らず、後の紛争につながる不安定な状況が残された。
1996年 第一次チェチェン紛争