05月08日

1886年5月8日、アトランタの薬剤師ジョン・S・ペンバートンが初めてコカ・コーラのシロップを薬局で販売しました。元々は鎮痛剤や興奮剤として処方されていた飲料で、アルコールを含まない処方に改良されました。コカの葉とコーラの実を原料とし、炭酸水で割った爽やかな味わいが特徴です。パーカース広場の薬局で1杯5セントで提供されたといいます。やがてアトランタ全域に口コミで広がり、1892年にはコカ・コーラ社が設立されました。その後、瓶入りや缶入りの販売が世界中に拡大し、今日のグローバルブランドへと成長しました。飲料業界における象徴的な製品として知られています。

1931年5月8日、オーストリア最大の銀行クレディットアンシュタルトは前年度ベースで資本の85％を失ったと公表しました。これを受けて5月11日には取引停止に追い込まれ、国内外に動揺が広がりました。世界恐慌の余波で信用収縮が進み、ヨーロッパの金融市場に連鎖的な打撃を与えました。特にドイツや中央欧州諸国の銀行経営に大きな不安をもたらし、国際的な救済措置が検討されました。結果としてオーストリア経済の衰退が加速し、政治的不安定要因ともなりました。歴史的に見て、世界恐慌期の危機の象徴的事件とされています。