04月19日の命日 - 科学者・研究者

1560年

フィリップ・メランヒトン

(1497 - 1560)

人文主義者、キリスト教神学者

人文主義者キリスト教神学者

ルターと共にプロテスタント改革を推進したドイツの人文学者・神学者。

1497年に生まれたフィリップ・メランヒトンは、ヴィッテンベルク大学でルターと出会い、神学と人文学を融合させた教育者として活躍しました。 1521年以降、ローマ教皇領からの独立を求める改革運動に参画し、『コロキウム神学要綱』やアウクスブルク信仰告白の起草者として知られています。彼の学問は古典古代の復興を目指す人文主義の影響を受け、教育体系の整備にも尽力しました。また、交渉や対話を通じて宗教対立の平和的解決を模索し、カトリックとの協調を試みた点も特筆されます。 1560年4月19日に亡くなりましたが、その思想と教育活動は後世のプロテスタント世界に大きな影響を与えました。

1560年フィリップ・メランヒトン 1497年

1831年

ヨハン・ボーネンベルガー

(1765 - 1831)

天文学者、ジャイロスコープ発明者

天文学者ジャイロスコープ発明者

ドイツの天文学者で、回転体の安定性を研究しジャイロスコープの原理を発見した。機械技術と科学理論を融合させた先駆者。

1765年にドイツで生まれ、数学と天文学を専攻。 1807年に回転する物体の挙動を観察し、後のジャイロスコープの基本原理を明らかに。天体観測にも従事し、星表の更新や惑星運行の研究を行う。教壇にも立ち、多くの学生を育成して学術界に影響。 1831年4月19日に没し、慣性と回転運動の理解に大きな貢献を果たした。

1831年ヨハン・ボーネンベルガー英語版ジャイロスコープ 1765年

1854年

ロバート・ジェイムソン

(1774 - 1854)

博物学者、鉱物学者、地質学者

博物学者鉱物学者地質学者

スコットランド出身の博物学者・地質学者で、鉱物収集と教育に尽力した。地質年代論の発展に寄与。

1774年にエディンバラで生まれ、大学で学位取得後に講師に就任。豊富な鉱物標本コレクションを収集し、分類・研究を推進。 1834年にエジンバラ大学地質学科の初代教授に任命される。著書『地質学概論』は当時の学界に大きな影響を与えた。博物館設立や学術協会の運営にも関わり、公共教育に貢献。 1854年4月19日に没し、近代地質学の基礎を築いた。

1854年ロバート・ジェイムソン博物学者鉱物学者地質学者 1774年

1882年

チャールズ・ダーウィン

(1809 - 1882)

自然科学者

英国の自然科学者で、『種の起源』を著し進化論を提唱した。生物学の基礎を築いた。

1809年にシュルーズベリーの医師家系に生まれる。ケンブリッジ大学で自然史を学び、1831年にビーグル号の航海に参加。帰国後に進化論の研究を深め、1859年に『種の起源』を出版。自然選択説は科学界に革命的な影響を与え、生物多様性研究の礎となる。後年はガラパゴス諸島の観察成果を発表し、地理学的分布の理論化に寄与。 1882年4月19日にロンドンで没し、科学革命の象徴と称される。

1882年チャールズ・ダーウィン 1809年

1902年

ハンス・フォン・ペヒマン

(1850 - 1902)

化学者、ペヒマン縮合発見者

化学者ペヒマン縮合発見者

ドイツの化学者で、ペヒマン縮合を発見し有機合成化学の発展に貢献した。

1850年にドイツで生まれ、大学で化学を学んだ。ケルン大学で教授を務め、有機合成化学の研究に従事した。1884年にはフェノールとβ-ケトエステルからクマリンを合成する『ペヒマン縮合』を発見し、合成化学の基礎を築いた。ジアゾメタンの研究など多くの合成反応を報告し、学界で高く評価された。1902年に逝去するまで後進の教育にも力を注ぎ、ドイツ化学界の発展に貢献した。

1902年ハンス・フォン・ペヒマン英語版ペヒマン縮合 1850年

1906年

ピエール・キュリー

(1859 - 1906)

物理学者

フランスの物理学者で、キュリー夫妻の一人。ピエゾ電気効果や放射能研究でノーベル物理学賞を受賞した。

1859年にフランス・パリで生まれ、物理学の研究を追求した。マリー・キュリーと共同で放射能の研究を進め、1903年にノーベル物理学賞を受賞した。加えて圧電効果（ピエゾ電気現象）や結晶物理の分野でも成果を挙げた。大学教授として後進の指導に当たり、放射能の基礎理論の構築に貢献した。1906年に自動車事故で急逝したが、その業績は物理学界に大きな影響を残した。

ピエール・キュリー物理学者 1859年

1913年

時重初熊

(1859 - 1913)

獣医学者

日本の獣医学者で、家畜防疫や動物衛生の研究を通じて近代日本の畜産業発展に貢献した。

1859年に日本で生まれ、獣医学の研究に専念した。家畜伝染病の予防法や治療法を研究し、論文を通じてその成果を公表した。官私の獣医師養成や講習会を通じて実践的な知識普及に努めた。家畜衛生の重要性を訴え、畜産農家への技術支援や検査制度整備に貢献した。1913年に逝去したが、その業績は日本の畜産・獣医学界で今なお評価されている。

1913年時重初熊 1859年

1913年

フーゴー・ウィンクラー

(1863 - 1913)

考古学者

ドイツの考古学者で、ヒッタイト遺跡の発掘調査を行い古代オリエント研究に貢献した。

1863年にドイツで生まれ、古代近東史と考古学を学んだ。1906年からトルコのハットゥシャ遺跡で発掘調査を指揮し、多数の楔形文字碑文や遺物を発見した。詳細な記録と保存方法を確立し、学術界の発掘手法に革新をもたらした。著作や講演を通じてヒッタイト文明の重要性を広め、後進の育成にも力を注いだ。1913年に逝去したが、その業績は考古学研究に長く影響を与え続けている。

フーゴー・ウィンクラー考古学者 1863年

1931年

ルイ・ドロ

(1857 - 1931)

古生物学者、ドロの法則提唱者

古生物学者ドロの法則提唱者

ベルギー出身の古生物学者。「ドロの法則」を提唱し、進化の不可逆性を示した。

1857年にベルギーで生まれ、古生物学者として恐竜などの化石研究を行った。進化の不可逆性を示す「ドロの法則」を提唱し、パレオントロジーの理論体系に重要な影響を与えた。王立博物館などで標本の分類や教育活動に従事。学界での業績により多くの後進研究者を育成。 1931年4月19日に死去。

1931年ルイ・ドロドロの法則 1857年

1973年

ハンス・ケルゼン

(1881 - 1973)

法学者

オーストリア出身の法学者。純粋法学論の創始者として知られる。

1881年にウィーンで生まれ、純粋法学論（Pure Theory of Law）を提唱。法律と道徳を厳格に分離し、法体系を形式的に分析するアプローチを確立。戦間期にはナチスの台頭を受けてアメリカに移住し、カリフォルニア大学などで教鞭を執る。代表作『一般法理論』などで法哲学に革新的な視点をもたらし、現代法理論の基礎を築いた。 1973年に逝去。

1973年ハンス・ケルゼン法学者 1881年

1983年

服部峻治郎

(1890 - 1983)

医学者、小児科医、第14代京都大学総長

医学者小児科医第14代京都大学総長

日本の医学者・小児科医。京都大学総長として教育改革を推進した。

1890年に生まれ、京都帝国大学医学部を卒業後、幼児医療の研究に従事。小児栄養学や感染症対策の分野で業績を残し、日本の小児医療の発展に貢献。 1950年代には京都大学医学部教授となり、多くの医師を育成。 1963年から第14代京都大学総長を務め、学際研究や国際交流を推進。 1983年にその生涯を閉じた。

1983年服部峻治郎京都大学 1890年

2004年

ジョン・メイナード＝スミス

(1920 - 2004)

生物学者

イギリスの理論生物学者。進化生物学に大きな貢献をした。

ジョン・メイナード＝スミスは1920年生まれのイギリスの理論生物学者です。数理モデルを用いて進化のメカニズムを研究し、動物行動や進化ゲーム理論の分野で先駆的な業績を残しました。『進化的安定戦略』などの概念を提唱し、行動生態学の基礎を築きました。ケンブリッジ大学などで教鞭を執り、多くの研究者を育てました。2004年にその生涯を閉じました。

2004年ジョン・メイナード＝スミス生物学者 1920年