04月30日の誕生日 - 科学者・研究者

1723年

マチュラン・ジャック・ブリソン

(1723 - 1806)

鳥類学者

鳥類分類学に貢献した18世紀のフランスの博物学者。

1723年にフランスのヴェルサイユ近郊で生まれました。自然史研究に従事し、1760年に『鳥類学』を出版して鳥類の分類体系を詳細に記述しました。鳥類だけでなく魚類や甲殻類など多方面の動物学研究を行いました。学名二名法以前の分類法を確立し、後の動物分類学に影響を与えました。1806年に没し、その業績は博物学の発展に大きく貢献しました。

1723年マチュラン・ジャック・ブリソン 1806年

1777年

カール・フリードリヒ・ガウス

(1777 - 1855)

数学者、天文学者、物理学者

数学者天文学者物理学者

「算術の王」と称されたドイツの天才数学者・物理学者。

1777年にドイツのブラウンシュヴァイクで生まれました。『算術研究』で数論の基礎を築き、ガウス記号やガウスの定理を提唱しました。測地学や天文学では天体観測や測量法を改良しました。電磁気学分野ではガウスの法則（電束定理）を定式化しました。数学と物理学の多方面にわたる業績により「数学の王子」と称され、後世に計り知れない影響を与えました。

1777年カール・フリードリヒ・ガウス数学者天文学者物理学者 1855年

1834年

ジョン・ラボック

(1834 - 1913)

銀行家、政治家、生物学者、考古学者

銀行家政治家生物学者考古学者

イギリスの銀行家、政治家、博物学者として知られ、古代遺跡や生物学の研究を行った。

ジョン・ラボックは1834年生まれのイギリス人で、銀行家としてビクトリア朝の金融界で活躍。政治家としても下院議員を務め、鉄道規制法や自然保護運動を推進した。生物学者や考古学者として遺跡発掘や動植物分類の研究を手掛け、『先史時代』という概念を広めた。鳥類保護法や銀行休日法の成立にも関与し、社会改革にも貢献。 1913年に没し、多方面での功績から『近代進化学の父』とも称されることがある。

1834年ジョン・ラボック銀行家政治家生物学者考古学者 1913年

1857年

オイゲン・ブロイラー

(1857 - 1939)

精神科医

スイスの精神科医。『統合失調症』という用語を初めて用いた。

オイゲン・ブロイラーは1857年生まれのスイス人精神科医で、チューリッヒ大学で教鞭を執った。当初『早発痴呆（dementia praecox）』と呼ばれた精神疾患を研究し、統合失調症（schizophrenia）という名を提唱。夢や無意識の研究を行い、ジークムント・フロイトとも交流があった。臨床観察を重視し、多くの症例報告を発表して精神医学の発展に寄与した。 1939年に没し、現代精神医学に大きな影響を与えた。

1857年オイゲン・ブロイラー精神科医 1939年

1900年

野呂栄太郎

(1900 - 1934)

経済学者、日本共産党指導者

経済学者日本共産党指導者

日本共産党の指導者であり、経済学者として労働運動に理論的支柱を提供した。

1900年4月30日生まれ。東京帝国大学で経済学を学び、マルクス経済学を日本に紹介した。 1922年に日本共産党に加入後、党の機関誌で経済分析記事を執筆し、理論家として活躍した。資本主義批判を基に労働者の権利擁護を訴え、党内外で影響力を拡大した。 1934年の治安維持法弾圧で逮捕され、その後獄中で客死した。若くして没したが、戦後の左翼経済学発展に繋がる思想的遺産を残した。

1900年野呂栄太郎経済学者日本共産党 1934年

1901年

サイモン・クズネッツ

(1901 - 1985)

経済学者、統計学者

経済学者統計学者

ロシア生まれの経済学者・統計学者。国民経済計算の基礎を築き、クズネッツ曲線で知られる。

1901年4月30日生まれ。ロシア帝国で生まれ、家族とともに幼少期にアメリカへ移住し、経済統計学を専攻した。国民所得と経済成長の関係を体系的に分析し、国民経済計算の手法を確立した。 1971年にノーベル経済学賞を受賞し、クズネッツ曲線の概念を提唱した。その理論は経済発展段階における所得格差の変動を説明し、発展経済学に大きく貢献した。 1985年に没するまで、経済統計学の基礎を築いた。

サイモン・クズネッツ統計学者 1985年

1902年

セオドア・シュルツ

(1902 - 1998)

経済学者

アメリカの経済学者。人間資本理論を提唱し、ノーベル経済学賞を受賞した。

1902年4月30日生まれ。農業経済学を専門とし、農村開発や食糧問題の研究で知られる。投資としての教育と技能形成を理論化した人間資本概念を提唱し、経済成長分析に新たな視点を提供した。 1979年にノーベル経済学賞を受賞し、発展経済学や労働経済学に大きな影響を及ぼした。後年は農業政策や貧困対策にも取り組み、経済学の応用研究を推進した。 1998年に没し、その業績は現在も幅広く参照されている。

1902年セオドア・シュルツ 1998年

1904年

大山定一

(1904 - 1974)

ドイツ文学者

日本のドイツ文学研究者。ドイツ語圏の文学作品の研究・翻訳に尽力した。

大山定一ドイツ文学者 1974年

1916年

クロード・シャノン

(1916 - 2001)

数学者、電気工学者

数学者電気工学者

情報理論を創始した数学者、電気工学者。デジタル通信の基礎を築いた人物。

1916年にミシガン州で生まれたクロード・シャノンは、1937年にMITで修士論文として情報理論の基礎を発表しました。「情報ビット」の概念を確立し、デジタル通信の理論的枠組みを構築しました。第二次世界大戦中は暗号解読や通信システムの研究に従事し、戦後はベル研究所で研究を続けました。デジタル回路理論やチェスプログラム開発にも貢献し、その業績は今日の通信技術の礎となっています。2001年に85歳で逝去しました。

1916年クロード・シャノン電気工学者 2001年

1930年

大原健士郎

(1930 - 2010)

精神医学者

精神医学者。臨床と研究に貢献した。

1930年4月30日に生まれ、日本における精神医学の発展に寄与。臨床医として多くの患者を診療する一方、学術論文を多数発表した。大学教授として後進の教育に尽力し、日本精神神経学会など学会活動にも積極的に参加。精神保健政策の策定にも関与し、2010年に逝去。臨床と研究の両面で評価された。

大原健士郎精神医学者 2010年

1948年

ロバート・タージャン

計算機科学者

アメリカの計算機科学者。グラフアルゴリズムの第一人者であり、タージャンのアルゴリズムで知られる。

1948年4月30日、アイオワ州デモインに生まれる。スタンフォード大学で学位取得後、大学や研究機関で教鞭を執る。強連結成分検出やオーセンティック・トリーの構築など、多くのアルゴリズムを提案。 1986年にトゥーリング賞を受賞し、その功績が広く認められる。業績は計算機科学の基礎理論から実用的応用まで及び、後進に大きな影響を与えた。現在も研究活動を続け、学会や会議で講演を行っている。

1948年ロバート・タージャン計算機科学者

1959年

杉田敦

政治学者

杉田敦