05月02日の命日 - 科学者・研究者

1519年

レオナルド・ダ・ヴィンチ

(1452 - 1519)

画家、科学者

画家科学者

ルネサンス期を代表する多才なイタリアの画家・科学者です。

1452年にイタリアのヴィンチ村で生まれ、多方面にわたる才能を発揮しました。代表作『モナ・リザ』『最後の晩餐』により美術史に不朽の業績を残しました。解剖学や機械工学の研究を行い、飛行機械や戦車など未来を予見する多くのスケッチを残しています。数学や地質学、地図製作にも関心を寄せ、万能の天才として後世に称賛され続けています。1519年5月2日に没し、その遺産は世界中で研究と鑑賞の対象となっています。

1519年レオナルド・ダ・ヴィンチ画家科学者 1452年

1706年

ゲオルク・ヨーゼフ・カメル

(1661 - 1706)

宣教師、植物学者

宣教師植物学者

チェコ出身のイエズス会宣教師で、植物学者としてフィリピンの植物を記録しました。

1661年に現在のチェコで生まれたゲオルク・ヨーゼフ・カメルは、イエズス会の宣教師としてフィリピンへ赴任しました。現地で多くの植物を採取・観察し、詳細な標本と記録を残しました。彼の標本はヨーロッパへ送られ、植物学の発展に大きく寄与しました。カメルの業績はキュー植物園などにも収蔵され、その学術的価値が認められています。宗教活動と学問を両立させた先駆者の一人です。

1706年ゲオルク・ヨーゼフ・カメル 1661年

1908年

シャルル・シャンベラン

(1851 - 1908)

微生物学者

フランスの微生物学者。パスツール研究所の一員として活躍。

1851年にフランスで生まれる。パスツール研究所でルイ・パスツールに師事し、細菌学研究を推進。チャンベランフィルターを発明し、細菌の濾過技術を確立。破傷風菌など病原体の研究に重要な成果を挙げる。1908年5月2日に逝去し、微生物学の発展に大きく寄与した。

シャルル・シャンベラン英語版 1851年

1915年

クララ・イマーヴァール

(1870 - 1915)

化学者

ドイツの化学者。女性初期の博士号取得者。

1870年にドイツで生まれる。ブレスラウ大学で化学を学び、女性として初期の博士号を取得。有機化学の研究に従事し、学術論文を発表。夫フリッツ・ハーバーの研究を支えつつ、平和的応用を志向。1915年5月2日に死去し、女性科学者の先駆者とされる。

1915年クララ・イマーヴァール 1870年

1925年

ヨハン・パリサ

(1848 - 1925)

天文学者

オーストリアの天文学者。123個以上の小惑星を発見した天体観測の権威。

ヨハン・パリサ（1848–1925）はオーストリアの天文学者で、ウィーン天文台などで観測を行った。1874年に初の小惑星を発見して以降、生涯で123個以上の小惑星を同定。高精度の観測技術と綿密な星表作成により、天文学界に多大な貢献を果たした。1892年から1904年までウィーン天文台の所長を務め、後進の育成にも尽力。彼の業績は惑星科学の発展に重要な基盤を築いた。

1925年ヨハン・パリサ天文学者 1848年

1931年

マクシミリアン・リンゲルマン

(1861 - 1931)

農業工学者

フランスの農業工学者。プル力測定で知られ、社会的手抜き現象も提唱した。

マクシミリアン・リンゲルマン（1861–1931）はフランスの農業工学者。農業機械や動物の牽引用具の性能評価に取り組み、リンゲルマンチャートを開発して煙の濃度測定に用いた。さらに、複数人で力を合わせる際の効率低下を観察し、後に心理学で『リンゲルマン効果』として知られる現象を提唱。農業生産の合理化と環境計測の両面で研究成果を残し、多岐にわたる影響を与えた。

1931年マクシミリアン・リンゲルマン英語版 1861年

1936年

ロベルト・ミヒェルス

(1876 - 1936)

社会学者

ドイツ系イタリアの社会学者。政党組織の『寡頭制の鉄則』を提唱。

ロベルト・ミヒェルス（1876–1936）はドイツ系イタリア人の社会学者・政治学者。代表作『政党組織の鉄則』で、どのような民主的組織もエリートによる寡頭制に陥るとする『寡頭制の鉄則』を論じた。ミヒェルスは社会組織論やエリート論に先駆的な貢献を果たし、現代の政治社会学や組織論に大きな影響を与えた。イタリア社会学会の設立にも関わり、多数の学術雑誌や論文を通じて理論の発展を牽引した。

1936年ロベルト・ミヒェルス社会学者 1876年

1937年

岩崎卓爾

(1869 - 1937)

民俗学者、気象観測技術者

民俗学者気象観測技術者

日本の民俗学者・気象観測技術者。伝統文化と気象科学をつなぐ研究者。

岩崎卓爾（1869–1937）は日本の民俗学者で、民間伝承や祭礼などの風土文化を詳細に記録した。加えて気象観測技術にも精通し、測器の改良や観測網の整備に尽力。地域社会の風習と自然現象の関連を研究テーマとし、学術誌への論文発表や地方での気象観測所設立に寄与した。民俗学と気象学を融合した独自の研究アプローチはその後の学際的研究の先駆けとなった。

1937年岩崎卓爾民俗学者気象 1869年

1944年

丘浅次郎

(1868 - 1944)

動物学者

日本の動物学者。東京帝国大学で昆虫学や比較解剖学の研究を展開。

丘浅次郎（1868–1944）は日本の動物学者で、東京帝国大学理科大学教授を務めた。昆虫学をはじめとする比較解剖学の研究を行い、多数の学術論文を発表。日本動物学会設立にも携わり、後進の教育に尽力した。生物分類学や発生学の分野で業績を挙げ、教材や専門書の執筆を通じて日本の理科教育にも貢献した。

1944年丘浅次郎 1868年

1946年

サイモン・フレクスナー

(1863 - 1946)

医学者

アメリカの医学者。ロックフェラー研究所初代所長として感染症研究をリード。

1863年にペンシルベニア州で生まれ、ペンシルベニア大学で医学を学ぶ。1901年にロックフェラー研究所に参加し、初代所長に就任した。髄膜炎やジフテリア、コレラなどの感染症研究で多くの成果を挙げた。特に髄膜炎菌に対する血清療法の開発で知られる。ポリオ研究にも貢献し、当時の公衆衛生向上に寄与した。1946年に没し、その業績は現代医学に大きな影響を与えている。

1946年サイモン・フレクスナー医学者 1863年

1958年

アルフレッド・ヴェーバー

(1868 - 1958)

経済学者、社会学者

経済学者社会学者

ドイツの経済学者・社会学者。産業立地理論を提唱し社会科学に貢献。

1868年にドイツのエアフルトで生まれ、ハイデルベルク大学で哲学と経済学を学んだ。兄マックス・ウェーバーとともに社会学の礎を築き、特に産業立地に関する理論を発展させた。産業の配置に伴う生産性やコストの変動を数理的に解析し、企業立地論を体系化した。彼の研究は都市計画や地域経済学にも影響を与えている。教職はブライスラウ大学などで歴任し、多くの著作を残した。1958年に没し、後世の地理学・社会学研究に大きな足跡を残した。

1958年アルフレッド・ヴェーバー経済学者 1868年

1965年

ポール・フィッツ

(1912 - 1965)

心理学者

アメリカの心理学者。運動制御の法則「フィッツの法則」を提唱。

1912年にオハイオ州で生まれ、オハイオ州立大学で心理学を学んだ。第二次大戦中は人間工学に関する研究に従事し、兵器操作における運動制御の重要性を示した。1954年に発表したフィッツの法則は、目標と手の動作速度の関係を数式化したもので、人間工学やインタフェース設計に大きな影響を与えた。戦後は米国空軍人間工学部門の設立に関わり、航空安全性の研究を推進した。学界における業績は幅広く、現代のヒューマンファクターズ分野の基礎を築いた。1965年に没した。

1965年ポール・フィッツ英語版 1912年