ハナショウブ (花菖蒲)

学名: Iris ensata var. ensata
科名: アヤメ科

花言葉

  • 情熱
  • 優雅
  • 心意気

特徴

花色:

説明

ハナショウブは江戸時代に野生のノハナショウブを品種改良して生み出された日本の代表的な園芸植物です。6月の梅雨時期に美しい花を咲かせ、花の色は白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれています。花弁の付け根は黄色で、葉幅は1〜2.5cm程度、中脈が隆起しているのが特徴です。

豆知識

  • 江戸時代には300以上の品種が作出され、現在は5000種類を超える
  • アヤメ、カキツバタとの違いは花弁の付け根の色で見分けられる
  • 明治天皇が愛好し、皇室との縁も深い花
  • 花菖蒲の名所として堀切菖蒲園や水元公園が有名

利用方法

観賞用
  • 花菖蒲園での観賞
  • 切り花として
  • 日本庭園の装飾
薬用
  • 根茎に止血・消炎作用があるとされるが現在は一般的でない

注意: 薬用としての使用は専門知識が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 染料として利用可能
  • 伝統工芸の材料

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

アザミ (薊)

学名: Cirsium japonicum
科名: キク科

花言葉

  • 権威
  • 独立
  • 報復

特徴

花色:

説明

アザミは世界中に広く分布するキク科の多年草で、日本にも多くの種類が自生しています。葉や茎にトゲがあるのが特徴で、触ると痛いことから名前がつきました。5月から8月にかけて紫色の美しい花を咲かせ、スコットランドでは敵がアザミを踏んで悲鳴を上げたことから救国の花とされ、国花となっています。

豆知識

  • スコットランドの国花となったのは13世紀の夜襲事件が由来
  • 世界に約200種類のアザミが存在する
  • 日本だけでも約100種類の在来種がある
  • 花の蜜は蝶や蜂にとって重要な栄養源

利用方法

観賞用
  • 野草ガーデンでの観賞
  • ドライフラワーとして
  • 自然風景の演出
薬用
  • 止血・消炎作用
  • 解毒効果
  • 利尿作用

注意: 専門知識なしに薬用使用は避ける

食用
  • 若葉
その他
  • 蜜源植物として重要
  • 土壌改良効果
  • 野生動物の食料

毒性

症状: 食用として安全だが、トゲによる物理的な傷害に注意

スズラン (鈴蘭)

学名: Convallaria majalis
科名: キジカクシ科

花言葉

  • 幸福
  • 純粋
  • 純潔

特徴

花色:

説明

スズランは北半球の冷涼な地域に自生するキジカクシ科の多年草で、白い鈴のような花を下向きに咲かせます。4月から5月に開花し、優美で清楚な花姿から愛されていますが、全草に強い毒性があります。特にコンバラトキシンという成分は青酸カリの約15倍の毒性を持ち、花を活けた水を飲んでも中毒を起こす危険があります。

豆知識

  • フランスでは5月1日に愛する人にスズランを贈ると幸福になるという言い伝えがある
  • ドイツでは3歳の幼女がスズランの花瓶の水を飲んで死亡した事例がある
  • コンバラトキシンの致死量は体重1kgあたり0.3mg
  • 香水のディオール「ミュゲ」はスズランの香りを再現したもの

利用方法

観賞用
  • シェードガーデンでの観賞
  • 切り花として(取扱注意)
  • グランドカバーとして
薬用
  • 過去に心臓病の治療に使用されたが現在は危険すぎて使用されない

注意: 現在は薬用使用は絶対に避けるべき

食用

絶対に食用しない

その他
  • 香水の原料として利用
  • 伝統的な結婚式のブーケ素材

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全草, 特に根と種子, 花を活けた水

症状: 嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺など。重症の場合は死に至る

カラー

学名: Zantedeschia aethiopica
科名: サトイモ科

花言葉

  • 清純
  • 清浄

特徴

花色:

説明

カラーは南アフリカ原産のサトイモ科の多年草で、日本には江戸末期にオランダから渡来しました。メガホン状の白い部分は花ではなく仏炎苞と呼ばれる萼が変化したもので、中心部の黄色い部分が花の集合体です。この形状がワイシャツの襟(Collar)に似ていることから「カラー」と名付けられました。湿地性と畑地性の品種があり、栽培方法が異なります。

豆知識

  • 花言葉の「清純」は白い仏炎苞の美しさから来ている
  • 実際の花は中央の黄色い部分で、白い部分は萼が変化したもの
  • 湿地性の品種は水辺を好み、畑地性は乾燥を好む
  • 切り花としての日持ちが良く、1週間以上楽しめる

利用方法

観賞用
  • 切り花として
  • 結婚式のブーケ
  • 鉢植えとして
薬用
  • 南アフリカの民間療法で使用されていたが毒性があるため推奨されない

注意: 毒性があるため薬用使用は避けるべき

食用

絶対に食用しない

その他
  • フラワーアレンジメント
  • ウェディング装飾

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に球根と茎

症状: シュウ酸カルシウムの結晶により喉の激痛、嚥下困難、口腔内の腫れなどを引き起こす