1902年

西インド諸島のフランス領マルティニーク島のプレー火山が爆発し、火砕流でサンピエール市が全滅。死者は約32,000人に及ぶ。

1902年、フランス領マルティニーク島のプレー火山が大噴火し、サンピエール市が壊滅しました。
1902年5月8日、マルティニーク島北部のプレー火山が激しく噴火し、熱風を伴う火砕流が市街地を襲いました。瞬く間にサンピエール市の建物や住民を飲み込み、3万人を超える犠牲者を出す壊滅的被害となりました。この災害は20世紀最大級の火山災害の一つとされます。地元の防災意識はほとんどなく、多くの住民が避難を拒否したことも被害を拡大させました。噴火後、島の経済は長期間にわたり停滞し、人口減少を招きました。火山学者アルフレッド・ボナテュールらが現地調査を行い、火山学の発展に大きく寄与しました。
1902年 西インド諸島 マルティニーク プレー火山
1968年

厚生省が富山県神通川のイタイイタイ病を公害病に認定。

1968年5月8日、厚生省が神通川流域のイタイイタイ病を公害病として正式に認定しました。
イタイイタイ病は富山県神通川流域で発生したカドミウムによる公害病です。 ミツイ水力鉱山(現三井金属鉱業)が排出したカドミウムが川に流入し、住民の骨や臓器に深刻な障害をもたらしました。 厚生省は1968年5月8日に同病を公害病と認定し、国家による救済措置を開始しました。 この認定は日本の公害対策基本法制定(1967年)に続く重要なステップとなり、環境保護意識を高めました。 被害者補償や公害防止技術の発展にも大きな影響を与えました。
1968年 富山県 神通川 イタイイタイ病 公害病