1956年
17世紀に沈没したスウェーデンの戦列艦「ヴァーサ」が引き上げられる。
1956年、17世紀に沈没したスウェーデン戦列艦「ヴァーサ」が引き上げられ、海洋考古学の世界的注目を集めました。
「ヴァーサ」は1628年にストックホルム沖で沈没した戦列艦で、1956年4月24日に引き上げられました。沈没後の保存状態が極めて良好で、多くの当時の船体構造や生活用品を伝えています。引き上げ作業は海底調査と浮揚技術の結集により実現され、世界中の考古学者から注目を集めました。現在はストックホルムにあるヴァーサ博物館で公開され、毎年多数の観光客が訪れます。本作業は海洋考古学と保存技術の進展に大きく寄与しました。
1956年
ヴァーサ
1970年
中華人民共和国が初の人工衛星「東方紅1号」を打上げ。
中国が初の人工衛星「東方紅1号」を打ち上げ、宇宙開発競争に参入。
1970年4月24日、中華人民共和国が自国初となる人工衛星「東方紅1号(ドンファンホン1号)」を打ち上げました。この成功は中国初の衛星打ち上げ国として世界第5位となる快挙で、毛沢東率いる国家の科学技術力向上を象徴しました。探査機の打ち上げには長征ロケットによる技術が用いられ、数千人の科学者や技術者がプロジェクトに参加しました。衛星は地球の情報を無線通信で送信し、宇宙からのデータ取得に成功。以後、中国の宇宙開発は加速し、現在の国家的プロジェクトへと発展します。
1970年
中華人民共和国
人工衛星
東方紅1号
1977年
日本初の高速増殖炉「常陽」が臨界に達する。
日本初の高速増殖炉「常陽」が臨界に達し、原子力研究の新たな段階へ。
1977年4月24日、茨城県東海村の動燃(動力炉・核燃料開発事業団)で建設された日本初の高速増殖炉「常陽」が臨界状態に到達しました。高速中性子を利用し燃料の増殖を目指すこの実験炉は、次世代原子力技術の要と位置づけられていました。臨界達成により科学者・技術者は炉内挙動のデータを取得し、設計の妥当性を確認。同炉はその後の原子力サイクル研究に多大な貢献を果たし、商用炉設計の基礎となりました。
1977年
高速増殖炉
常陽
臨界
1990年
アメリカでスペースシャトル「ディスカバリー」打上げ。軌道上でハッブル宇宙望遠鏡を放出。
アメリカのスペースシャトル「ディスカバリー」が打ち上げられ、ハッブル宇宙望遠鏡を軌道上に放出しました。宇宙観測史に残る画期的なミッションです。
ディスカバリーのSTS-31ミッションとして知られるこの打上げは1990年4月24日に実施されました。地上から打ち上げられたHST(ハッブル宇宙望遠鏡)は可視・紫外線観測に優れ、遠方銀河や星形成領域の高解像度観測を可能にしました。運用後は補給ミッションや修理ミッションを経て、数十年にわたり宇宙科学の発展に寄与しました。この成功により、宇宙望遠鏡技術の信頼性が高まり、後続の宇宙観測プロジェクトへの道が開かれました。
1990年
ディスカバリー
ハッブル宇宙望遠鏡
2009年
2009年新型インフルエンザの世界的流行:WHOが、豚を起源とする新型インフルエンザが発生し、人から人への感染が報告されたと発表。
WHOが新型インフルエンザ(H1N1)の人から人への感染を報告し、世界的流行の可能性を警告しました。
2009年4月24日、世界保健機関(WHO)はメキシコおよびアメリカで報告された豚由来の新型インフルエンザA(H1N1)が人から人へ感染する事例を公式に確認しました。パンデミック発生の懸念から、フェーズ5(ヒト-ヒト感染拡大)への引き上げが示唆されました。WHOは各国政府に感染拡大防止策の強化や監視体制の整備を要請しました。結果的に同年6月にはパンデミック宣言が行われ、世界中でワクチン開発や予防対策が急ピッチで進められました。
2009年
2009年新型インフルエンザの世界的流行
WHO
新型インフルエンザ