05月11日

1189年5月11日、神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世は十字軍遠征の旗を掲げ、レーゲンスブルクから出陣。 エルサレム奪還を目指す第3回十字軍の一翼を担い、東欧から地中海へ至る遠征路を選択。 参加者には騎士団や領主が名を連ね、ヨーロッパ全土から兵を集結。 荒野や山岳を越える厳しい行軍を経て、聖地到達を目指す。 バルバロッサは後にアンティオキア付近で溺死し、遠征に大きな影響を与えた。

1745年5月11日、オーストリア継承戦争の主要戦闘の一つ、フォントノワの戦いが開戦。 フランス軍は将軍モーリス・ド・サックスの指導のもと、英蘭連合軍の撃破を狙う。 激戦の末、フランス軍が立てこもり陣地から連合軍を排除し勝利を収めた。 この勝利によりフランスはライン方面での優位を確立し、戦局に影響。 フォントノワは18世紀戦術の変化を象徴する戦闘とも評される。

1939年5月11日、満州国の関東軍とモンゴル人民共和国軍（実質ソ連軍支援）との間で軍事衝突が起こりました。 日本側ではノモンハン事件として知られ、広大な草原地帯で激しい戦闘が繰り広げられました。 交通・補給路が不十分な中での戦いは両軍に多数の犠牲者を出し、作戦の困難さを浮き彫りにしました。 日本は主に装甲車や航空支援を使用しましたが、ソ連軍の物量と戦術に押され苦戦を強いられました。 最終的には日本軍が撤退し、この敗北は戦略的な教訓として後の太平洋戦争に影響を与えました。

1945年5月11日、第二次世界大戦中の沖縄攻略戦において米海軍空母バンカー・ヒルが日本の特攻機による攻撃を受けました。 2機の零戦が相次いで突入し、艦載爆弾と燃料による大爆発が発生しました。 艦体は深刻な損傷を受け、多数の乗員が負傷または戦死しました。 しかし被害を受けても艦は自力航行が可能であったため、応急修理の後、後方基地へ帰投しました。 この攻撃は特攻作戦の犠牲と効果を象徴する出来事として知られています。

1960年5月11日、アルゼンチン・ブエノスアイレスに潜伏していた元ナチス親衛隊大佐アドルフ・アイヒマンが、イスラエル諜報機関モサッドによる極秘作戦で逮捕されました。 アイヒマンはホロコーストの主導者の一人とされ、その拉致は国際社会で大きな議論を呼びました。 秘密裏にイスラエルへ移送された後、1961年にイェルサレムで裁判にかけられ、有罪判決を受けました。 1962年には死刑が執行され、戦後国際正義の象徴的事件となりました。 この作戦は戦争犯罪追及における国際的な連帯と責任追及の新たな道を切り開きました。