05月07日の命日 - 芸術家・音楽家

1667年

ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー

(1616 - 1667)

作曲家

ドイツの作曲家・チェンバロ奏者。バロック音楽における鍵盤音楽の発展に寄与した。

1616年にシュトゥットガルト近郊で生まれる。宮廷音楽家としてハプスブルク家に仕え、イタリアやフランスでも研鑽を積む。リュート様式やトッカータ、組曲などチェンバロのための作品を多数作曲。その作品はJ.S.バッハをはじめ、多くのバロック作曲家に影響を与えた。 1667年に没し、バロック鍵盤音楽の発展に重要な役割を果たした。

1667年ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー作曲家 1616年

1793年

ピエトロ・ナルディーニ

(1722 - 1793)

作曲家、ヴァイオリニスト

作曲家ヴァイオリニスト

イタリアのヴァイオリニスト・作曲家。タルティーニに師事し、優雅なヴァイオリン音楽で知られる。

ピエトロ・ナルディーニは1722年にリヴォルノで生まれ、ジェズアルド・タルティーニの下で技術を磨いた。1749年にオーストリアの宮廷に招聘され、シュトゥットガルト宮廷楽団のコンサートマスターを務めた。彼の作風は優雅で叙情的なメロディが特徴で、多くのヴァイオリン協奏曲やソナタを作曲した。1780年代には音楽教師としても活躍し、貴族や皇族の家庭教師を務めた。1793年に没するまで、その演奏と作品は広く高く評価され続けた。

1793年ピエトロ・ナルディーニ 1722年

1800年

ニコロ・ピッチンニ

(1728 - 1800)

作曲家

イタリアの作曲家。オペラ・ブッファで名声を博し、パリで「ピッチンニ戦争」の中心人物となった。

ニコロ・ピッチンニは1728年にバーリで生まれ、ナポリ王立音楽院で学んだ。数多くのオペラ・ブッファを手がけ、明快で親しみやすい旋律が特徴とされた。1776年にはパリに招かれ、グルックらとの確執が「ピッチンニ戦争」を引き起こした。後半生はパリで作曲活動を続け、宗教音楽やオペラの新作を発表した。1800年に死去するまで、ヨーロッパ各地で高い評価を受けた。

1800年ニコロ・ピッチンニ 1728年

1818年

レオポルト・アントニーン・コジェルフ

(1747 - 1818)

作曲家

チェコ出身の作曲家・ピアニスト。ウィーンを拠点に宮廷音楽家として活躍した。

レオポルト・アントニーン・コジェルフは1747年にボヘミアで生まれ、プラハで音楽教育を受けた。ウィーンに移り、宮廷楽団の一員として活動し、交響曲や協奏曲、室内楽など多彩な作品を作曲した。彼の音楽は古典派の様式を踏襲しつつも、優雅な旋律と洗練された構成が特徴とされた。ピアノソナタや宗教音楽でも高い評価を得た。1818年に没するまで、ウィーン音楽界で重要な役割を果たした。

1818年レオポルト・アントニーン・コジェルフ 1747年

1825年

アントニオ・サリエリ

(1750 - 1825)

作曲家

イタリア生まれの作曲家。ウィーンを拠点にオペラや宗教曲を手がけ、多くの後進を育てた。

アントニオ・サリエリは1750年にイタリアのレニャーゴで生まれた。1766年にウィーン宮廷楽団に加わり、1774年に宮廷作曲家に任命された。彼はオペラ・リリカを中心に四十数作品を作曲し、フランス語オペラやイタリア語オペラ双方で成功を収めた。弟子にはベートーヴェン、シューベルト、リストなどが名を連ね、その教育者としての評価も高い。生涯をウィーンで過ごし、1825年に没した。

1825年アントニオ・サリエリ 1750年

1836年

ノルベルト・ブルグミュラー

(1810 - 1836)

作曲家

ドイツのロマン派作曲家。若くして幻想的なピアノ曲や交響曲を残した。

ノルベルト・ブルグミュラーは1810年にデュッセルドルフで生まれた。兄フリードリヒと共に音楽教育を受け、早くから作曲活動を開始した。代表作には2つの交響曲や《アラベスク》などのピアノ小品があり、繊細な和声と詩情あふれる旋律が特色とされる。1836年にライン川で溺死し、わずか25歳で生涯を閉じた。彼の作品は没後に再評価され、ロマン派音楽の重要な一翼を担うものとみなされた。

1836年ノルベルト・ブルグミュラー 1810年

1840年

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ

(1774 - 1840)

画家

ドイツのロマン派を代表する画家。神秘的な風景画で自然と人間の関係を探求した。

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒは1774年にドイツ北部のグライフスヴァルトで生まれた。コペンハーゲンの王立美術アカデミーで風景画を学び、その後ドレスデンで活躍した。作品には『霧の海の上の遊行者』や『月光の海辺』などがあり、自然を神秘的かつ象徴的に表現した。視覚的に閉ざされた風景の中に人間の孤独や精神性を反映させ、ロマン主義絵画に多大な影響を与えた。晩年は白内障のため制作が困難になり、1840年にドレスデン近郊で没した。生前は評価が低かったが、没後にその革新性が再評価された。

1840年カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ画家 1774年

天保14年4月8日

高久靄厓

(1796 - 1843)

南画家

江戸時代後期の南画家。長崎を拠点に南画風の水墨画を展開した。

高久靄厓は1796年に佐賀藩領で生まれ、南画（南宗画）の技法を学んだ。長崎で陶磁器の絵付けや文人画を手がけ、中国風の水墨表現を得意とした。代表作には『長崎風景図』や『群猿図』などがあり、異国情緒と文人趣味を融合させた。江戸や大坂にも画を出し、多くの門人を育てて南画流派を広めた。1843年に没し、その作品と画風は後の日本画に影響を与えた。

1843年天保 4月8日高久靄厓南画家 1796年

1894年

シャルル・ジャック

(1813 - 1894)

画家、版画家

画家版画家

フランスの画家・版画家、田園風景や動物画で知られた人物。

シャルル・ジャック（1813年-1894年）は、フランスの画家・版画家。バルビゾン派の影響を受けた田園風景画を多く手掛けた。動物を題材にした作品にも定評があり、細密な描写で魅了。パリのサロンに出品し、評価を得ると共にコレクターに支持された。版画作品は図像学的価値も高く、当時の美術界に影響を与えた。師弟関係を通じて後進の指導にも尽力した。

1894年シャルル・ジャック 1813年

1896年

永樂和全

(1823 - 1896)

陶芸家

幕末から明治期の陶芸家、楽焼の伝統を継承・革新した人物。

永樂和全（1823年-1896年）は、楽焼の名門永樂家の陶芸家。第12代当主として伝統技法を守りつつ、新たな釉薬や意匠を導入。茶の湯文化の隆盛に呼応し、高品質な茶碗や陶器を製作。欧米との交流も図り、作品が海外に紹介されるきっかけを作った。門人育成にも尽力し、明治期の陶芸界における楽焼の地位を確立。その作品は現在も茶会や美術館で高く評価されている。

1896年永樂和全陶芸家 1823年

1931年

アクセリ・ガッレン＝カッレラ

(1865 - 1931)

画家

フィンランドの画家、国民叙事詩『カレヴァラ』の挿絵で名高い人物。

アクセリ・ガッレン＝カッレラ（1865年-1931年）は、フィンランドの画家。国民叙事詩『カレヴァラ』の挿絵や壁画を手掛け、国家的アイデンティティを象徴。印象派やシンボリズムの影響を受けながら、独自の幻想的な作風を確立。パリやロンドンで活躍し、ヨーロッパ各地で展覧会を開催。フィンランド独立運動にも関与し、芸術を通じて民族意識を喚起した。晩年はマルメで没し、その作品は現在も世界中で高い評価を受けている。

1931年アクセリ・ガッレン＝カッレラ画家 1865年

1942年

フェリックス・ワインガルトナー

(1863 - 1942)

指揮者、作曲家

指揮者作曲家

1863年生まれのオーストリアの指揮者・作曲家。ベートーヴェン作品の精緻な解釈で名声を博した。

1863年ザルツブルク近郊に生まれ、ピアニストとして音楽活動を開始する。後に指揮者に転向し、ミュンヘン・フィルやウィーン・フィルの首席指揮者を務めた。ベートーヴェンやブラームスの交響曲演奏における精緻なテンポと構築感が特徴的だった。一方で自作の交響曲やピアノ作品も発表し、多才な音楽家として活躍した。録音技術の先駆者でもあり、20世紀初頭の演奏スタイルを後世に伝える貴重な資料を残した。

1942年フェリックス・ワインガルトナー指揮者 1863年