04月28日の誕生日 - 科学者・研究者

1765年

シルヴェスタ・フランソワ・ラクロア (Sylvestre François Lacroix)

(1765 - 1834)

数学者

フランスの数学者。解析学の普及に貢献した教育者。

1765年にパリに生まれる。エコール・ポリテクニークの教授として微積分学の教育に尽力。多数の教科書や論文を執筆し、解析学をわかりやすく解説。その著作は欧州各地で翻訳され、数学教育の基盤を築く。 1834年に没し、その業績は後進の研究者に大きな影響を与え続けている。

1765年 Sylvestre François Lacroix 数学者 1834年

1774年

フランシス・ベイリー

(1774 - 1844)

天文学者

イギリスの天文学者。日食観測で現れる光の珠を「ベイリーの珠」と名付け、その研究で知られます。

フランシス・ベイリーは1774年に生まれ、天文観測に尽力しました。特に1826年の日食観測で光の輪が現れる現象を記録し、「ベイリーの珠」として発表しました。王立天文学会の会員となり、後に同学会の会長も務め、観測技術の普及と天文学の発展に貢献しました。また、惑星や彗星の観測にも取り組み、19世紀の天文学界を支えた重要人物の一人です。1844年に没しました。

1774年フランシス・ベイリー天文学者 1844年

1838年

トビアス・アッセル

(1838 - 1913)

法律家

オランダの法学者。国際私法の発展に貢献し、1911年にノーベル平和賞を受賞しました。

トビアス・アッセルは1838年に生まれ、国際私法の研究に専念しました。ハーグ国際私法会議の設立に関与し、国家間の民事法調整に大きな影響を与えました。オランダ王立アカデミーで教鞭をとり、その理論と制度設計は国際紛争の平和的解決を支える基盤となりました。1911年にノーベル平和賞を受賞し、1913年に75歳で逝去しました。

1838年トビアス・アッセル法律家 1913年

1846年

オスカル・バックルンド

(1846 - 1916)

天文学者

スウェーデン出身の天文学者。彗星エンケの軌道解析で知られ、ロシアで活躍しました。

オスカル・バックルンドは1846年に生まれ、パルコヴォ天文台（ロシア）で観測と研究を行いました。特に彗星エンケの軌道を精密に計算し、天体力学の発展に大きく貢献しました。また、恒星の固有運動や視差観測にも携わり、その成果は多くの学術論文として発表されました。ロシア科学アカデミーの外国人会員としても活動し、1916年に70歳で没しました。

1846年オスカル・バックルンド天文学者 1916年

1868年

ヘルマン・リーツ

(1868 - 1919)

教育者

ドイツの教育者。リートの田園学校を創設し、現代の体験学習に影響を与えました。

ヘルマン・リーツは1868年に生まれ、青年教育の革新を目指してリート教育運動を展開しました。1898年に最初のランドエルツツハイム校（田園学校）を開校し、自然体験と自主性を重視した教育プログラムを導入。これによりドイツ国内外で高く評価され、後のウォルドルフ教育やスカウト運動にも影響を与えました。教員養成や教育理論の体系化にも努め、生涯を教育改革に捧げました。1919年に51歳で逝去しました。

1868年ヘルマン・リーツ教育者 1919年

1868年

ゲオルギ・ボロノイ (Georgy Voronoy)

(1868 - 1908)

数学者

ウクライナ出身の数学者。ボロノイ図の概念を考案し、数理モデルの基礎を築きました。

ゲオルギ・ボロノイは1868年に生まれ、キーウ大学で教鞭をとりながら代数的整数論や幾何学の研究に従事しました。1908年に発表したボロノイ図は、領域分割を通じて結晶学や最適化問題に応用され、現代の情報科学や地理情報システムなど多分野で活用されています。その先駆的な業績は数学界に不朽の足跡を残し、同年に40歳で逝去しました。

Georgy Voronoy 1908年

1883年

大賀一郎

(1883 - 1965)

植物学者

日本の植物学者。約2000年の眠りから甦らせた古代ハスで知られます。

大賀一郎は1883年4月28日生まれの日本の植物学者です。東京帝国大学（現東京大学）で植物学を専攻しました。 1951年に約2000年間土中で眠っていた古代ハスの種子を発芽させ、話題となった。植物の種子生理学や植物史の研究を推進し、遺伝資源の保全にも尽力。 1965年に没し、ハス研究の先駆者として高く評価されました。

1883年大賀一郎植物学者 1965年

1900年

ヤン・オールト

(1900 - 1992)

天文学者、天体物理学者

天文学者天体物理学者

オランダの天文学者。銀河の回転やオールト雲の理論で知られる。

ハーグ近郊に生まれ、ライデン大学で物理学を学んだ。銀河系の回転曲線を研究し、オールト定数の概念を提唱した。彗星起源理論としてオールト雲の存在を予測した。電波天文学の先駆者としても業績を残し、世界的な評価を得た。ライデン天文台所長や国際天文学連合会長を務め、後進の育成にも尽力した。 1992年に逝去するまで精力的に研究を続けた。

ヤン・オールト天文学者天体物理学者 1992年

1906年

クルト・ゲーデル

(1906 - 1978)

数学者

オーストリア出身の論理学者・数学者。ゲーデルの不完全性定理で数学基礎論に革命をもたらした。

1906年4月28日オーストリア・ブレゲンツに生まれる。ウィーン大学で数学と哲学を学び、1931年に不完全性定理を発表。形式体系の限界を示したこの業績は数理論理学の根幹を覆し、現代数学に大きな影響を与えた。第二次世界大戦前にアメリカへ移住し、プリンストン高等研究所に所属。生涯にわたり集合論や数理論理学の研究に取り組み、数多くの論文を発表した。1978年に逝去。

1906年クルト・ゲーデル 1978年

1907年

赤松俊秀

(1907 - 1979)

歴史学者、京都大学名誉教授

歴史学者京都大学名誉教授

日本の歴史学者。京都大学名誉教授として日本史研究を牽引した。

1907年4月28日生まれ。京都大学で教鞭を執り、日本史の研究に従事。律令制や古代国家の構造に関する研究で知られ、多くの論文と著書を発表した。1950年代以降、国史学会で重要な役割を果たし、多数の後進を育成。丹念な史料批判を通じて学問的業績を積み重ね、日本史学界に大きな足跡を残した。1979年に逝去。

1907年赤松俊秀京都大学 1979年

1926年

鶴見良行

(1926 - 1994)

アジア学者、人類学者

アジア学者人類学者

日本のアジア学者・人類学者。東南アジア研究の第一人者。

1926年4月28日生まれ。東南アジアの民族文化や歴史を専門に研究した。東京大学などで教鞭を執り、多くの論文や著作を発表した。フィールドワークを重視し、現地の社会構造を詳細に分析した。人類学の発展に貢献し、多くの後進を育成した。1994年に没し、その業績は現在も学界で参照される。

1926年鶴見良行アジア人類学者 1994年

1928年

ユージーン・シューメーカー

(1928 - 1997)

惑星地質学者

アメリカの惑星地質学者。月や小惑星の地質研究の先駆者。

1928年に生まれ、惑星地質学という分野を開拓した先駆者。アポロ計画の月面試料分析に携わり、月の衝突クレーター形成プロセスを解明。彗星と小惑星の研究でも功績を残し、『シューメーカー・レヴィ彗星』の発見にも関与。 NASAの科学者として数多くの探査ミッションに貢献し、後に小惑星衝突の危険性を警告する研究を推進。 1997年に飛行機事故で逝去したが、その業績は現在の宇宙探査にも大きく影響を与えている。

ユージーン・シューメーカー惑星地質学者 1997年