永和9年3月3日

王羲之が名士41名を別荘に招いて宴を開き、詩集の序文として『蘭亭序』を書く。

中国の東晋時代の書家・王羲之が詩宴の序文として『蘭亭序』を書き上げた歴史的な出来事です。
353年、中国東晋の書家王羲之は名士を蘭亭に招き宴を開催し、詩集の序文として『蘭亭序』を執筆しました。 蘭亭序は行書の傑作と評され、後世の書道に多大な影響を与えました。 書かれた墨跡は現存しませんが、真跡を写した多くの臨書が伝わります。 宴会では詩を詠み合う曲水の宴が行われ、風雅な雰囲気が漂いました。 『蘭亭序』は「天下第一行書」と称され、中国文化史上の重要遺産となりました。
353年 永和 3月3日 王羲之 蘭亭序
建暦2年3月30日

鴨長明が『方丈記』を書き上げる。

鎌倉時代の随筆家・鴨長明が無常観を綴った随筆『方丈記』を完成させました。
1212年、鎌倉時代初期の随筆家鴨長明は『方丈記』を完成させました。 『方丈記』は地震や飢饉などの災害を背景に無常観を綴った随筆です。 自らの庵を「方丈」とし、簡素な暮らしを理想とした思想が反映されています。 自然災害や社会の不安定さを見つめ、無常を受け入れる姿勢が多くの読者に共感を呼びました。 文学史上、随筆文学の先駆けとして高く評価されています。
1212年 建暦 3月30日 鴨長明 方丈記
1891年

大槻文彦著の国語辞典『言海』全4巻が完結。

日本初の総合国語辞典『言海』が大槻文彦により全4巻で完成しました。
大槻文彦は日本初の総合国語辞典『言海』を編纂し、1891年に全4巻を完成させました。 膨大な語彙を収録し、発音や意味、訓読などを詳述した画期的な辞書です。 近代日本の言語学研究や教育に大きな影響を与えました。 辞書には漢語や和語、外来語まで幅広く取り入れられ、その後の辞書編纂の基礎となりました。 現在もその価値は高く評価され、日本の辞書史に残る名著です。
1891年 大槻文彦 言海
1946年

漫画『サザエさん』が夕刊フクニチ紙上で連載開始。

1946年4月22日、漫画『サザエさん』が夕刊フクニチ紙で連載を開始しました。
長谷川町子による『サザエさん』は1946年に夕刊フクニチ紙上で連載が始まりました。 戦後の庶民生活をユーモアと温かみを交えて描き、瞬く間に人気を博しました。 キャラクターの家族愛や日常のやり取りは日本人の共感を呼び、長寿作品となりました。 後にアニメ化され、国民的なポップカルチャーとして根強い支持を得ています。 戦後復興期の日本文化を象徴する作品の一つです。
サザエさん 夕刊フクニチ