05月17日の命日 - 科学者・研究者

1765年

アレクシス・クレロー

(1713 - 1765)

数学者

フランスの数学者・天文学者。月の運動理論など天体力学の研究に貢献した。

アレクシス・クレローは1713年にパリで生まれ、若くして数学と天文学の才能を示した。微分方程式や天体力学の研究で知られ、ニュートンの万有引力理論の普及に貢献した。特に月の運動に関する「ムーンエラー問題」を扱い、その解法は後の天文学研究に影響を与えた。 1743年にはフランス科学アカデミーの会員に選出され、学術界で高い評価を得た。 1765年に没し、その業績は後世の数学・天文学の発展に大きな足跡を残した。

1765年アレクシス・クレロー数学者 1713年

文政元年4月13日

伊能忠敬

(1745 - 1818)

測量家

江戸時代の測量家で、日本全国を測量し、正確な地図を作成したことで知られる。

伊能忠敬は1745年に伊予国で生まれ、商家の跡取りとして育った。 49歳で隠居して測量に没頭し、日本全国を巡って詳細な海岸線と内陸の地形を測量した。その成果は『大日本沿海輿地全図』としてまとめられ、世界的にも高く評価された。彼は緻密な三角測量手法を導入し、正確性を追求した点が特に評価されている。晩年も測量活動を続け、1818年に江戸で75歳で没した。彼の地図は近代日本の地理学発展に大きな影響を与えた。

1818年文政伊能忠敬 1745年

1945年

滝精一

(1875 - 1945)

美術史家

日本の美術史研究の先駆者。

滝精一は1875年に生まれ、東京帝国大学で美術史を専門に研究しました。日本美術史や東洋美術史の分野で多くの論文・著書を発表し、学界に貢献しました。美術館の設立や展覧会の企画にも携わり、日本の文化遺産保存・普及に力を尽くしました。

1945年滝精一美術史家 1875年

1987年

グンナー・ミュルダール

(1898 - 1987)

経済学者

スウェーデンの著名な経済学者。開発経済学や福祉国家論で世界的に影響を与えた。

1898年にスウェーデンで生まれ、コロンビア大学教授などを歴任した。経済開発や政策研究の先駆者として知られ、特に途上国の貧困問題に関する研究で高い評価を得た。1974年にノーベル経済学賞を受賞し、理論と実践の架け橋となる貢献を果たした。社会福祉や公共政策にも深い関心を示し、多岐にわたる著作を残した。1987年5月17日に逝去した。

1987年グンナー・ミュルダール経済学者 1898年

1991年

ジョージ・イヴリン・ハッチンソン

(1903 - 1991)

動物学者

アメリカの動物学者・生態学者。現代生態学の基礎を築いたパイオニア。

1903年にイギリスで生まれた後、米国に渡り動物プランクトンの研究に従事した。生態学と進化学の接点を探求し、湖沼学（リムノロジー）の発展に大きく貢献した。多数の論文を通じて生態系モデルの理論的枠組みを提示し、多くの生態学者に影響を与えた。イェール大学で長年教鞭を執り、後進の育成にも力を注いだ。1991年5月17日に94歳で逝去したが、その業績は今日の環境科学研究にも生き続けている。

1991年ジョージ・イヴリン・ハッチンソン動物学者 1903年

1994年

村松剛

(1929 - 1994)

評論家、フランス文学者

評論家フランス文学者

日本の評論家・フランス文学者。実存主義文学の紹介者。

1929年に東京都で生まれ、東京大学仏文学科を卒業。パリ大学への留学を経てフランス現代文学の研究に従事した。評論家として文芸誌で活発に執筆し、サルトルやカミュなどの作品を日本に紹介。実存主義文学の普及に大きく貢献し、多くの読者を魅了した。大学で教鞭をとり、後進の研究者や文学ファンを育成した。1994年5月17日に65歳で没し、その洞察に満ちた評論は今も読み継がれている。

村松剛評論家フランス文学者 1929年