05月11日の命日 - 科学者・研究者

熙寧元年4月8日

劉敞

(1019 - 1068)

儒学者

北宋時代の儒学者・文官で、経学の研究と教育に尽力しました。

1019年に生まれ、宋代の官僚・学者として知られる。幼い頃から学問に秀で、科挙に合格後、朝廷の文官として登用。礼学・儀礼に精通し、『孝経』や『春秋』の注釈書を著した。国子監祭酒や翰林学士など要職を歴任し、後進の育成にも貢献。 1068年に没し、北宋の儒学復興を支えた代表的な学者とされる。

1068年熙寧 4月8日劉敞儒学者 1019年

1871年

ジョン・ハーシェル

(1792 - 1871)

天文学者

イギリスの博物学者・天文学者で、星雲カタログ作成や写真術の開拓者。

1792年、天文学者ウィリアム・ハーシェルの長男として生まれたジョン・ハーシェルは、博物学から天文学、化学と幅広く研究しました。 1825年にイギリス王立協会フェローに選出され、1833年には南半球の星図を作成するため南アフリカへ遠征しました。星雲や星団の観測結果は後にハーシェル星雲カタログとしてまとめられ、天文学に貢献しました。また、写真術の理論と技術の発展にも寄与し、『ハイポ』溶液の発明で知られています。 1871年5月11日に79歳で亡くなりました。

1871年ジョン・ハーシェル天文学者 1792年

1887年

ジャン・バティスト・ブサンゴー

(1802 - 1887)

化学者

フランスの化学者で、農業化学と植物栄養学の先駆者。

1802年にフランスで生まれたブサンゴーは、農業生産性向上のための化学的研究に従事しました。土壌中の窒素循環や作物の栄養吸収について実験を重ね、農業化学の基礎を築きました。また、家畜飼料や乳製品の成分分析を行い、畜産化学の発展にも寄与しました。教育者としても活動し、多くの化学者を育成しました。 1887年5月11日に他界しました。

1887年ジャン・バティスト・ブサンゴー化学者 1802年

1891年

カール・ネーゲリ

(1817 - 1891)

植物学者

スイスの植物学者で、細胞理論や顆粒体研究で知られる学者。

1817年キルヒベルク生まれのカール・ネーゲリは、植物細胞の構造と機能の研究を行いました。特に顆粒体（ネーゲリ顆粒）や原形質流動などの現象を解明し、細胞理論の発展に貢献しました。また、メンデルの遺伝研究には批判的でしたが、その論争が遺伝学の議論を深める契機となりました。晩年はチューリヒ大学で教鞭を執り、1891年5月11日に没しています。

1891年カール・ネーゲリ植物学者 1817年

1891年

アレクサンドル・エドモン・ベクレル

(1820 - 1891)

物理学者

フランスの物理学者で、光電効果を初めて観測した先駆者。

1820年フランスで生まれたアレクサンドル・エドモン・ベクレルは、父アントワーヌ・セザール・ベクレルの影響を受けて物理学を志しました。 1839年には光電効果（ベクレル効果）を発見し、光と電気の関係を解明する道を開きました。また、太陽光のスペクトル分析や電池の研究、放射能に関する先駆的な実験も行いました。息子のアンリ・ベクレルは放射能の研究でノーベル賞を受賞し、その基礎を築いたとも言われます。 1891年5月11日に逝去しました。

アレクサンドル・エドモン・ベクレル物理学者 1820年

1916年

カール・シュヴァルツシルト

(1873 - 1916)

天文学者、天体物理学者

天文学者天体物理学者

ドイツの天文学者・天体物理学者。一般相対性理論の厳密解を初めて得た。

1873年にドイツのフランクフルトで生まれる。天文学と数学を学び、第一次世界大戦中に軍務に従事。 1916年、アインシュタイン方程式の厳密解「シュヴァルツシルト解」を発見。これはブラックホールの理論的基礎を築く画期的成果となった。光度測定や星団の研究でも優れた業績を残した。同年戦地にて病気により急逝したが、その名は天文学史に残る。

カール・シュヴァルツシルト天体物理学者 1873年

1939年

三好学

(1862 - 1939)

植物学者

日本の植物学者で、日本の植物分類学の発展に大きく貢献した学者。

三好学は、日本の植物学者であり、明治から昭和初期にかけて活躍しました。 1862年に生まれ、東京帝国大学（現東京大学）で学んだ後、植物分類学の研究に専念しました。広範な植物標本収集や研究を通じて、国内外の植物相の理解を深めました。特に日本固有種の分類・命名に功績を残し、多くの後進研究者を指導しました。 1939年に没するまで、約半世紀にわたり日本の植物学界をリードし、その業績は現在も高く評価されています。

1939年三好学 1862年

1945年

ジョン・ロジャーズ・コモンズ

(1862 - 1945)

経済学者

アメリカの経済学者で、制度主義経済学の創始者として知られる。

ジョン・ロジャーズ・コモンズは、アメリカの経済学者であり、制度主義経済学の創始者とされます。 1862年に生まれ、シカゴ大学で経済学の教育に携わった後、労働経済や社会政策の研究を行いました。『制度の経済学』（1934年）などの著作で、法律や慣習が経済活動に与える影響を論じました。実証的なアプローチと幅広い視野で、経済学の学問体系を再構築し、多くの弟子を育成しました。 1945年に没するまで、政策提言や学術活動を通じてアメリカの経済学界に大きな足跡を残しました。

1945年ジョン・ロジャーズ・コモンズ経済学者 1862年

1956年

ウォルター・シドニー・アダムズ

(1876 - 1956)

天文学者

アメリカの天文学者で、分光学的手法による恒星研究の先駆者。

ウォルター・シドニー・アダムズは、アメリカの天文学者であり、分光学を用いた恒星の研究で知られます。 1876年に生まれ、ハーバード大学天文台で博士号を取得後、ワシントン天文台の台長を務めました。特に太陽系外の恒星のスペクトル分析や二重星の質量測定に大きな業績を残しました。アダムズ・シュミット分光計などの機器開発にも携わり、天文学的観測技術の向上に貢献しました。 1956年に亡くなるまで、約50年にわたり天文学界をリードし、その研究は現在も基礎資料として重用されています。

1956年ウォルター・シドニー・アダムズ 1876年

1957年

テオフィル・ド・ドンデ

(1872 - 1957)

化学者

ベルギーの物理学者・数学者で、化学熱力学の基礎理論を確立した。

テオフィル・ド・ドンデは、ベルギーの物理学者・数学者であり、熱力学と化学の接点に関する理論を構築しました。 1872年に生まれ、ブリュッセル大学で学んだ後、化学ポテンシャルの概念を導入して化学平衡の数学的解析を行いました。彼のドンデの関係式は、化学熱力学の基本公式として広く用いられています。また、エネルギー保存の法則と化学反応の進行を結びつける研究は、物理化学の発展に大きく寄与しました。 1957年に没するまで、学術論文を発表し続け、その業績は現代の化学工学や物理化学教育にも影響を与えています。

1957年テオフィル・ド・ドンデ 1872年

1963年

ハーバート・ガッサー

(1888 - 1963)

生理学者

アメリカの生理学者。神経伝導速度の研究により1944年にノーベル生理学・医学賞を受賞。

1888年にニューヨークで生まれ、コロンビア大学で学位を取得。ロックフェラー研究所でジョセフ・アーランジャーとともに神経線維の電気的特性を解明。研究成果は神経生理学の発展に大きく寄与し、1944年にノーベル賞を受賞。晩年まで研究と教育に従事し、多くの後進を育成した。その業績は現代の神経科学にも影響を与え続けている。 1963年5月11日に没した。

1963年ハーバート・ガッサー生理学者 1888年

1965年

塩田広重

(1873 - 1965)

外科医、政治家、元日本医科大学学長

外科医政治家元日本医科大学学長

日本の外科医・教育者。日本医科大学学長として医療教育の発展に尽力し、政治活動でも活躍。

1873年に生まれ、東京帝国大学医学部で外科学を専攻。日本医科大学で教鞭を取り、1918年から学長を務める。外科手術技術の向上と医療制度改革に尽力し、多くの医師を育成。第二次世界大戦後は政治家として医療政策の立案にも関与。教育者・指導者として医療界の発展に大きく貢献した。 1965年5月11日に没した。

1965年塩田広重日本医科大学 1873年