05月11日の命日 - 政治家・指導者

神鳳元年4月16日

孫権

(182 - 252)

呉の初代皇帝

三国時代の呉を統治した君主で、長期にわたって国を安定させた皇帝です。

182年、揚州府に生まれる。 200年代初頭に父・孫堅の死後、兄・孫策の後を継いで勢力を拡大。 208年の赤壁の戦いで曹操を破り長江流域を支配。 222年に皇帝を称し、国号を呉と定める。在位中は内政を安定させ、科挙制度の整備や人材登用に努めた。諸葛亮率いる蜀との同盟を維持しつつ、魏との抗衡に成功した。 252年に没し、呉の黄金期を支えた名君として知られる。

252年神鳳 4月16日孫権呉皇帝 182年

大化5年3月25日

蘇我倉山田石川麻呂

飛鳥時代の豪族

飛鳥時代の有力な蘇我氏の豪族で、朝廷で要職を務めました。

蘇我倉山田石川麻呂は蘇我氏の有力豪族として飛鳥時代の朝廷で権勢を誇った。大化の改新後、民部大輔などの要職に就き、行政改革の一翼を担う。皇極天皇や斉明天皇の治世を背景に、朝廷内の政争に深く関与。讒言により反逆の疑いをかけられ、潔白を訴えつつ自害して果てた。その悲劇は後世に語り継がれ、豪族政治の危うさを象徴する例とされる。

649年大化 3月25日蘇我倉山田石川麻呂飛鳥時代豪族

天平勝宝5年3月30日

巨勢奈弖麻呂

(670 - 753)

奈良時代の公卿

奈良時代に宮廷で公卿として活躍した貴族です。

670年頃に生まれ、公卿として律令国家の運営に携わった。正四位上や参議などの位階に昇り、朝廷の重職を歴任。天平文化の隆盛期にあたり、政治や儀式の両面で中心的な役割を果たす。文化事業にも関与し、東大寺大仏開眼供養など国家的行事を支援。 753年に没し、奈良時代中期の貴族社会を代表する人物の一人とされる。

753年天平勝宝 3月30日巨勢奈弖麻呂奈良時代公卿 670年

912年

レオーン6世

(866 - 912)

第2代東ローマ皇帝

東ローマ帝国（ビザンツ）の皇帝で、学識豊かな『賢帝』として知られます。

866年にコンスタンティノポリスで生まれ、皇帝バシレイオス1世の息子として育つ。 886年、幼少期の摂政期間を経て自身の治世を開始し、賢帝の異名を取る。『レオニカ法典』を編纂し、行政・軍事・教会法の整合性を図る法典学を発展させた。ブルガリア戦やアラブ軍との戦いを指揮し、領土防衛にも尽力。学者や詩人を宮廷に招き、文化・学術の振興を推進した。 912年に没し、その学識と立法活動は後世に大きな影響を与えた。

912年レオーン6世東ローマ皇帝 866年

文永8年4月1日

藤原宗平

(1197 - 1271)

鎌倉時代の公卿

鎌倉時代に朝廷で公卿として要職を務めた藤原氏の貴族です。

1197年に生まれ、藤原北家の家流を汲む公卿として育つ。参議や権中納言などの要職を歴任し、朝廷の儀式や行政を統括。鎌倉幕府との権力調整に携わり、朝廷と幕府の均衡を図る。和歌や連歌の会を主催し、文化面でも高い評価を得た。 1271年に没し、鎌倉時代の公家社会を代表する人物とされる。

1271年文永 4月1日藤原宗平鎌倉時代公卿 1197年

1304年

ガザン・ハン

(1271 - 1304)

イルハン朝第7代君主

モンゴル帝国イルハン朝の第7代君主で、イスラム化を推進しました。

1271年に生まれ、イルハン朝の有力君主として即位。 1295年にイスラム教に改宗し、国教とすることで宗教政策を刷新。税制改革や貨幣制度の整備を進め、中央集権化を促進。詩人や学者を庇護し、ペルシャ文化とイスラム文化の融合を図る。 1304年に没し、イルハン朝の黄金期を築いた名君として知られる。

1304年ガザン・ハンイルハン朝 1271年

延徳3年4月3日

足利政知

(1435 - 1491)

初代堀越公方

室町時代の堀越公方として初代を務めた足利氏の武将・公卿です。

1435年に生まれ、足利将軍家の分家として育つ。 1491年、初代堀越公方に任じられ、関東地方の統治を担う。鎌倉衆との対立調停など、混乱する地方政治の安定化に尽力。和歌や書画など文化面にも造詣が深く、公家文化の継承に関与。 1491年に没し、堀越公方制度の基礎を築いた人物とされる。

1491年延徳 4月3日足利政知堀越公方 1435年

永禄11年4月15日

伏見宮貞康親王

(1547 - 1568)

戦国時代の皇族

戦国時代の皇族で、朝廷と幕府の橋渡し役を担った公卿です。

1547年に生まれ、伏見宮家の皇族として育つ。永禄年間、幕府との関係強化のため外交的任務を担う。朝廷儀礼や公家文化の維持に尽力し、和歌や蹴鞠にも秀でる。戦乱の世で宮家の権威を保つため奔走し、政情安定に寄与。 1568年に没し、戦国時代の皇族として異彩を放った人物とされる。

1568年永禄 4月15日伏見宮貞康親王戦国時代皇族 1547年

1778年

初代チャタム伯ウィリアム・ピット（大ピット）

(1708 - 1778)

政治家、イギリス首相

政治家イギリス首相

七年戦争で英国を勝利に導いた18世紀の政治家・宰相。

1708年に生まれ、政界に身を投じた後、財務長官や北アメリカ担当大臣を歴任。1756年に初の閣僚入りを果たし、七年戦争中は英軍の戦略的勝利を支援。1766年に首相（チャタム伯）に任命され、対米政策に理解を示し『アメリカの代弁者』とも呼ばれた。演説で自由や正義を訴え、その知性と雄弁は評価が高い。1778年に死去し、英国政治史に名を残す人物。

1778年ウィリアム・ピット政治家イギリス首相 1708年

1812年

スペンサー・パーシヴァル

(1762 - 1812)

政治家、イギリス首相

政治家イギリス首相

イギリス史上唯一の暗殺された首相として知られる保守派政治家。

1762年に生まれ、オックスフォード大学で学んだ後、弁護士としての経歴を経て議会に進出。1809年に首相に就任し、ナポレオン戦争期の国防や財政改革に取り組む。1812年にウェストミンスター・ホールで暗殺され、英国政治史に大きな衝撃を与えた。政策面では教会保護や経済安定化を重視し、保守的立場からの信奉を集めた。

1812年スペンサー・パーシヴァル 1762年

嘉永3年3月30日

徳川斉朝

(1793 - 1850)

第10代尾張藩主

江戸時代の尾張藩第10代藩主として藩政改革に取り組んだ大名。

1793年に江戸藩邸で生まれた徳川斉朝は、尾張徳川家において第10代藩主となりました。藩財政の再建や学問の奨励など、尾張藩の藩政改革を推進しました。彼の在任中、藩校や産業奨励策を整備し、地域社会の発展に貢献しました。江戸幕府内でも高い政治的影響力を持ち、幕府の要職を歴任しました。嘉永3年3月30日（1850年5月11日）に享年58で没しました。

1850年嘉永 3月30日徳川斉朝尾張藩主 1793年

1919年

渡辺国武

(1846 - 1919)

大蔵大臣、逓信大臣

大蔵大臣逓信大臣

明治期の政治家で、大蔵大臣や逓信大臣を歴任した。

1846年に肥前国（現在の佐賀県）で生まれる。維新後、官僚として中央政府に仕え、財政と通信行政を担当。 1887年に逓信大臣に就任し、郵便・電信制度の整備を推進。 1892年には大蔵大臣として国家財政の安定化に努めた。欧米視察を通じて近代産業の導入を図り、日本の発展に寄与。 1919年に逝去し、その行政手腕は高く評価された。

1919年渡辺国武大蔵大臣逓信大臣 1846年