1351年

二条藤子

女房・歌人・後醍醐天皇側室

女房・歌人・後醍醐天皇側室
後醍醐天皇の側室であり、和歌に秀でた女房・歌人。
生年不詳。後醍醐天皇の側室として仕えながら和歌を詠んだ中世日本の女性貴族。 当時の女房たちと交流し、多くの歌合にも参加した。 勅撰和歌集に作品が採録され、その優雅な歌風が高く評価された。 後醍醐天皇の倒幕運動を支える文化的背景の一端を担い、宮廷文化の発展に寄与。 1351年に没するが、その生涯や作品は史料が限られており謎に包まれている。
1351年 二条藤子 後醍醐天皇 生年不詳
1472年

レオン・バッティスタ・アルベルティ

(1404 - 1472)

芸術家、詩人、哲学者

芸術家 詩人 哲学者
イタリア・ルネサンス期の多才な芸術家・詩人・哲学者。人文主義の理論と建築理論で著名。
1404年にジェノヴァ近郊で生まれ、ルネサンス初期を代表する人文主義者として活躍。 建築に関する著作で遠近法を用いた都市設計論を展開。 詩や散文、倫理学書など多彩な著作を残し、イタリア語による学術文献の基盤を築いた。 絵画や彫刻にも携わり、芸術理論と実践を統合した総合芸術観を提唱。 古典古代の文献研究を通じて、人間中心主義の思想を広め、後世の芸術・学問に影響。 1472年に没し、その著作と理論はルネサンス研究において重要な資料とされる。
1472年 レオン・バッティスタ・アルベルティ 芸術家 詩人 哲学者 1404年
1566年

ルイーズ・ラベ

(1525 - 1566)

詩人

詩人
16世紀フランスの女性詩人。情熱的な恋愛詩で知られるルネサンス詩人。
1525年頃にフランスのリヨンで生まれる。 晩年に詩集『愛のソネット』を発表し、女性の視点から恋愛を詠んだ作品が評判となった。 イタリア文化やプラトン主義の影響を受け、洗練された詩風を確立。 当時の男性中心の文学界で異彩を放ち、後の女性作家に道を開く存在となった。 1566年に死去し、その情熱的かつ知性的な詩は現代でも高く評価されている。
ルイーズ・ラベ 1525年
1595年

トルクァート・タッソ

(1544 - 1595)

詩人

詩人
16世紀イタリアのルネサンス期を代表する詩人。代表作『解放されたエルサレム』で知られる。
トルクァート・タッソは1544年にイタリアのソレントで生まれた。16世紀ルネサンス期の詩人として卓越した才能を発揮し、宮廷詩人としてフェラーラ公エルコレ・デステに仕えた。 若き日に牧歌詩などの抒情詩を執筆し、多彩な詩風を残した。 代表作は1581年に出版された叙事詩『解放されたエルサレム』で、十字軍のエルサレム奪還を題材に壮大な物語を描いた。 晩年は精神的な苦悩や投獄などに苦しみ、創作活動が制限された。 1595年にローマで没し、その詩的遺産は後世の文学に大きな影響を与え続けている。
1595年 トルクァート・タッソ 1544年
1800年

ウィリアム・クーパー

(1731 - 1800)

詩人

詩人
18世紀イギリスの詩人で、情感豊かな抒情詩を多く残した。
ウィリアム・クーパーは1731年にヘレフォードシャーで生まれた。 オルニー礼拝堂での賛美歌『オルニー賛美歌』をジョン・ニュートンと共作し、宗教詩人としての名声を得た。 1763年に発表した長編詩『The Task(課題)』では自然や日常生活の観察を繊細に描き、後のロマン主義詩への橋渡しをした。 うつ病に苦しみながらも詩作を続け、その温かな抒情性は広く読者の共感を呼んだ。 1800年に没し、イギリス文学史における重要な詩人として評価されている。
1800年 ウィリアム・クーパー 1731年
1878年

アンナ・シュウエル

(1820 - 1878)

小説家

小説家
イギリスの小説家。名作『黒馬物語』の作者として知られる。
アンナ・シュウエル(1820年-1878年)は、イギリスの女性小説家。 代表作『黒馬物語』(原題: Black Beauty)は馬の視点で綴られた感動的な物語。 人間と動物の関係や動物福祉の重要性を訴え、社会に大きな影響を与えた。 この1作のみの発表で文学史に名を残し、多くの言語に翻訳されて読み継がれている。 晩年は体調を崩し、作品発表の直後に亡くなったが、その思想は今もなお生き続けている。
1878年 アンナ・シュウエル 小説家 1820年
1911年

エミリオ・サルガーリ

(1862 - 1911)

小説家

小説家
イタリアの小説家。冒険小説の名手として知られる。
エミリオ・サルガーリ(1862年-1911年)は、イタリアの人気冒険小説家。 代表作『サンドカン』シリーズや『黒いコルサロ』など、海洋冒険譚で名高い。 多彩な場面描写と緻密なストーリーテリングで読者を魅了した。 作品は世界中で翻訳され、多くの読者に親しまれ続けている。 生前には十分な成功を得られなかったが、没後に高い評価を受けた。
1911年 エミリオ・サルガーリ 1862年
1926年

エレン・ケイ

(1849 - 1926)

社会活動家、社会思想家、著作家

社会活動家 社会思想家 著作家
スウェーデンの著作家・社会思想家。女性の権利や教育改革を提唱したフェミニスト。
エレン・ケイ(1849年-1926年)はスウェーデンの著作家・社会活動家で、女性の地位向上や子どもの福祉を主張しました。貴族の家庭に生まれ、学問に親しみながら思想を深めた彼女は、1899年に刊行した代表作『子供の世紀』で教育における子どもの主体性を重視しました。その著作は国際的に高く評価され、教育改革や福祉政策に影響を与えました。フェミニズムや平和運動にも積極的に参加し、多くの講演で社会改革を訴え続けました。生涯を通じて執筆と講演を続けた彼女の業績は、現代のジェンダー平等運動の礎となっています。
エレン・ケイ 1849年
1984年

林達夫

(1896 - 1984)

評論家

評論家
日本の文芸評論家・ジャーナリストで、鋭い批評と社会的視点で知られた。
1896年に京都で生まれる。 関西学院大学や京都帝国大学で学ぶ。 小説や評論を執筆し、文学と社会問題の接点を探求。 雑誌『文藝時代』などで活躍し、戦前戦後を通じて影響力を保持。 代表作に「文化批評」シリーズがある。 教育者としても後進の育成に尽力。 1984年に逝去。
1984年 林達夫 評論家 1896年
1988年

クリフォード・D・シマック

(1904 - 1988)

SF作家

SF作家
アメリカのSF作家で、ユートピア的な要素と田園的風景を融合した作風で知られる。
1904年に米国アイオワ州で生まれる。 新聞記者を経て1930年代から短編SFを発表。 代表作『シティ』などで高い評価を得る。 平和主義的テーマと自然との調和を描いた作品群が特徴。 1950年代以降は自由奔放な想像力で多くの作品を刊行。 文学的評価も高く、SFファンに今も愛され続ける。 1988年に逝去。
1988年 クリフォード・D・シマック SF作家 1904年
2005年

田中穣

(1925 - 2005)

美術評論家

美術評論家
日本の美術評論家。戦後の日本美術界において、作品の背景や意義を独自の視点で解説した。
田中穣は1925年に生まれ、日本の美術評論家として活動しました。 戦後美術の動向を鋭く分析し、多くの展覧会カタログや論考を手がけました。 作品の形式だけでなく、社会的背景やアーティストの意図にも着目した評論は高く評価されました。 評論活動を通じて、美術の魅力を広く一般に伝えることに尽力しました。 また、執筆だけでなく講演や展覧会の解説など多方面で活躍し、後進にも影響を与えました。
田中穣 1925年
2005年

福田甲子雄

(1927 - 2005)

俳人

俳人
日本の俳人。伝統的な俳句形式を踏まえつつ、現代的な感覚を取り入れた作品で知られる。
福田甲子雄は1927年に生まれ、俳人として幅広く活動しました。 季語やリズムにこだわりながら、独特の感性で日常を詠んだ句作が特徴です。 句集の刊行や俳句誌への寄稿を通じて、多くの俳人と交流を重ねました。 伝統と革新を融合させる作風は、後進の俳人たちに刺激を与えました。 2005年の逝去まで、俳壇に影響を残し続けました。
福田甲子雄 1927年