04月22日の誕生日 - 科学者・研究者

1853年

アルフォンス・ベルティヨン

(1853 - 1914)

警察官、犯罪学者

警察官犯罪学者

フランスの警察官・犯罪学者。身体測定による個人識別法「ベルティヨン法」を考案。

アルフォンス・ベルティヨン（1853-1914）はパリ警視庁の警察官として勤務し、犯罪学の先駆者となった。被疑者の身体寸法を精密に測定し、個人識別システム「ベルティヨン法」を開発した。この方法は当時広く採用され、近代的捜査技術の基礎を築いた。また刑事写真（モルグ写真）の導入にも貢献し、証拠収集の制度化を促進。彼の研究は後の指紋識別技術へとつながり、法科学の発展に大きく寄与した。

1853年アルフォンス・ベルティヨン警察官犯罪学者 1914年

1854年

アンリ・ラ・フォンテーヌ

(1854 - 1943)

国際法学者

ベルギーの国際法学者。1913年にノーベル平和賞を受賞した。

アンリ・ラ・フォンテーヌ（1854-1943）は国際法の権威として知られ、平和主義運動に尽力した。 1899年にはオランダ・ハーグで開催された万国平和会議の立役者となり、国際司法制度の設立を提唱。 1913年にはノーベル平和賞を受賞し、世界平和の実現に貢献した。多くの学術著作を通じて国際連盟の理念を支持し、和平調停や国際協力の推進を図った。戦間期にも外交交渉に参加し、国際法の普及と教育に力を注いだ。

1854年アンリ・ラ・フォンテーヌ国際法学者 1943年

慶応3年3月18日

三宅速

(1867 - 1945)

外科医

1867年慶応 3月18日三宅速 1945年

1876年

ローベルト・バーラーニ

(1876 - 1936)

医師、医学者

医師医学者

オーストリアの耳科学者。平衡器官の研究で知られ、1914年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。

ウィーン大学で医学を学び、耳科医として平衡器官の研究を開始。回転椅子実験で前庭器官の機能を解明し、バロプシン反応を発見。その業績により1914年にノーベル生理学・医学賞を受賞。受賞後はストックホルム大学やウィーン大学で教授職を務めた。内耳の病態生理学への貢献は現代の耳科学・平衡医学の基礎となった。

1876年ローベルト・バーラーニ医師医学者 1936年

1884年

オットー・ランク

(1884 - 1939)

精神分析家

オーストリアの精神分析家でフロイトの弟子。出生トラウマ論などで知られる。

ウィーンで法学を学んだ後、フロイトと出会い精神分析の道へ進む。『出生の外傷』(1924)などの著書で、生の誕生が人間心理に与える影響を論じた。フロイトの精神分析協会の主要メンバーとして臨床と教育に従事。 1924年にフロイトと決別し、独自の分析技法と理論体系を構築。後年はアメリカに移住し、心理療法を通じて人間主義心理学の発展に寄与。

1884年オットー・ランク精神分析家 1939年

1891年

ハロルド・ジェフリーズ

(1891 - 1989)

数学者、統計学者、地球物理学者

数学者統計学者地球物理学者

イギリスの数学者・統計学者・地球物理学者。ベイズ統計の先駆者として知られる。

ケンブリッジ大学で数学を学び、ベイズ推定の理論化において先駆的な業績を残す。『Scientific Inference』(1931)ではジェフリーズ事前分布などの概念を提示。ロンドン地震計研究所所長として地震波の解析と地殻構造の研究を推進。王立協会フェローに選出され、数理統計学と地球物理学の融合的研究で高く評価される。晩年まで研究を続け、その業績は現代の統計学と地球科学に大きな影響を与えた。

1891年ハロルド・ジェフリーズ数学者統計学者地球物理学者 1989年

1904年

ロバート・オッペンハイマー

(1904 - 1967)

理論物理学者

アメリカの理論物理学者。

ロバート・オッペンハイマーは“原爆の父”と称される理論物理学者です。カリフォルニア大学バークレー校で教鞭をとりながら、マンハッタン計画の科学部門責任者を務めました。原子核物理学や宇宙線の研究で業績を残し、第二次世界大戦後は核兵器の制御や平和利用を主張しました。 1954年には反共主義を理由に安全保障クリアランスを剥奪されるなど政治的な論争にも巻き込まれました。 1967年に没するまで、科学者としての倫理や国際協力を訴え続けました。

1904年ロバート・オッペンハイマー理論物理学者 1967年

1909年

リータ・レーヴィ＝モンタルチーニ

(1909 - 2012)

神経学者

神経成長因子を発見したイタリアの神経学者。

リータ・レーヴィ＝モンタルチーニは1950年代に神経成長因子(NGF)の発見に携わり、その功績で1986年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。ユダヤ系イタリア人として第二次世界大戦中はナチスの迫害を逃れながら研究を続けました。戦後はアメリカの研究機関で活躍し、神経再生研究の礎を築きました。 90歳を超えても研究活動を続け、2012年に102歳で亡くなるまで多くの後進を指導しました。彼女の業績は神経科学の発展に大きく貢献しました。

1909年リータ・レーヴィ＝モンタルチーニ神経学者 2012年

1919年

ドナルド・クラム

(1919 - 2001)

化学者

アメリカの有機化学者。1987年にノーベル化学賞を受賞し、分子認識の研究で知られる。

1919年にワイオミング州で生まれ、イェール大学で博士号を取得。有機化学の分野で分子認識研究を推進し、新しい錯体化合物の合成法を開発した。 1987年にチャールズ・J・ピーターセン、ドナルド・ジェームズ・クラムと共にノーベル化学賞を受賞。複雑な分子構造が特定の相互作用を示すメカニズムを解明し、科学界に大きな影響を与えた。その成果は医薬品設計や材料科学にも応用され、今日の化学研究に多大な貢献を果たした。

1919年ドナルド・クラム化学者 2001年

1929年

マイケル・アティヤ

(1929 - 2019)

数学者

イギリスの数学者。

マイケル・アティヤ数学者 2019年

1941年

アミール・プヌーリ

(1941 - 2009)

計算機科学者

1941年4月22日生まれの計算機科学者。形式手法とモデル検査の先駆者として知られる。1996年にチューリング賞を受賞。

アミール・プヌーリ（Amir Pnueli, 1941-2009）は、イスラエル出身の計算機科学者。 1977年に発表した時相論理（temporal logic）は、並行性を伴うシステムの形式検証に革新をもたらした。プリンストン大学などで教鞭を執り、多数の博士課程学生を指導。 1996年にチューリング賞を受賞し、その功績が国際的に評価された。彼の研究は組み込みシステムやハードウェア検証を含む産業応用にも影響を与えた。

1941年アミール・プヌーリ計算機科学者 2009年

1941年

サイモン・アッシャー・レヴィン

生態学者

1941年4月22日生まれの生態学者。複雑系や多様性の理論を構築し、群集生態学で世界的に著名。

サイモン・A・レヴィン（Simon A. Levin, 1941年生まれ）は、生態学の理論的枠組みを築いた研究者。パッチダイナミクスやメタポピュレーション生態学の概念を提唱し、生物多様性と生態系の安定性に関する理解を深めた。プリンストン大学などで研究・教育に従事し、多数の博士課程学生を指導。 1995年に米国科学アカデミーよりNational Medal of Scienceを授与され、その業績が高く評価された。著書には『The Theory of Ecological Communities』などがあり、生態学だけでなく理論生物学全般に影響を与えた。現在も環境保全や持続可能性に関する提言を行い、学界外への発信にも積極的に取り組んでいる。

サイモン・アッシャー・レヴィン生態学者