カスミソウ (霞草)

学名: Gypsophila paniculata
科名: ナデシコ科

花言葉

  • 清楚
  • 感謝
  • 幸福

特徴

花色:

説明

カスミソウはヨーロッパ・アジア原産のナデシコ科の多年草で、春霞のように見えることから名付けられました。英名のベビーズブレスは「少女の息づかい」という意味で、精神を安定させ不眠症に効果があるとされています。5月から7月にかけて茎を細かく分岐させ、先端に直径3〜5mmの小さな白い花を無数に咲かせます。切り花では他の花を引き立てる脇役として重宝され、ドライフラワーとしても人気があります。

豆知識

  • 花言葉の「清楚」は無数の小さな白い花の様子から生まれた
  • 根に含まれるサポニンで昔は洗濯に使用された
  • ドライフラワーにしても形と色が変わらず長期間楽しめる
  • 切り花として世界で最も多く生産されている花の一つ

利用方法

観賞用
  • 切り花のアクセント
  • ブーケの素材
  • ドライフラワーとして
薬用
  • ヨーロッパの民間療法で鎮静作用があるとされたが現在は一般的でない

注意: 薬用としての使用は推奨されない

食用

食用には適さない

その他
  • 石鹸の原料(根に含まれるサポニン)
  • フラワーアレンジメントの教材

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位:

症状: 根に含まれるサポニンにより大量摂取すると胃腸障害を起こす可能性があるが、通常の観賞用途では問題ない

ハナミズキ (花水木)

学名: Cornus florida
科名: ミズキ科

花言葉

  • あなたへの返礼
  • 永続性

特徴

花色:

説明

ハナミズキは北アメリカ原産のミズキ科の落葉高木で、1915年にワシントンのサクラへの返礼としてアメリカから東京に贈られた木として知られています。5月頃に白や薄紅色の美しい花を咲かせ、春から初夏へと季節が移り変わる合図となります。花に見える部分は実際には総苞片で、中央の小さな部分が本当の花です。秋には真っ赤な美しい紅葉と赤い実を楽しむことができます。

豆知識

  • 1912年に日本からワシントンに桜が贈られ、その返礼として1915年にハナミズキが贈られた
  • 花言葉の「あなたへの返礼」はこの歴史的経緯に由来する
  • バージニア州とノースカロライナ州の州花
  • 実際の花は中央の小さな黄緑色の部分で、白い部分は苞

利用方法

観賞用
  • 街路樹として
  • 公園樹として
  • 庭木として
薬用
  • アメリカ先住民の伝統医学で樹皮が使用されていたが現在は一般的でない

注意: 薬用としての使用は専門知識が必要

食用
  • 果実
その他
  • 木材として利用
  • 野鳥の食料源
  • 都市緑化

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 果実(生食時)

症状: 果実は生食すると軽度の胃腸障害を起こす可能性があるが、加工すれば食用可能

シレネ

学名: Silene pendula
科名: ナデシコ科

花言葉

  • 青春の息吹
  • 未練

特徴

花色:

説明

シレネは地中海沿岸原産のナデシコ科の一年草で、春から初夏にかけて可愛らしい小さな花を密集して咲かせます。花色はピンク、白、紫などがあり、花弁の先端が浅く切れ込んでいるのが特徴です。草丈は15〜30cm程度とコンパクトで、花壇の縁取りや寄せ植えに適しています。茎や葉に細かい毛があり、触るとやや粘着性があります。

豆知識

  • 属名のSileneはギリシャ神話のシレノスに由来する
  • 茎や葉の粘着性は小さな虫を捕らえるためと考えられている
  • 花は夜に香りが強くなる性質がある
  • 種子は非常に小さく、風で散布される

利用方法

観賞用
  • 花壇の縁取り
  • 寄せ植え
  • コンテナガーデン
薬用
  • 地中海地域の民間療法で使用されていたが現在は一般的でない

注意: 薬用としての使用は推奨されない

食用

食用には適さない

その他
  • 蝶や蜂の蜜源植物
  • グランドカバーとして

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

ミズキ (水木)

学名: Cornus controversa
科名: ミズキ科

花言葉

  • 成熟した精神

特徴

花色:

説明

ミズキは日本、中国、朝鮮半島に自生するミズキ科の落葉高木で、5月から6月にかけて枝先に白い小さな花を散房状に多数咲かせます。樹形は美しく、枝が水平に伸びる特徴的な姿をしています。秋には美しく紅葉し、黒紫色の果実をつけます。名前の由来は、春に枝を切ると水のような樹液がたくさん出ることからつけられました。

豆知識

  • 春に枝を切ると大量の樹液が出ることから「水木」と名付けられた
  • 木材は白くて軽く、こけしや漆器の材料として重宝される
  • 花は昆虫を多く集め、生態系において重要な役割を果たす
  • 特徴的な水平枝は庭園設計で重要な要素となる

利用方法

観賞用
  • 公園樹として
  • 庭木として
  • 街路樹として
薬用
  • 民間療法で樹皮が使用されていたが現在は一般的でない

注意: 薬用としての使用は専門知識が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 木材として利用(こけし、漆器など)
  • 野鳥の食料源
  • 蜜源植物として

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

ヤエザクラ (八重桜)

学名: Prunus serrulata
科名: バラ科

花言葉

  • 豊かな教養
  • 善良な教育

特徴

花色:

説明

ヤエザクラは一重の桜とは異なり、花弁が多数重なった八重咲きの桜の総称です。4月下旬から5月上旬にかけて、ソメイヨシノが散った後に咲き始めます。代表的な品種には関山(カンザン)、普賢象(フゲンゾウ)、一葉(イチヨウ)などがあり、花色はピンクから濃い紅色まで様々です。花弁数は10枚以上で、中には100枚を超える品種もあります。

豆知識

  • 八重桜は雄しべや雌しべが花弁化したもので、通常は種子ができない
  • 関山(カンザン)は世界で最も有名な八重桜品種の一つ
  • 花期がソメイヨシノより1-2週間遅いため、長く桜を楽しめる
  • 塩漬けにした花は結婚式などのお祝い事で桜茶として使用される

利用方法

観賞用
  • 公園での観賞
  • 街路樹として
  • 庭木として
薬用
  • 樹皮や花が民間療法で使用されていたが現在は一般的でない

注意: 薬用としての使用は専門知識が必要

食用
その他
  • 木材として利用
  • 染料として
  • 香料として

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子, 樹皮

症状: 種子にはシアン化合物が含まれているため大量摂取は避けるべきだが、花や葉の適度な摂取は問題ない