1844年

サミュエル・モールスが発明した電信装置と符号(モールス符号の原形)による初の長距離通信実験がワシントンD.C. メリーランド州ボルチモア間で行われる。

サミュエル・モールスがモールス符号を用いた初の長距離電信実験を成功させた。
1844年5月24日、サミュエル・モールスはワシントンD.C.〜ボルチモア間で初の長距離電信実験を成功させた。 彼の開発した電信機とモールス符号により、遠隔地間で即時通信が可能となった。 実験では「What hath God wrought(神がなされしこととは何か)」の電文が送受信された。 この成果は通信技術の革命となり、世界各地に電信網が広がる契機となった。 現代のインターネット時代につながる情報化社会の夜明けを告げた。
1844年 サミュエル・モールス 電信 モールス符号 ワシントンD.C. メリーランド州 ボルチモア
1962年

マーキュリー計画: アメリカが有人宇宙船「マーキュリー・アトラス7号(オーロラ7)」を打ち上げ。

1962年5月24日、マーキュリー計画の有人宇宙船「マーキュリー・アトラス7号」が打ち上げられました。
マーキュリー・アトラス7号(オーロラ7)は、アメリカのマーキュリー計画における第3回の有人宇宙飛行ミッションです。操縦士スコット・カーペンターが搭乗し、地球を3周回して科学実験を実施しました。帰還時には予定地点を大幅に超過するなど課題も浮き彫りになりましたが、宇宙飛行技術の向上に大きく寄与しました。この飛行はアメリカの有人宇宙開発競争において重要な一歩とされています。
1962年 マーキュリー計画 マーキュリー・アトラス7号
1970年

地球の地殻深部を調べるコラ半島超深度掘削坑の掘削開始。

1970年5月24日、地球の地殻深部を調べるコラ半島超深度掘削坑の掘削が開始されました。
ソビエト連邦のコラ半島で始まったコラ超深度掘削計画は、地殻内部の地質構造や温度分布を調査することを目的とした科学プロジェクトです。掘削は約12262メートルの深さを目指し、後に世界最深記録を樹立しました。深度が増すにつれて急激に上昇する地温や未知の地質構造が明らかになり、地球科学に新たな知見をもたらしました。
1970年 コラ半島超深度掘削坑
1981年

海王星第7衛星ラリッサが発見される。

1981年5月24日、地上観測により海王星の第7衛星ラリッサが初めて発見されました。
地上の星食観測を用いてハロルド・J・リーツェマらによって検出された小さな天体が、海王星を周回する衛星ラリッサであることが明らかになりました。その後、宇宙探査機ボイジャー2号によって存在が再確認され、正式に第7衛星として命名されました。ラリッサは軌道半径約7万km、直径約160kmと推定され、海王星系の構造理解に新たな視点をもたらす発見となりました。
1981年 海王星 ラリッサ
2000年

クレイ数学研究所が、古典的ではあるものの長い間証明されていない重要な数学の問題「ミレニアム懸賞問題」を発表。

クレイ数学研究所が未解決の重要数学問題を「ミレニアム懸賞問題」として定義し、研究促進を目的とした賞金制度を発表しました。
2000年5月24日、クレイ数学研究所は7つの著名な未解決数学問題を『ミレニアム懸賞問題』として提示し、各問題の解決者に100万USドルの賞金を支払うと発表しました。対象となった問題には、ポアンカレ予想やリーマン予想、P対NP問題などが含まれます。同研究所は数学研究の活性化と未解決問題への関心喚起を狙いとし、この施策は世界中の数学者に大きな影響を与えました。現在までにポアンカレ予想は解決済みですが、他の問題の多くは依然として挑戦が続いています。
2000年 クレイ数学研究所 ミレニアム懸賞問題