阿礼祭

国・地域: 日本

奈良県大和郡山市の稗田環濠集落にある賣太神社で行われる、稗田阿礼の遺徳をしのぶ祭。久留島武彦(上記)の提唱で、昭和5年に始まった。長らく毎年8月16日に行われてきたが、夏の猛暑を考慮して令和7年から5月5日に変更された。

稗田阿礼の遺徳をしのぶ奈良・大和郡山の祭り。賣太神社で開催。
「阿礼祭」は奈良県大和郡山市の賣太(めた)神社で行われる祭です。 万葉集の編纂に貢献したとされる稗田阿礼の遺徳をしのび、久留島武彦の提唱で昭和5年に始まりました。 もともとは8月16日に行われていましたが、令和7年から夏の猛暑を避け5月5日に変更されました。 神事では祝詞奏上や雅楽演奏が行われ、地域の人々が伝統文化を受け継ぎます。 歴史的な背景を感じながら、古代の叡智に想いを馳せることができる祭典です。
日本 奈良県 大和郡山市 環濠集落 賣太神社 稗田阿礼 昭和5年 8月16日 猛暑 令和7年

鐘供養

国・地域: 日本

東京都品川区の品川寺(ほんせんじ)で、毎年鐘供養と句会が開催される。徳川家綱の寄進とされる品川寺の鐘は、幕末に海外へ流出し、パリ万博(1867年)・ウィーン万博(1873年)に展示されたあと行方がわからなくなっていた。大正8年、品川寺住職の仲田順海は、鐘がスイスジュネーヴのアリアナ美術館に所蔵されていることを突き止め、返還交渉を開始。鐘は昭和5年に品川寺に返還された。昭和5年5月5日、品川寺で行なわれた鐘の帰還式に出席した高浜虚子は、「座について 供養の鐘を 見上げけり」と詠んでおり、この句をきっかけに「鐘供養」が晩春の季語の仲間入りを果たした。

品川寺で行われる鐘の供養祭。海外流出からの帰還を記念。
「鐘供養」は東京都品川区の品川寺で毎年5月5日に行われる供養行事です。 徳川家綱寄進の鐘は幕末に海外へ流出し、展示後行方不明となりましたが、大正8年に所在が判明しました。 昭和5年にジュネーヴから返還され、5月5日の帰還式には俳人・高浜虚子も参加し俳句を詠みました。 以降、鐘供養は晩春の季語として詠まれるようになり、俳句愛好家の句会も開催されます。 鐘に感謝と敬意を捧げ、その歴史と文化を伝える重要な行事です。
日本 東京都 品川区 品川寺 徳川家綱 1867年 1873年 大正8年 スイス ジュネーヴ 昭和5年 高浜虚子

公時まつり・仙石原湯立獅子舞奉納

国・地域: 日本

神奈川県箱根町仙石原の公時神社の祭礼で、国の無形文化財「湯立獅子舞」が奉納される。煮えたぎる釜の回りを巡りながら舞う「釜めぐりの舞」では、獅子が熱い釜の湯を熊笹の束でかき回し、神に献じ、参拝客に湯花を振りかけて悪疫を払う。

箱根仙石原の公時神社で行われる湯立獅子舞奉納祭。疫病退散を祈願。
「公時まつり・仙石原湯立獅子舞奉納」は神奈川県箱根町仙石原の公時神社の祭礼です。 国の無形文化財に指定された湯立獅子舞が奉納され、伝統芸能として継承されています。 「釜めぐりの舞」では煮えたぎる釜の周囲を獅子が舞い、熊笹でかき混ぜた湯花を参拝客に振りかけ疫病退散を祈願します。 神聖な儀式と勇壮な舞が一体となった迫力ある舞台が見どころです。 地域の安全や繁栄を願う行事として、多くの観光客も訪れます。
日本 神奈川県 箱根町 公時神社

相良凧初節句神事(相良凧あげ大会)

国・地域: 日本

静岡県牧之原市で行われる凧あげの神事。端午の節句に男子誕生を祝い凧をあげる風習に基づく江戸時代から続く伝統行事。相良凧は、田沼意次の城下町として知られた相良独特の凧。尾が無いホームベース型をしており、糸目が上下2本だけの角凧で、ビードロを練り込んだ凧糸を使用して揚げるのが特徴。

静岡・牧之原市で行われる相良凧の初節句神事。凧揚げで男児の成長を祝う。
「相良凧初節句神事(相良凧あげ大会)」は静岡県牧之原市で開催される伝統行事です。 端午の節句に際し、地域に伝わる尾なしホームベース型の相良凧を揚げて男児の誕生と成長を祝います。 凧糸にはビードロを練り込む独特の技法を用い、高く揚げる迫力を楽しめます。 江戸時代から続く神事は、子どもの健やかな成長を祈願する神社で行われます。 伝統の技術と地域文化を次世代に受け継ぐ重要な祭典です。
日本 静岡県 牧之原市 江戸時代 田沼意次