04月16日の命日 - 科学者・研究者

1756年

ジャック・カッシーニ

(1677 - 1756)

天文学者

フランスの天文学者。パリ子午線の測定や惑星観測で業績を残した。

1677年パリ出身。父ドメニコ・カッシーニの影響で天文学を志す。パリ天文台に所属し、子午線測量や惑星の位置測定を行う。衛星の軌道研究や黄道傾斜角の測定にも貢献。 1740年代にはアカデミー・ロワイヤル・デ・サイエンス会員として活動。 1756年に逝去し、カッシーニ家の天文学伝統を受け継いだ。

1756年ジャック・カッシーニ 1677年

1783年

クリスチャン・マイヤー

(1719 - 1783)

天文学者

ドイツ出身の天文学者。ロシア帝国で教育と天文研究を推進した。

1719年にボヘミア地方で生まれる。ケーニヒスベルク大学で学んだ後、モスクワ大学に招聘。天文台設立や観測機器の改良に尽力。生徒の教育にも注力し、ロシアにおける天文学振興に寄与。論文や星表の作成で国際的にも評価を受ける。 1783年に没するまで、欧露学術交流の架け橋となった。

1783年クリスチャン・マイヤー天文学者 1719年

1788年

ジョルジュ＝ルイ・ルクレール・ド・ビュフォン

(1707 - 1788)

博物学者、数学者

博物学者数学者

フランスの博物学者・数学者。『博物誌』で自然界の体系的記述を試みた。

1707年にフランスで生まれる。パリ植物園の管理者として自然観察を開始。 1749年より36巻にわたる『博物誌』を刊行。生物の進化や種の概念に先駆的な考察を示す。微積分や確率論の研究にも取り組み、多角的な学問を展開。 1788年に没し、近代生物学・博物学の先駆者とされる。

1788年ジョルジュ＝ルイ・ルクレール・ド・ビュフォン博物学者 1707年

1888年

ジグムント・ヴルブレフスキ

(1845 - 1888)

化学者、物理学者

化学者物理学者

ポーランド出身の化学者・物理学者で、低温科学と気体の液化研究の先駆者。

1845年にポーランド領ガリツィアで生まれる。クラクフ大学などで物理化学を研究し、気体の性質に取り組む。 1883年にカロル・オルシェフスキと共に酸素の液化に成功。液体酸素や窒素の研究で低温科学（クリオジェニクス）の発展に貢献した。実験装置や技法の改良を重ね、後進の研究者にも大きな影響を与えた。 1888年にウクライナ（当時のロシア帝国）で急逝した。

1888年ジグムント・ヴルブレフスキ 1845年

1901年

ヘンリー・ローランド

(1848 - 1901)

物理学者

アメリカの物理学者で、回折格子の開発や精密分光学の基礎を築いた。

1848年にメリーランド州で生まれる。ジョンズ・ホプキンズ大学で学び、後に同大学教授となる。高精度な回折格子を発明し、近代分光学の基盤を築いた。水素スペクトルの研究により原子スペクトルの理解を深めた。アメリカ物理学会の創設に携わり、学術団体の発展にも大きく寄与。 1901年にニュージャージー州で没した。

1901年ヘンリー・ローランド物理学者 1848年

1905年

小幡篤次郎

(1842 - 1905)

教育家

1905年小幡篤次郎 1842年

1914年

ジョージ・ウィリアム・ヒル

(1838 - 1914)

天文学者

19世紀後半から20世紀初頭に活躍したアメリカの天文学者。

1838年にアメリカで生まれた数学・天文学者。ニュートン力学を応用し、三体問題の近似解析を行った。ヒル方程式を導入し、月や惑星の軌道摂動理論を確立した。「ヒル球」として知られる天体の影響圏の概念を提唱。精密な数値計算と理論解析で後世の天文研究に大きな影響を与えた。 1914年に死去。

1914年ジョージ・ウィリアム・ヒル 1838年

1928年

中川謙二郎

(1850 - 1928)

教育家

中川謙二郎 1850年

1941年

ハンス・ドリーシュ

(1867 - 1941)

生物学者、自然哲学者

生物学者自然哲学者

ドイツの生物学者・自然哲学者。

1867年にドイツで生まれ、胚発生研究に従事した。ウニの実験で分化の可逆性を示し、再生能力を解明した。生命の自律性を強調するネオ・ヴィタリズムを提唱した。哲学的思考と実験的手法を融合させ、生物学理論に貢献した。多くの著作を通じて生命現象の統一的原理を探求した。 1941年に没し、その理論は生物学史に大きな足跡を残した。

1941年ハンス・ドリーシュ生物学者自然哲学者 1867年

1958年

ロザリンド・フランクリン

(1920 - 1958)

物理化学者

イギリスの物理化学者。X線結晶学でDNA二重らせん構造の解明に貢献した。

ロザリンド・フランクリン（1920–1958）は英物理化学者・結晶学者で、X線回折法を駆使してDNAの構造解析を行った。彼女が撮影した「フォト51」と呼ばれるX線回折写真は、二重らせんモデル確立の決定的証拠となった。クレジットの面で公平な評価を受けず生前は功績が埋もれがちだったが、死後にその重要性が再評価された。その後、炭素質物質やウイルス粒子の結晶構造研究にも取り組み、科学界に多大な影響を残した。 38歳という若さでこの世を去ったが、その研究成果は現代の分子生物学に大きく貢献している。

1958年ロザリンド・フランクリン物理化学者 1920年

1961年

カール・ホブランド

(1912 - 1961)

心理学者

ノルウェー出身の心理学者。説得コミュニケーション研究の先駆者。

カール・ホブランド（1912–1961）はノルウェー生まれの心理学者で、主にイェール大学で社会心理学と説得研究を行った。彼が提唱した信用伝達モデルは、メディアや広告の説得効果を体系的に解明する基盤となった。実験的手法を用いて態度変容のメカニズムを明らかにし、戦時中には軍事広報の心理学的分析にも携わった。彼の研究はコミュニケーション論やプロパガンダ研究に多大な影響を与え、現代のメディア研究にも応用されている。 1961年に逝去したが、その業績は社会心理学の古典として位置づけられている。

1961年カール・ホブランド心理学者 1912年

1968年

アルバート・ベッツ

(1885 - 1968)

物理学者

ドイツの物理学者。風力発電理論の基礎となるベッツの法則を提唱。

アルバート・ベッツ（1885–1968）はドイツの物理学者で、風車と風速の関係を解析した。 1919年に発表したベッツの法則（風力利用の最大効率は59.3%）は風力発電の理論的基礎となった。ヘルムホルツ研究所で流体力学の研究を続け、空力学分野にも貢献した。彼の成果は再生可能エネルギー技術の発展に大きな影響を与え、現代の風力発電にも応用されている。教育者としても後進を育成し、エネルギー研究者の道を拓いた。

1968年アルバート・ベッツ 1885年