ライラック (紫丁香花)

学名: Syringa vulgaris
科名: モクセイ科

花言葉

  • 淡い恋心
  • 思い出
  • 友情
  • 青春の思い出

特徴

花色:

説明

ヨーロッパ原産の落葉低木で、4-5月に紫や白の芳香のある花を咲かせます。花冠は通常4つに裂けていますが、時に5つに裂けるものは「ラッキーライラック」と呼ばれ、恋のおまじないに使われます。耐寒性が強く、北海道や東北地方の代表的な庭園木として親しまれています。

豆知識

  • 札幌の大通公園では毎年5月に「さっぽろライラック祭り」が開催される
  • ナポレオンの妻ジョセフィーヌがライラックを愛し、マルメゾン宮殿の庭園に植えていた
  • 5枚の花弁を持つ「ラッキーライラック」を見つけると恋が叶うという言い伝えがある
  • フランスの詩人ボードレールが「悪の華」でライラックを詠んだ

利用方法

観賞用
  • 庭園木として植栽
  • 街路樹として利用
  • 切り花として花束に使用
薬用
  • 民間療法で発熱や炎症の治療
  • 花は香水や化粧品の原料

注意: 医療用途での使用は専門家に相談が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 香水の原料
  • アロマオイルの原料
  • ドライフラワー

毒性

症状: 毒性は報告されていません

シレネ・ペンデュラ (袋撫子)

学名: Silene pendula
科名: ナデシコ科

花言葉

  • 恋の落とし穴にご注意

特徴

花色:

説明

地中海沿岸原産の一年草で、4-6月にピンクや白の優しい雰囲気の花を咲かせます。花は一重咲きが中心ですが、華やかな八重咲きの品種もあります。がく(萼)が袋状になっているため「袋撫子」という和名がつけられました。コンパクトで花壇や鉢植えによく合います。

豆知識

  • 1890年頃に日本に渡来した歴史を持つ
  • 英名の「Catchfly」は昆虫を捕らえる性質に由来する
  • がく(萼)の袋状の形が特徴的で、和名の由来となっている
  • 種子は風に乗って散布される構造を持っている

利用方法

観賞用
  • 花壇での植栽
  • 鉢植えとして楽しむ
  • 切り花として利用
薬用
  • 民間療法で軽い傷の治療
  • 皮膚の炎症を和らげる

注意: 医療用途での使用は専門家に相談が必要

食用

食用には適さない

その他
  • ドライフラワー
  • 押し花

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 大量摂取すると軽い胃腸障害を起こす可能性があります

ブルビネラ

学名: Bulbinella floribunda
科名: ツルボラン科

花言葉

  • 休息

特徴

花色:

説明

南アフリカとニュージーランド原産の球根植物で、3-4月に菜の花のような明るく華やかな黄色の花を咲かせます。花茎は庭植えでは1mくらい、鉢植えでは50cmくらいに伸び、何百輪もの小さな花が穂になって咲きます。夏には地上部を枯らして休眠状態になり、秋に植えつけると春に開花します。

豆知識

  • ブルビネラ属は世界に約23種存在し、主に南アフリカに分布する
  • 乾燥に強く、水やりを控えめにするのが栽培のコツ
  • 切り花では約1週間程度日持ちする
  • 種子は風に乗って遠くまで散布される特徴を持つ

利用方法

観賞用
  • 早春の花材として花束に使用
  • フラワーアレンジメント
  • 庭園での球根植物として栽培
薬用
  • 南アフリカの民間療法で皮膚の治療
  • 関節の痛みを和らげる

注意: 医療用途での使用は専門家に相談が必要

食用

食用には適さない

その他
  • ドライフラワー
  • 種子は野鳥の餌として利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 球根, 茎

症状: 摂取すると軽い胃腸障害を起こす可能性があります

レンゲツツジ (蓮華躑躅)

学名: Rhododendron molle subsp. japonicum
科名: ツツジ科

花言葉

  • 危険
  • 情熱
  • あふれる活力

特徴

花色:

説明

日本と中国原産の落葉低木で、4-6月にオレンジから朱色の美しい花を咲かせます。ひとつの枝からたくさん蕾が出る様子を蓮華(ハスの花)に見立てて名づけられました。全木にグラヤノトキシンなどの強い毒を含み、動物が避けるため群生地を形成することがあります。高原や山地の草原でよく見られます。

豆知識

  • 毒があるため牛や馬が食べないことから、草原で群生することがある
  • 花や蜜にも毒が含まれており、子供が蜜を吸うのは非常に危険
  • グラヤノトキシンという神経毒により、呼吸停止を引き起こすこともある
  • 群馬県嬬恋村の湯の丸高原では6月に一面のレンゲツツジが見られる

利用方法

観賞用
  • 山野草として庭園に植栽
  • 高原の景観植物
  • 盆栽として栽培
薬用

注意: 毒性が強いため医療用途では使用されない

食用

全草に毒があるため絶対に食用にしてはいけない

その他
  • 野生動物の食害防止
  • 土壌保全植物

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全木, 花, 葉, 根, 蜜

症状: 嘔吐、痙攣、呼吸困難、血圧低下、最悪の場合は呼吸停止による死に至る

グロリオーサ

学名: Gloriosa superba
科名: イヌサフラン科

花言葉

  • 栄光
  • 勇敢
  • 頑強

特徴

花色:

説明

熱帯アジア及びアフリカ原産の球根植物で、夏から秋にかけて赤と黄色の炎のような美しい花を咲かせます。花弁は反り返り、おしべが長く突き出る独特の形状をしています。つる性で支柱が必要ですが、その美しさから観賞用として人気があります。しかし球根にコルヒチンという強い毒を含むため取り扱いには細心の注意が必要です。

豆知識

  • ジンバブエの国花として国章にも描かれている
  • 球根をヤマノイモと間違えて食べた死亡事故が報告されている
  • コルヒチンは痛風の治療薬としても使用される成分だが、毒性が強い
  • つる性で巻きひげを使って他の植物に絡まって成長する

利用方法

観賞用
  • 高級切り花として利用
  • 庭園でのつる性植物として栽培
  • フラワーアレンジメント
薬用

注意: コルヒチンという強い毒があるため医療用途では使用されない

食用

全草、特に球根に強い毒があるため絶対に食用にしてはいけない

その他
  • 研究用試料
  • 教育用展示

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全草, 特に球根

症状: 吐き気、下痢、発熱、臓器不全、最悪の場合は死に至る

チューリップ

学名: Tulipa gesneriana
科名: ユリ科

花言葉

  • 美しい瞳
  • 思いやり

特徴

花色: 斑入り

説明

中央アジア原産の球根植物で、春に美しい花を咲かせます。斑入り品種は花弁に異なる色の縞模様や斑点が入るもので、17世紀のオランダでは「ブロークン・チューリップ」と呼ばれ、非常に高い価値が付けられました。この斑入りは実はウイルス感染によるもので、現在では品種改良により安定した斑入り品種が作出されています。

豆知識

  • 17世紀オランダでは斑入りチューリップの球根が家一軒と同じ価格で取引された
  • 斑入りの原因は当時ウイルス感染と知られておらず、神秘的な現象とされていた
  • 現在の斑入り品種は品種改良により安定して斑が出るよう作出されている
  • オランダでは年間約30億個の球根が生産されている

利用方法

観賞用
  • 春の花壇植栽
  • 切り花として利用
  • 球根の鉢植え栽培
薬用
  • 民間療法で皮膚の治療

注意: 医療用途での使用は専門家に相談が必要

食用
  • 花弁(一部品種)
その他
  • 香水の原料
  • ドライフラワー
  • 球根の観賞

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 球根

症状: 球根を摂取すると吐き気、腹痛、下痢を起こす可能性があります