1733年

ベルナール・ピカール

(1673 - 1733)

挿絵画家、版画家

挿絵画家 版画家
17世紀から18世紀にかけて活躍したスイス出身の挿絵画家・版画家。 宗教や歴史を主題にした緻密な図像で知られる。
1673年にジュネーヴで生まれる。 パリに移り、挿絵や版画制作に従事。 代表作は『世界各地の宗教儀式と習俗』に関する挿絵集。 緻密な線描と豊かな表現で当時の文化や風俗を後世に伝えた。 版画技術の発展に寄与し、多くの画家や研究者に影響を与えた。
1733年 ベルナール・ピカール 1673年
1778年

ローレンツ・クリストフ・ミツラー

(1711 - 1778)

医師、歴史家、出版者、数学者、作曲家

医師 歴史家 出版者 数学者 作曲家
ドイツ生まれの医師でありながら数学者・歴史家・作曲家としても活動した多才な学者。
1711年ビーレフェルト生まれ。 大学で医学を学びながら数学や歴史研究にも従事。 音楽理論に関する著作を刊行し、作曲活動を行った。 音楽家を顕彰する雑誌『Mizlerische Musikalische Monatsschrift』を創刊。 J.S.バッハやG.P.テレマンとの交流を記録し、音楽史研究に貢献した。
1778年 ローレンツ・クリストフ・ミツラー 1711年
1782年

ポンバル侯爵セバスティアン・デ・カルヴァーリョ

(1699 - 1782)

ポルトガルの廷臣

ポルトガルの廷臣
ポルトガル王ジョゼ1世時代の実質的な首相として知られる啓蒙専制政治家。
1699年にリスボン近郊で生まれる。 外交官としてキャリアを積み、1750年代から実権を掌握。 1755年のリスボン大地震後の復興計画を主導し、都市の近代化を推進。 教育改革や経済政策を実施し、耕地改良や産業振興にも取り組んだ。 イエズス会の追放や宗教裁判所の廃止など、制度改革を断行した。
1782年 ポンバル侯爵セバスティアン・デ・カルヴァーリョ ポルトガル 1699年
1785年

ピエトロ・ロンギ

(1701 - 1785)

画家

画家
18世紀ヴェネツィアで日常生活を描いた風俗画で名高い画家。
1701年にヴェネツィアで生まれる。 市井の人々や舞踏会、社交場面など、日常の一コマを写実的に描写。 代表作に『リドット(賭博会場)』などの風俗画シリーズがある。 作品にはユーモアと観察眼が光り、当時の社会風俗を生き生きと伝えた。 後世に再評価され、ヴェネツィア絵画の重要な担い手とされる。
1785年 ピエトロ・ロンギ 1701年
1785年

エティエンヌ・フランソワ・ド・ショワズール

(1719 - 1785)

フランス外相・陸相・海相

フランス外相・陸相・海相
ルイ15世朝の外相・軍務大臣としてフランスの外交・軍事改革を推進した政治家。
1719年にランシーで生まれる。 1740年代から外交官として各国を巡り、1758年に外務大臣に就任。 領土拡大と同盟関係の構築を図り、七年戦争後の外交交渉を指揮。 軍備改革や海軍育成にも力を注ぎ、海上勢力の強化を進めた。 1770年に政敵の策略で失脚したが、啓蒙主義的政策は後の改革派に影響を与えた。
エティエンヌ・フランソワ・ド・ショワズール フランス 1719年
1788年

ジョヴァンニ・アントニオ・スコポリ

(1723 - 1788)

医師、博物学者

医師 博物学者
イタリア生まれの医師・博物学者。中欧の動植物分類に先駆的な業績を残した。
1723年にトレント近郊で生まれる。 ウィーン大学で医学を修め、宮廷医として勤務。 『Flora Carniolica』でカロニア地方の植物を詳細に記載。 昆虫学や鳥類学にも関心を持ち、多くの新種を記載した。 リンネと並ぶ自然史学の先駆者として評価され、標本収集も精力的に行った。
1788年 ジョヴァンニ・アントニオ・スコポリ 1723年
1793年

タデウシュ・クンツェ

(1720 - 1793)

画家

画家
18世紀に活躍したヨーロッパの画家。宗教画や肖像画を手掛けた。
1720年に生まれたとされる。 宗教的テーマや貴族の肖像を中心に制作。 作品は当時の教会や館に飾られ、評価を得た。 詳細な伝記資料が少なく、謎に包まれた画家でもある。 その繊細な筆致は後世の研究者の関心を集めている。
1793年 タデウシュ・クンツェ 1720年
1794年

アントワーヌ・ラヴォアジエ

(1743 - 1794)

化学者

化学者
近代化学の基礎を築いたフランスの化学者。質量保存の法則を発見し元素の概念を確立。
1743年パリ生まれ。 酸素の役割を明らかにし、燃焼理論を一新した。 『化学原論(Traité élémentaire de chimie)』(1789年)を出版し、近代化学の教科書となる。 質量保存の法則の定式化や元素の定義など、化学体系の基礎を築いた。 革命期には徴税官としても活動したが、反革命の疑いで1794年に処刑された。
1794年 アントワーヌ・ラヴォアジエ 化学者 1743年
1828年

クリスチャン・ロレンツェン

(1749 - 1828)

画家

画家
18世紀デンマークで活動した画家。古典主義的な風景画と歴史画で知られる。
1749年にデンマークで生まれる。 コペンハーゲン美術アカデミーで学び、ローマに留学。 ネオクラシシズムの影響を受けた風景画や建築画を制作。 デンマーク王室や貴族から注文を受け、宮廷画家としても活躍。 美術教育にも貢献し、多くの後進を指導した。
1828年 クリスチャン・ロレンツェン 1749年
1829年

マウロ・ジュリアーニ

(1781 - 1829)

ギタリスト、作曲家

ギタリスト 作曲家
19世紀初頭のギター黄金時代を代表するイタリアのギタリスト・作曲家。
1781年イタリア南部生まれ。 当初はヴァイオリン奏者として活動していたが、ギターに転向。 ウィーンに移り、貴族や上流社会のサロンで演奏会を開催。 150曲以上のギター作品を残し、技巧的な協奏曲や練習曲で高い評価を得た。 ギター奏法の体系化に貢献し、後のギタリストに大きな影響を与えた。
1829年 マウロ・ジュリアーニ ギタリスト 作曲家 1781年
1842年

ジュール・デュモン・デュルヴィル

(1790 - 1842)

探検家

探検家
フランスの海軍士官であり探検家。南極や南太平洋の探検で名を馳せた。
1790年にフランスで生まれたジュール・デュモン・デュルヴィルは、フランス海軍の士官として数々の遠征を率いた探検家です。 1837年から1838年にかけて「アストロラーブ」号と「ゼーフェーデ号」で南太平洋諸島やオーストラリア沿岸を探査。 その後、南極大陸の沿岸部を初めて地図に記録した功績で知られます。 ヴェルサイユ鉄道事故で命を落とすまで、科学調査と地理的発見に大きく貢献しました。 彼の名は南極のデュルヴィル基地など地名として今に残り、探検史に刻まれています。
1842年 ジュール・デュモン・デュルヴィル 探検家 1790年
1859年

ホセ・デ・マドラーソ

(1781 - 1859)

画家、版画家、元プラド美術館館長

画家 版画家 元プラド美術館館長
スペインの新古典主義を代表する画家・版画家で、プラド美術館館長を務めた。
1781年にマドリードで生まれたホセ・デ・マドラーソは、新古典主義様式の絵画で高い評価を受けた画家です。 イタリアで研鑽を積んだ後、スペインに戻りプラド美術館館長として美術館の拡充・整備に尽力。 版画制作にも精通し、作品は王室や貴族の庇護を受けて広く流布されました。 画風は高い写実性と古典美への回帰を特徴とし、後進の画家たちにも大きな影響を与えました。 1859年に没するまで、スペイン美術界の発展に貢献した重鎮でした。
1859年 ホセ・デ・マドラーソ プラド美術館 1781年