1961年

柳宗悦

(1889 - 1961)

美術評論家、思想家

美術評論家 思想家
日本の思想家・美術評論家。民衆の手仕事を芸術として評価する「民藝運動」を提唱した。
1889年に東京で生まれた柳宗悦は、美術評論家として民衆の工芸品に注目しました。 イギリスのウィリアム・モリスに影響を受け、民衆の生活道具に美を見出す理念を展開しました。 1926年には「民藝運動」を提唱し、民具の収集や展示を通じて伝統的手工芸の価値を広めました。 東京国立近代美術館工芸館の設立にも関与し、日本美術史研究の基盤を築きました。 晩年まで評論と著作を続け、現代の工芸・デザイン思想に大きな影響を残しました。
1961年 柳宗悦 美術評論家 1889年
1961年

モーリス・メルロー=ポンティ

(1908 - 1961)

思想家

思想家
フランスの哲学者。現象学を継承し、身体と知覚の相互作用を探求した。
1908年にフランスで生まれたメルロー=ポンティは、フッサールの現象学に学びました。 彼の主著『現象学の知覚論』では、主体と世界が身体を通じて相互に構成される過程を論じました。 サルトルやマーガレット・メリルとも交流し、実存主義と連関させながら独自の思想を展開しました。 視覚や芸術、言語の哲学的考察を通じて、人間経験の根源に迫る研究を行いました。 1961年に急逝するまで精力的に著作を発表し、後世の哲学に大きな足跡を残しました。
モーリス・メルロー=ポンティ 1908年