04月21日の誕生日 - 科学者・研究者

1488年

ウルリヒ・フォン・フッテン

(1488 - 1523)

作家、人文主義者

作家人文主義者

ドイツ・ルネサンス期の人文主義者であり作家。宗教改革の初期における批判的論客として知られる。

ウルリヒ・フォン・フッテン（1488年-1523年）はドイツ・ルネサンス期を代表する人文主義者、法律家、作家です。ボンやイタリアの大学で古典文化を学び、ヒューマニズムの普及に努めました。教皇権や教会の腐敗を鋭く批判した著作で注目を集め、マルティン・ルターとも交友を持ちました。彼の風刺的な文体と思想は当時の宗教改革運動に大きな影響を与えました。死後もドイツ文学と思想界にその遺産が受け継がれています。

1488年ウルリヒ・フォン・フッテン作家人文主義者 1523年

1671年

ジョン・ロー

(1671 - 1729)

経済思想家、実業家、財政家

経済思想家実業家財政家

スコットランド生まれの経済思想家・実業家。フランスの財政改革を手がけ、ミシシッピ会社を設立した。

ジョン・ロー（1671年-1729年）はスコットランド出身の銀行家、経済思想家です。フランス国王の財政を立て直すために中央銀行を設立し、紙幣制度を導入しました。ミシシッピ会社を活用した投機的事業で一時的な繁栄をもたらしましたが、その後のバブル崩壊は「ミシシッピ泡事件」として知られます。彼の金融理論と実践は近代経済学の先駆けとされ、金融政策への示唆を与えました。

1671年ジョン・ロー経済思想家実業家 1729年

1774年

ジャン＝バティスト・ビオ

(1774 - 1862)

物理学者

光学分野で業績を残したフランスの物理学者。

ジャン＝バティスト・ビオ（1774年-1862年）は光学や電磁気学の研究で知られるフランスの物理学者です。光の偏光現象を解明し、ビオ・サバールの法則を提唱しました。また大気の屈折率や磁気測定など多岐にわたる実験を行い、自然現象の定量的理解に貢献しました。パリ大学の教授として後進の育成にも力を注ぎました。

1774年ジャン＝バティスト・ビオ物理学者 1862年

1782年

フリードリヒ・フレーベル

(1782 - 1852)

教育者

ドイツの教育者で最初の「幼稚園」を創設。

フリードリヒ・フレーベル（1782年-1852年）はドイツの教育思想家で、幼児教育のパイオニアです。彼は子どもの自発的な遊びと学習を重視し、世界初の幼稚園（Kindergarten）を設立しました。遊具や教材を用いて感性と創造力を育む教育法は、現代の保育・教育にも大きな影響を与えています。

1782年フリードリヒ・フレーベル教育者 1852年

1834年

ヘンリー・スペンサー・アシュビー

(1834 - 1900)

実業家、書誌学者

実業家書誌学者

イギリスの実業家兼書誌学者。官能文学の貴重な書誌を編纂した。

ヘンリー・スペンサー・アシュビーは1834年にイギリスで生まれ、実業家として活動する一方で書誌学に深い造詣を持った。特に官能文学や検閲本のコレクションを編纂し、『Catena Librorum Tacendorum』『Bibliotheca Arcana』『Bibliotheca Clanciana』といった重要な書誌書を発表した。彼はペンネーム〈Pisanus Fraxi〉を用い、当時秘匿された書物の詳細な目録を残した。その功績により後世の図書館学や文献学研究にも大きな影響を与えた。1900年に没するまで収集と研究を通じて書誌学の発展に貢献した。

1834年ヘンリー・スペンサー・アシュビー書誌学者 1900年

1843年

ヴァルター・フレミング

(1843 - 1905)

細胞学者

ドイツの細胞学者。有糸分裂を発見した生物学の先駆者。

ヴァルター・フレミングは1843年にドイツで生まれ、染色技術を駆使して細胞の有糸分裂過程を詳細に記述した。クロマチンの形成と分配、核分裂の段階を観察し、『染色質』や『有糸分裂』の概念を提唱した。彼の研究は細胞学の基礎を築き、遺伝学や発生学の発展にも大きな影響を与えた。マイクロスコープ技術の改良にも貢献し、細胞の構造解析に新たな視点をもたらした。1905年に没するまで精力的に研究を続け、後世の生物学者に多大な示唆を残した。

1843年ヴァルター・フレミング細胞学者 1905年

1848年

カール・シュトゥンプ

(1848 - 1936)

哲学者、心理学者

哲学者心理学者

ドイツの哲学者・心理学者。音楽心理学の研究で知られる。

カール・シュトゥンプは1848年にドイツで生まれ、哲学と言語学のバックグラウンドを持ちながら心理学分野に貢献した。特に音楽知覚や感情の研究に注力し、『Tonpsychologie』などの著作を発表した。ミュンヘン大学で心理学研究所の設立に関わり、後の現象学派やゲシュタルト心理学に影響を与えた。ブラントーノの弟子として内観法を取り入れ、実験的手法と哲学的考察を融合した学際的アプローチを提唱した。1936年に没するまで、多くの門下生を育成し心理学の発展に寄与した。

1848年カール・シュトゥンプ哲学者心理学者 1936年

1864年

マックス・ヴェーバー

(1864 - 1920)

経済学者

ドイツの経済学者・社会学者。モダン社会の理論を確立した。

マックス・ヴェーバーは1864年にドイツで生まれ、経済学と社会学の両分野で業績を残した。『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を著し、宗教と経済活動の関連性を実証的に分析した。官僚制の理論や社会行動の理解に関する研究も先駆的で、社会学方法論の発展に大きな影響を与えた。学界ではドイツ学士院の会員として活動し、多くの弟子を育てながら講義を行った。1920年に没するまで多岐にわたる著作を発表し、現代社会科学の基礎を築いた。

1864年マックス・ヴェーバー経済学者 1920年

1869年

フィリップ・フルトヴェングラー

(1869 - 1940)

数学者

ドイツの数学者。代数的整数論の研究で知られる。

フィリップ・フルトヴェングラーは1869年にドイツで生まれ、代数的整数論やガロア理論の研究を行った。ハンブルク大学やベルリン大学で教鞭を取り、クラスフィールド理論の発展に寄与した。異体字を扱う数論的手法を駆使し、数体の特性や拡大についての重要な結果を発表した。学界では緻密な証明と抽象的手法で高い評価を受け、多くの弟子を輩出した。1940年に没するまで幅広い数学研究に従事し、後の数論研究の基盤を築いた。

1869年フィリップ・フルトヴェングラー数学者 1940年

1875年

高木貞治

(1875 - 1960)

数学者

日本の代数学者で、象徴的なクラス体論の創始者として知られる学者。

群論と体論を基礎に、楕円体論や局所体論などを研究。 1920年代に高木存在定理を発表し、代数体のクラス体論を体系化。東京帝国大学で教授を務め、多くの数学者を育成。文化勲章を受章し、日本の数学研究の国際的地位向上に貢献。 1960年に逝去、現代代数数論の礎を築いた偉大な学者として評価される。

1875年高木貞治 1960年

1881年

中村新太郎

(1881 - 1941)

地質学者

日本の地質学者で、日本列島の地質構造の解明に貢献した学者。

東京帝国大学理学部地質学科を卒業後、教鞭を執る。火山学や堆積岩学を専門とし、フィールド調査を通じて詳細な地質図を作成。日本各地の火山活動や地層形成過程を研究し、多くの論文を発表。地質調査所や学会活動を通じて後進の育成にも尽力。 1941年に亡くなり、日本の地質学発展に多大な功績を残した。

1881年中村新太郎地質学者 1941年

1882年

パーシー・ブリッジマン

(1882 - 1961)

物理学者

アメリカの物理学者で、高圧物理の研究で1946年にノーベル物理学賞を受賞。

ハーバード大学で物理学を学び、生涯同大学で研究・教育に従事。高圧装置の開発により、物質の相変化や物性の研究を進展。 1946年に高圧下での物理現象の解析に対してノーベル物理学賞を受賞。科学哲学や実験方法論に関する著作も多く、哲学者としての顔も持つ。 1961年に死去し、実験物理学の近代化に大きく貢献した。

パーシー・ブリッジマン 1961年