1941年
日本初の国産オートジャイロ「カ号観測機」が初飛行。
日本初の国産オートジャイロ「カ号観測機」が初飛行に成功しました。ローターを用いた革新的な航空機です。
1941年5月26日、川崎航空機製作所(後の川崎重工業)が開発した「カ号観測機」が初飛行に成功しました。本機は固定翼に加えて自転するローターを搭載し、自律的な揚力を生むオートジャイロ方式を採用しています。当時の観測機として高い安定性を示し、山岳地帯や海上での滞空性が評価されました。量産計画も模索されましたが、ヘリコプター技術への移行や戦局の悪化により実用化は限定的に留まりました。それでも日本の回転翼機技術の発展に大きく寄与し、戦後のヘリコプター開発へと繋がりました。
1941年
オートジャイロ
カ号観測機