ユスラウメ (梅桃)

学名: Prunus tomentosa
科名: バラ科

花言葉

  • ノスタルジー
  • 郷愁
  • 輝き

特徴

花色:

説明

中国北西部、朝鮮半島、モンゴル高原原産の落葉低木で、江戸時代初期に日本に渡来しました。4月頃に白〜淡いピンクの小さな花を咲かせ、6月頃に直径1cmほどの赤い実をつけます。梅と名がついていますがサクラ属で、サクランボのような食べられる実をつけます。若枝や葉に毛が生えているのが特徴的で、果実は甘酸っぱく生食できます。

豆知識

  • 名前は「梅桃」だが実際はサクラ属の植物
  • 江戸時代から「庭の果樹」として親しまれてきた
  • 果実は「山桜桃」とも呼ばれ、子どもの頃の思い出の味として愛される
  • 中国では「英桃」と呼ばれ、古くから栽培されている

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽
  • 盆栽として栽培
  • 生垣として利用
薬用
  • 果実酒で消化促進
  • 滋養強壮効果
  • 食欲増進作用

注意: 種子には若干の毒性があるため注意が必要

食用
  • 熟した果実
その他
  • 野鳥の餌
  • 蜜源植物

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子

症状: 種子に含まれるアミグダリンにより軽い消化不良を起こす可能性があります

オステオスペルマム

学名: Osteospermum ecklonis
科名: キク科

花言葉

  • 心も体も健康
  • 元気
  • 無邪気

特徴

花色:

説明

南アフリカ原産のキク科の半耐寒性多年草で、3-6月と9-11月に美しい花を咲かせます。花びらがきらきらと艶があり、太陽とともに開き、夜間や曇天、雨の日は花びらが閉じる特徴があります。花色が豊富で、近年は2色の花色を持つバイカラーの品種なども登場し、人気を集めています。マイナス5℃前後まで耐えることができ、比較的育てやすい植物です。

豆知識

  • 太陽とともに花が開閉するため「太陽の花」とも呼ばれる
  • 花びらの艶やかさが名前の由来の一つとされる
  • 品種改良により多彩な花色が生み出されている
  • 日本人育種家によって開発された品種も存在する

利用方法

観賞用
  • 春の花壇植栽
  • 鉢植えとして楽しむ
  • 寄せ植えの材料
薬用
  • 南アフリカの民間療法で皮膚の治療
  • 抗炎症作用

注意: 医療用途での使用は専門家に相談が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 切り花として利用
  • 蜜源植物
  • グランドカバー

毒性

症状: 毒性は報告されていません

カキツバタ (杜若)

学名: Iris laevigata
科名: アヤメ科

花言葉

  • 幸福が来る
  • 幸せはあなたのもの
  • 贈り物
  • 高貴

特徴

花色:

説明

シベリア南部から日本にかけて分布する多年草で、湿地に群生します。5-6月に紫色の美しい花を咲かせ、内花被片が細く直立し、外花被片の中央部に白ないし淡黄色の斑紋があることが特徴です。平安時代から日本文学に登場し、在原業平の歌「かきつばた」で有名です。名前は花の汁で衣を染める「摺り染め」から「搔付花」が転訛したものとされます。

豆知識

  • 在原業平の歌「かきつばた」は日本古典文学の傑作の一つ
  • 愛知県豊明市の観光名所「かきつばた園」で有名
  • 漢字の「燕子花」はツバメが飛ぶ姿に似ていることから付けられた
  • アヤメ、ハナショウブとの見分け方は花の根元の模様で判断できる

利用方法

観賞用
  • 湿地庭園での植栽
  • 池畔の装飾
  • 水生植物園での展示
薬用
  • 民間療法で解熱作用
  • 関節の痛みを和らげる

注意: 医療用途での使用は専門家に相談が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 染料として利用(歴史的)
  • 水質浄化植物
  • 生態系保全

毒性

症状: 毒性は報告されていません

キショウブ (黄菖蒲)

学名: Iris pseudacorus
科名: アヤメ科

花言葉

  • 復讐
  • 信じる者の幸福

特徴

花色:

説明

ヨーロッパから西アジア原産の多年草で、明治時代に観賞用として日本に導入されました。5-6月に鮮やかな黄色い花を咲かせ、湿地や水辺で群生します。繁殖力が非常に強く、種子でも根茎でも増えるため、在来のアヤメ属やミズバショウなどの湿原植物を駆逐し、生態系に深刻な影響を与えています。現在は要注意外来生物に指定されています。

豆知識

  • 要注意外来生物に指定され、生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種に分類
  • フランスの国章フルール・ド・リスのモデルの一つとされる
  • 繁殖力が強すぎて、在来の湿原植物を絶滅の危機に追いやっている
  • 駆除活動が各地で行われているが、完全な除去は困難とされる

利用方法

観賞用
  • 水辺の景観植物(栽培は非推奨)
  • 切り花として利用
  • 歴史的庭園での観賞
薬用
  • ヨーロッパの民間療法で傷の治療
  • 抗炎症作用(歴史的使用)

注意: 現在は医療用途での使用は推奨されない

食用

食用には適さない

その他
  • バイオレメディエーション(水質浄化)
  • 生態系への影響研究
  • 外来種管理の教材

毒性

症状: 毒性は報告されていません