1902年
西インド諸島のフランス領マルティニーク島のプレー火山が爆発し、火砕流でサンピエール市が全滅。死者は約32,000人に及ぶ。
1902年、フランス領マルティニーク島のプレー火山が大噴火し、サンピエール市が壊滅しました。
1902年5月8日、マルティニーク島北部のプレー火山が激しく噴火し、熱風を伴う火砕流が市街地を襲いました。瞬く間にサンピエール市の建物や住民を飲み込み、3万人を超える犠牲者を出す壊滅的被害となりました。この災害は20世紀最大級の火山災害の一つとされます。地元の防災意識はほとんどなく、多くの住民が避難を拒否したことも被害を拡大させました。噴火後、島の経済は長期間にわたり停滞し、人口減少を招きました。火山学者アルフレッド・ボナテュールらが現地調査を行い、火山学の発展に大きく寄与しました。
1902年
西インド諸島
マルティニーク
プレー火山